長崎氏「リニア新駅見直しも」

先月の山梨県知事選挙で当選した長崎幸太郎氏が、4日、NHKのインタビューに応じました。
この中で、リニア中央新幹線の山梨県内につくられる新しい駅について「見直す可能性はゼロではない」と述べ、これまでの経緯を精査し、場合によっては見直す可能性を示しました。

先月27日に行われた山梨県知事選挙から1週間たった4日、選挙で新しい知事に選ばれた長崎氏はNHKのインタビューに応じました。
この中で長崎氏は、8年後に開業予定のリニア中央新幹線の整備計画に対し「山梨の将来に向けての発展基盤にしたい」と述べました。
そのうえで、甲府市大津町に建設が予定されているリニアの新しい駅について「JR身延線もリニア中央新幹線も同じJR東海なのに、なぜ1つの駅で乗降ができないんだろうか。新駅から甲府駅まで交通アクセスを検討するという話だが、身延線を使えば渋滞なしに10分で行けるのではないか」と述べ、新駅の計画に疑問を呈しました。
そのうえで、「駅の計画を見直す可能性はゼロではない。今後50年、100年の大きな出来事なので、ベストなものにしなければ禍根を残してしまう。真に納得できるものでなければ自分としては進められない」と述べ、駅の計画決定に至る経緯を精査したうえで、場合によっては計画を見直す可能性に言及しました。
さらに長崎氏は、「人がくる理由を1つでも2つでも多く作っていく」とし、仮に今の場所で駅を建設する際でも県の有識者会議が進めている駅周辺の整備計画を見直す考えを示しました。
また、長崎氏は県庁の組織について「副知事としては2人はいらない。生え抜きの職員さんが目指すべき最高のポストという形にして、指揮命令系統や情報の伝達経路をシンプルにしたい」と述べ、見直しに着手する考えを示しました。
そのうえで、評価の節目といわれる就任から最初の100日間の取り組みについて「残された時間が少ない。難題も多い中、可及的速やかに成果をあげ、支えていただく県庁の職員の皆さんとしっかりチームワークを組んでいく必要がある。やってみたいことは多くあり、楽しみだが緊張感が先立つ。最初はがむしゃらにやるしかなくて、その姿を100日後にはお示しできることを目標に頑張っていきたい」と県政運営に対する意欲を示しました。
長崎氏は今月17日に新しい山梨県知事になります。