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県立がんセンター 処方別の説明書公開

 県立静岡がんセンター(長泉町)は、がんの薬物療法(抗がん剤治療)を受けている患者・家族に渡す処方別の説明書を、ホームページで公開した。医師や看護師、薬剤師が別々に説明していた文書を一つにまとめた小冊子で、治療の具体的内容や副作用の詳細など患者が知っておくべき情報をまとめた。山口建総長は「副作用への詳しい対処方法が分かりやすく書かれていて、医療安全に役立つ」と話している。

 薬物療法の処方は種類が多く、がんの病態や進行度に応じて患者が知っておくべき知識も多岐にわたる。複数の薬を使うことが多く、多剤による副作用を患者に正しく伝える必要が指摘されている。

 センターは従来、医師や看護師、薬剤師が別々の説明書を使ってそれぞれ説明してきたが、説明が重複したり説明不足が生じたりしていた。これを改善するため、医師、看護師、薬剤師が約七年前からチームを作って多職種で活用できる説明書作りを進めた。

 二〇一七年三月、主に薬の名称別に三十二の治療法で四十三種類の説明書をそろえて使用を開始。現在は七十の治療法で九十一種類の説明書ができ、これらをホームページで公表した。

 多くの患者は通院で治療を受けているため、病院外で体調が変化した場合、まず自分で判断する必要がある。説明書はアレルギーや腹痛、吐き気など副作用が出た場合、すぐに医師に相談する必要があるケースなどを、図表などを多用し詳しく説明。治療目的や効果、期間、注意事項、副作用が現れやすい時期なども解説している。

 これまでに延べ約千九百冊を配布した。ホームページでは、胃がんや食道がんなどがんの部位の表から治療法を選んでダウンロードできる。担当者は「あくまで一般的な記載なので、患者さんは担当医の指示を優先してほしい。医療関係者は患者さんに日常生活の留意点などを説明する参考資料として使ってほしい」としている。

(五十住和樹)

 

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