+++  NHK Trophy 2012 羽生結弦選手 FS演技後 インタビュー +++

-今日の演技について
(後半のミスは)疲れたんですよ~(苦笑)疲れて、動かなかったです。
まあでも、自分の中ですごくモチベーションを高くずーっと維持し続けて全部の流れを大切にしようというふうに考えていたので、そんなに集中力は切れてなかったです。
ただ、スピンで転んだのはさすがに切れましたけど(周囲小笑)
でも最後だったんで気持ちよく…気持ちよくはないですけど、まあ笑いながら終わりました(笑)もうなにか自分が情けなさすぎて。
でもそれは自分にとって新たな課題になりましたし、どんどんできる部分もたくさんあるので、ショート同様にもっともっと高い点数を目指してクリーンにやっていきたいと思います。
ショート自体はすごく自信を持ってやっていけるなあっていうふうに思ってますし、それでもまだまだショートの改善できる点、または確率を上げていけばもっとフリーにもしっかりと余力を残していけると思うので。
今回の4回転や前半については、まあ自分の中で結構納得してるところでもあるんですけれども、まだ後半について体力がもってないっていう部分があるので、そこはしっかりと強化していかなきゃいけない点だなあと思ってます。
ただスケートアメリカから考えてみて、あのショート、ほとんど同じようなショートをして、でまたフリーの方でも4回転が2発まあまとめられた、それはすごく成長した部分だなあと思ってます。

(前半のよい流れに乗ってくるかと思ったが?:)
いやまあ、乗ってたは乗ってました。
ただやっぱり後半のトウループ、2発目のコンビネーション(3A-2Tのところ3A-1T)だったりルッツのコンビネーションが雑(3Lz-2T-2Tのところ3Lz-2T)になってしまいましたし、そういう細かなミスが結構あったのでそういう部分をもっとしっかりと確率を上げていって。しっかりやっていきたいなと思ってます。

(表現力について:)
…まあ前半が乗っていけたからなんとかなったかなあというような印象はあるんですけれども、ディヴィッドが作ってくださった作品の全貌にはまだまだほど遠いので、それは今シーズン通してどんどんどんどん近づいていければいいかなと思ってます。
また、まずこのプログラムがソチに向けての試練だというふうに自分の中では思ってるので、しっかりとそこはジャンプも決めつつ成長していきたい部分だなというふうに思ってます。

(演技が終わった後、リンクをなでなでしていたが?:)
(笑)まあ世界選手権もそうでしたけれども、あのー…何事にも感謝しなきゃいけないなーというような思いがあったんで。もちろん挨拶してるときも全力で「ありがとうございました」とファンの方々に言いましたし、またリンクのほうにも「ほんとにありがとうね」っていうような言葉をかけました。

-地元での優勝について
(皆の期待がかかる特別な状況の中で自分の力を発揮できたことについて:)
どっちかっていうと、地元だったからこういう力が出せたんだなって思ってます。
高橋選手への歓声がすごかった中、自分が演技に入ってきた時または4回転降りた時にも、すごい歓声をいただいて自分の中ですごくほっとしましたし、まだまだやっていけるっていうような、背中を押していただけるような、そういう力になったなーという感じです。
(地元で総合得点自己ベストを更新したことについて:)
まあショートプログラムでよかったから自己ベストが出たっていうような感じなんで、とりあえず総合のベストっていうのはあんまり気にしてはいないんですけれども。
ミスが少し…ちっちゃいミスが結構続いていたのでその中で160点台出せたっていうのは自分にとって大きかったし、地元ではない大会の方が多いんですけれども今度はそういう中でもしっかりと自分の中で流れを作っていけるように。そういうふうな練習をしていきたいと思ってます。
(前回グランプリの優勝と今回の違い:)
…そうで…す…ねえ、ま、とりあえず1位で行けるっていう喜びはすごく大きいです。
この地元でしっかりと自分の力、または成長した部分を見せられたかなっていうような印象があるので、まずファイナルに行けた喜び、そして地元でこのような優勝ができた喜び、そういうものがあります。

-練習について
(今回の結果を踏まえて、今後はどんな練習が必要か:)
まだまだおんなじような練習を踏まえていきたいなあと思ってます。
あのー…やっぱり、体力がないっていうのは重々わかってましたし、スケートアメリカの時も集中力が散漫だったからこそさらに体力がなくなっていたと思うので、もっともっと練習の中で集中力を高めつつ、また120%くらいの力で練習をしていきたいなあと思ってます。
(本大会にむけてかなりランスルーを多くやったと聞いているが:)
はい。時間も長く、かなりやってましたね。ただ、もう完全にカレンダーのところに、オーサーコーチから「この日はなにやってなにやって」って全部決められてやっていったので、どちらかというと自分にとってすごくやりやすかったです。前もってその前の日に心の準備ができるわけだったんで。
試合と同じような感覚、明日はフリーのランスルーだからフリーのことを考えて寝ようとか、あとはショートのランスルーだからショートのことを考えようだったりとか。そういうような疑似体験もしっかりしてきたと思うので、精神的にも強くなったかなというふうに思ってます。

-オリンピックにむけて熾烈になっていく日本勢の代表争いに関して
んーー…オリンピック(の会場でもあるファイナル)の会場で4人揃う、それはすごくあのー...なんか実感がないことですし、またソチ(オリンピック)には3人しか行けない、それはすごいわかっているので、しっかりと自分の中でも消化していって、全日本にむけてしっかりやっていきたいと思います。
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