ナウル議会、台湾支持の決議案採択 蔡総統太平洋歴訪

【政治】 2019/03/25 14:20 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
ナウル議会で英語スピーチを行う蔡英文総統

ナウル議会で英語スピーチを行う蔡英文総統

(ナウル 25日 中央社)太平洋歴訪中の蔡英文総統は24日夜、2カ国目のナウルに到着した。ナウル議会は25日、蔡総統のナウル訪問を歓迎する決議案を全会一致で採択し、ワガ大統領は、中国が掲げる「一つの中国」原則や台湾との一国二制度の方針を受け入れない台湾の姿勢に支持を示した。

蔡総統は25日午前、政庁で開かれた歓迎式典に出席し、ナウルの学生による伝統舞踊などで迎えられた。ワガ大統領はあいさつで、台湾からの支援に感謝した上で、台湾が国際会議に参加し、共同で持続可能な発展の目標を達成できるよう全力で支持していく姿勢を示した。蔡総統は、ワガ大統領は台湾の「大親友」だと形容。両国の友好関係発展への功労をたたえ、最高栄誉の「采玉大勲章」をワガ大統領に贈った。式典後、両首脳は会談を行い、両国の協力について広く意見を交わした。

会談終了後、蔡総統は議会で英語スピーチを行った。議会には出席停止の1人を除く議員17人全員が出席。ワガ大統領は全会一致で採択された決議文を読み上げ、「議会は台湾の民主主義制度を守り、支持する。一つの中国と一国二制度の枠組みを拒絶し、中国による武力でのどう喝に反対する台湾2300万人の意向を尊重し、台湾が主権独立国家である事実を認める」と台湾への支持を表明した。

(温貴香/編集:名切千絵)