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元気をシャッター街に 富山県出身ユーチューバー はじめしゃちょーさん

初公開という「はじめしゃちょー」さんの本名がでかでかと描かれたシャッターと鷹休雅人副理事長=富山県魚津市の魚津中央通り名店街で

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魚津・名店街に作品描く

 “シャッター街”と化している富山県魚津市の魚津中央通り名店街で、動画投稿サイトの国内トップ級の人気制作者で同県砺波市出身の「はじめしゃちょー」=本名・江田元(はじめ)さん(26)=らが、地元に活気を与えたいとシャッターに奔放な八作品を描き、その様子をサイト「YouTube」で配信している。ゆるい感覚の作品が目を引き、関係者は「印象を明るくしたい」と期待する。

(上)壁面にまで広がったホタルイカを描いた作品(下)バナナを手に「イチゴ」と話すナスのおばけの作品=いずれも富山県魚津市の魚津中央通り名店街で

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 はじめしゃちょーさんらは、日本財団と無料インターネットテレビAbemaTVが社会課題解決のアイデアを募って資金を提供する「10億円会議キャンペーン」に、シャッター街での作品制作を提案。採用され、富山県内で場所を探したところ、魚津商工会議所から話を聞いた名店街がいち早く手を挙げた。

 八作品は三月上旬の二日間、はじめしゃちょーさんら六人が閉まったままのシャッターに描いた。はじめしゃちょーさんは初公開という本名、シャッターを越えて壁にまで広がったホタルイカの群れ、バナナを手にしたナスのおばけに「イチゴ」の吹き出しを付けた作品などを仕上げた。

 ほかに「はじめしゃちょースライム」、魚津市に客を誘う意味の「エンターキー」、来客を歓迎する「トマトのへた」などの作品が通りに登場した。約八分の動画では、はじめしゃちょーさんが「見た人の脳内が爆発するでしょう」などと紹介している。

 この企画の受け入れ窓口となった名店街副理事長の鷹休(たかやすみ)雅人さん(50)は「シャッター街と言うと悪いイメージがあるが、作品で印象を明るくしたい。若い人が何だろうと関心を持ってくれれば成功」と話す。

 名店街は市内最大の商店街で、二〇一一年に六十店近くあったが、空き店舗が急増している。 (松本芳孝)

 

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