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2005年に佐藤信夫・久美子両氏によって予言されていた新採点の問題点

浅田真央を執拗にサゲ続け、キンケンジとミキムチをアゲ続けるきっしょいライター、青嶋ひろのが関わっているのがきっしょいのですが、白石和己氏も参加されているのでこんなにいい本になったんでしょうかしらと。

青嶋ひろののような文章芸者のことを、昔は「太鼓持ち」「提灯ライター」「御用達売文家」と称しまして蛇蝎のごとく嫌われるありようでございました。志ある文筆家には決してできない生き方を選択なさっていらっしゃいます。
万年感情垂れ流し。客観性なしの自己陶酔。クソババアの公開××××を長年続けておいでです。おえー。恥知らず、ヒステリー、疫病神、などと言われても知ったこっちゃ、ないらしい。オノレを貫いたその先に何があるのか知りませんが、フィギュアスケートにしがみつき続けています。売ってますよね、自分で。いろいろを。
この本が出たころはまだ日本人の皮をかぶっていい子を演じていたんですかね。癒着で回す業界ですなあ。実にフィギュアスケートというものは。

それはともかく、姐さんの愛読書の紹介です。

『君なら翔べる!』/佐藤信夫 佐藤久美子 著/ 双葉社刊
君なら翔べる!



(引用は上記書籍より。著作権は佐藤信夫・佐藤久美子夫妻ならびに双葉社にあります)

信夫  基本的には僕はこのジャッジシステムに賛成です、基本的にはね。でもやっぱり、きっちりしたジャッジと感動できるパフォーマンスとの間には、まだうまく歯車が合わない部分もある。だから僕は、このシステムでオリンピックが行われたら、みんなががっかりするんじゃないかな、と思うんですよ。スピンにしてもスパイラルにしても、きちっと点数を取るために、みんな同じことをするでしょ?

久美子  本当に今、みーんな同じような演技をしますよね。

信夫  これをやれば点が出るって言われたら、そりゃあみんな同じ演技になっちゃう。これはつまらないと思いますよ。

久美子  それから、もっとイヤなのはね、今のルールだと「誰が見てもこの人の演技の方がいいだろう!」という良し悪しの判断がわかりづらいことね。多少勉強していないと採点の仕組みがわからない。それって、スケートを知らない一般の人が見ていて、面白いと思うのかな?こんなことでスケートはメジャーになっていくのかな? って思う。やっぱりなるべく、ルールは簡単でわかりやすいほうがいいですよね。サッカーだってそうでしょう? ゴールにボールが入ったら、OK。どっちが強いか、すぐわかる。だから、もうちょっとフィギュアスケートのシステムも簡素化して、誰が見ても勝った理由がわかるようなスポーツになったら、もうちょっと人気が出るんじゃないかな。

信夫  スケートを知らない人が見ても「ああ、あの人がいちばんよかったね」っていわれる選手がトップにならなきゃ、大衆化はしないでしょうね。今はスコアボードを見て、「ふーん、こんな演技にこんな点が出るんだ」「すごくよかったのに、これしか出ないんだ」って、思ってしまうことがとても多いと思う。ルールをきちっと把握していないと、なぜあんな点数が出たのかわからない。素晴らしい演技をしたのにジャンプを一回多く跳んでしまったために二番なんてこともありましたよね。そうしたルールを知らない人は、勝った理由が理解できないからポカンとしてしまう。でも以前の6点満点システムでは、点数が出たときのお客さんの反応も、ストレートでしたよね。ルールが一般の観衆にも受け入れられていたんです。

――確かに、これからどうなっていくのだろう、と考えさせられてしまう新しい採点システム。今後変わる、または改良される可能性はあるのでしょうか?

信夫  たとえばルシンダのコスチュームのような演技を見れば「これ、いいよね」ってみんなが言うと思うんですよ。高い点が出なくても、それはやっぱりいいものなだと思う。そういったよさをどう点数で評価していくかが、これから議論が分かれていく点だと思いますね。この難しさをどう打ち破っていくかが、新しい採点システムの将来の課題でしょう。だからオリンピックで、世界選手権で、お客さんが総立ち、スタンディングオベーションで拍手が鳴りやまないような演技があったとする。でもその人が二位で、それほどお客さんの喝采を集めなかった人が一位だったとしたら……みんな改めて、このシステムを考えてみると思うんですよ。



この本の初版一刷の発行年月日は2005年12月20日です。
佐藤久美子氏は荒川静香の、佐藤信夫氏は村主章枝のコーチでした。

佐藤夫妻は後に浅田選手を引き受けて「新採点システム」の不透明さと異常さにぶち当たることになるとこのとき予感してでもいたかのように、現状に不気味なまでに符号することを、今から8年前に語っています。

この本は絶版ですがたとえばAmazonマーケットプレイスで五千円になっていても即決で買うべきだと思えるほどに、素晴らしい内容です。今こそ再販が望まれます。

佐藤信夫氏の発言の「ルシンダのユニフォーム」というのは、選手が着用する衣装のデザインが大変シンプルだがすばらしく印象に残っていて忘れられない鮮やかさだった、という思い出から、新採点システムだとそれでは点数が出されない、はいこっちが刺繍だから何点、こっちがこうだから何点、と言う風に「いい」とされるものの評価の仕組みが変わった、というたとえに出されていた話です。

>これをやれば点が出るって言われたら、そりゃあみんな同じ演技になっちゃう。これはつまらないと思いますよ。

韓国人三人の演技がまるっきり同じなのも「キムチ先輩方式で点が出る は ず 」だからですよね。まるっとコピー。トイレどこ。アヘ顔クネクネ、ふらふらよろよろ。


http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20131206-OHT1T00011.htm">スポーツ報知>【フィギュア】真央「今季一番」の3回転半で首位発進
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20131206-OHT1T00011.htm
(トリプルアクセルは)
この日も回転不足で減点されたが、右足一本でしっかり降りられた。
佐藤コーチも「かなり流れのいいジャンプになった。(回転不足も)我々の肉眼からすれば良かった」と評価した。


マスター・ノブーオ、さすがに炯眼の主であります。久美子先生ともども、引き続き浅田をよろしくお願い致します。姐さんはマスター・ノブーオについていきます。浅田真央選手と、一緒に。


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フィギュアスケート停滞の理由 | コメント(31) | トラックバック(0) | 2013/12/06 22:44

「自分にできること」をみつけましょう(りょうさん編)

絶望するのは、手を動かしていないから、って思うのはあたしが野蛮人だからなのかしらね。

採点に抗議をする前にブログの更新をやめた方、フィギュアスケートはもう見ませんと言われる方、道理ごもっともでそれはそれで選択だわ。愛していればいるほど、知っていればいるほど、苦しみは深くなるだろうし憤りも大きくなるわ。離れるのも生きていく上でとても有効な戦略よ。

姐さんはそういう人には何も要求しないわよ。ただただお気持ちお察しします、とその方たちの無念さを思い、それならあたしにはいったい何ができるのかしら?って思うだけだわ。

今回ご紹介するコメントは「自分にできること」ってこういうことよね、と証明してくださったと思うのよ。

みんな勘違いしているけれど、英語ができないからISUに何も言えない、だから黙るってのは本末転倒。あたしたちは日本人で日本に住んでいるんだから、まず日本国内から最初に手をつけるべきなのよ。

今、英語やドイツ語やイタリア語やロシア語や韓国語などを駆使して海外のキムチ擁護派とわたりあってくださっている皆さん(本当にありがとうございます!)は、そこが生活の本拠地で、毎日生きていく中でその言語を使っているから、だからそのようにがんばってくださっているの。また、かつて住んでいたとか、あるいはその国に縁があって「できる」からやってくださっている。

その人たちもその人たちなりの「自分にできること」をしてくださっているのよ。

あたしを含めた英語難民だって、日本で日本語で書かれた文章だったら理解はできるわよね?

何もできないことはないわよ。日本国内にだって問い合わせすべき場所はたくさんあるし、陰に隠れたつながりを掘り起こすことだって立派な全員サッカーよ?
一体何が起こっているのか、事実を把握し、理解していき、その上で「これはどういうことですか」と確認するのは日本語でできるじゃない。

ゼロと1は違うのよ。気づいた<あなた>が自分にできることをすればいいのよ。
その行動は同時にフィギュアスケートをも含めたあらゆる分野で<あなた>のために必ずなるわ。

これほど明確ではっきりとした不正ってちょっとないわよ?
その分あたしたちは戦いやすいの。すべての証拠が「本人の演技」として全部残されているのだから。


あきらめる必要はまったくないわ。姐さんにはあきらめる気は一切ないわ。


アイスチャレンジ開催リンクの高須バナーという記事に「りょう」さんがつけてくれたコメントよ。

罫線で囲まれた文章のCopyrightは「りょう」さんにあります。

2013/11/21 りょうさん

あんまり関係ないですが。
(いえいえ すげーーーーー関係あるわよ!)

ヒト・コミュニケーションズ社長でホリホリしてみると・・

一般財団法人日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)
・スポーツと観光の融合
・国内外のスポーツ大会、合宿の誘致支援など

ヒト・コミュニケーションズはここの法人メンバーですね。
他には、○通や共○通信社など多くの法人もメンバーです。

日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)でホリホリすると・・

スポーツツーリズムカンファレンス(セミナー)の案内が。
・主催 笹川スポーツ財団
・後援 観光庁

2013年6月に観光庁と共同開催で「マラソンジャパン」を 韓国のソウルで開催。
韓国からのインバウンド誘致(日本でマラソンを走ろう)PR

笹川スポーツ財団でホリホリ・・

2014年5月に“チャレンジデー”を開催
・毎年5月の最終水曜日に世界中で実施される
 住民参加型スポーツイベント
・多くの後援(予定)の中に“日本オリンピアンズ協会”。

日本オリンピアンズ協会でホリホリすれば・・

・理事 橋本聖子
・常務理事 平松純子
あら、日本スケート連盟会長と国際スケート連盟理事の二人が。
日本オリンピアンズ協会ってTOL(トータルオリンピックレディース)の協賛。
たしかTOLのフォーラムはミキムチが出てましたね。

ヒト・コミュニケーションズからミキムチに繋がるなんて 世間って本当に狭いですねぇ。


Copyright (C)「りょう氏」 All Rights Reserved.


狭いわね~。橋本聖子のサイドビジネスの全貌がますます明確になってくるわね。村主と安藤への圧倒的な優遇も橋本―城田ラインで説明がつくものなのよ。

「りょう」さんがつなげてくれたこのラインのように、裏で何が起こっているのか、「あざらし」さんは地元の利をいかして新聞社をマークしてくださっているし、Margaret.Pさんなどの海外勢はおかしな言動の実況、解説、ニュースやコメントなどを確認してくださっている。

何もできないなんて誰が決めたの?なぜそう思わされたままでいるの?

黙っていたら相手は勝手に賛同者に<あなた>をカウントしてくるわよ。

キム・ヨナが世界最高の技術の持ち主で、ジャンプもステップもスピンもスパイラルもエッジワークも一番うまくて、過去のいかなるスケーターよりも圧倒的に上の演技力と表現力の持ち主だって<あなた>が賛成していると数に入れられてもかまわないの?
あたしは絶対にイヤよ。だってそれは間違いだもの!

できることをしていきましょう。誰かのために「公正な採点を!」と祈ることも大事なことだわ。そして疑問に感じたことは「疑問に思っている」と言うことだって大切な一歩だわ。

「おかしいと思うけどどこがおかしいか”言えない”」と「言う」ことが大事なの。このブログのコメント欄にどんどんつけていったらいいわ。そしたらわかっている人が答えてくれる。「こういうことじゃないかしら」って話ができるわ。
無理ってことは続かないから、あなたの生活の中で無理なく続けられることをはじめていってほしいのよ。

もしもおかしいと思うのならね。

あたしはあきらめない。少なくとも「キム・ヨナはスケートが下手だし評価できるところなんかない、この高得点連発は異常だし、性格も悪く服とメイクの趣味が悪い。尊敬できない。あとアスリートのくせに猫背はやめろ」と言い続けるわ。


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フィギュアスケート停滞の理由 | コメント(15) | トラックバック(0) | 2013/11/22 02:44

トーニャ・ハーディングの思い出 ぼっち&びっちと同じ負の遺産

ナンシー・ケリガン襲撃事件で悪名をとどろかせ、フィギュアスケートから永久追放されたトーニャ・ハーディングについて、ミキムチとからめて書こうと思ったんだけど、重たすぎるわね。ためいきが出るわ。止まらないわ。

ハーディングは練習では4回転ループも決めているし、当時の「優雅に踊っていればいい」女子シングルにアスレティックでスポーティな速度と高難度ジャンプを持ち込んで新風を吹き込んだ天才なの。

伊藤みどりと最大限に違っていたのは山田満知子のようなコーチに巡り合えなかったってことと、それから伊藤みどりほどスケートを愛してはいなかった、ってことかしらね。

ハーディングは「金儲けのためにスケートをしている」「五輪に出て一生分の金を稼ぐつもり」「五輪のゼロの数はこれから稼ぐつもりのゼロに等しい」「ドル紙幣に印刷されたゼロに見えるわ」って公言してたし、インタビューで「五輪に出てケリガンのケツを蹴飛ばしてやるのを夢見ている」と言ってしまうような人間だった。

ものすごく粗暴でラフで、人を驚かせ耳目をひくためだったら何でもやったわ。当時は禁忌に触れるようなふりふりレースのスケスケ衣装とか、演技中にホルターネックのストラップをぶち切ってパイオツポロリ一歩手前!とかやらかしてたし、言葉は汚い、喧嘩は売る、ファンにすら乱暴する、言動は一流アスリートでは決してなかった。

ダメですよと言われるとますますそれにのめりこむような困ったちゃん。

そのくせ、ひどい喘息持ちで、ドーピング検査にひっかかるからろくな投薬治療もできないでぜいぜいはあはあ苦しむくせに演技となると死んでもそんなふりを見せないとか、交通事故で重傷を負ってもスケートに復帰してがんがん攻め込んだ演技をしたり、3歳から氷に乗って、そしてスケートに人生のすべてを捧げていたわ。学校だって卒業に必要な単位以外は全部落として、クラスメイトとろくに口も聞かなかった。

スケートを除くすべてのことは切り捨ててしまえる強さがあった。

だからこそアメリカでは五輪に次ぐ栄誉ある地位とされている全米選手権で優勝したり、五輪にも出場したりと結果は残しているのよね。ただ、そのどれもが黒かった。必ず汚名とセットだった・・・。

ハーディングは母親がスケートに熱心で娘のために十代で八回も引っ越しをしたし、衣装は手縫い、資金稼ぎのためにフルタイムで働いて、家族みんなで支援をしてた。だけどこのお母さんてのがどっかの誰かの母親みたいに娘を食い物にする上に、罵倒しまくるような毒親でね。ハーディングは「親からほめられたことがない」って言ってるわ。「何をしても怒られた」って。母親が毒だった。

確かにね。日本のテレビ局がハーディングをお騒がせスケーター、みたいな形で取り上げるときに必ず使う映像があって、たぶん皆さんの中でも見たことがある人がいらっしゃると思うんだけど、ハーディングがスタジオにいて、親に電話がつながるのね。母親と娘で本当だったら全米が泣いた!的感動の会話になるはずなのに、なんとそのときハーディングの母親は娘をさんざんに罵倒するのよ。あれには本当に胸が痛んだ。さすがのハーディングも受話器を持ったまま固まっていて、無力な小娘にしか見えなかった。可哀想だったわ。

母親がそもそも娘を使ってただ勝てばいい、ただ稼げればいい、そのためだったら何をしてもいい、とずっと言い続けてきたんだから、娘がまともな倫理観を持ってきちんと正当な手続きを踏んで、まじめにスケートに取り組むようになんて、そりゃならないわよ。言葉による過剰な暴力、身体的な折檻。後になって「そんなつもりはありませんでした」「お仕置きなんてしたこともないわ」と親は言ってたけどね。それは嘘だわ。

殴ってでも蹴ってでも、嘘をついてでも勝てばいい、と三歳から洗脳されてきたんだから、そりゃケリガンを殺してでもって思い詰めるようになるわよね。普通の人は絶対に考えもしないようなことをしてしまう。
暴力沙汰には慣れてるからね。本当に哀れで惨めな人生だわ。

姐さんはハーディングがあまりにも可哀想すぎて、なかなか責める気持ちになれないの。ここまでの転落人生、自業自得は豪快すぎる。バカもバカ、大馬鹿よ。
でもきっと海の向こうの国の話であまり身近な存在ではなかったからでしょうね、アメリカ勢が。
当時スケーターだった人はめちゃくちゃに迷惑だったろうと思うわよ。
ケリガンだけじゃなく当時の女子シングル選手だった人は同情なんか死んでもできないでしょうね。
今、見世物になっているハーディングをいくら嘲笑してみたところで、受けた迷惑は取り返しがつかないもの。
メダルの有無、試合出場経験の有無、みんな邪魔されたことしか覚えてないわね。

ナンシー・ケリガンはアメリカ人好みの洗練された白人美女(とアメリカでは言われていたからそう書くけど姐さんはこの人を美女だとは思わないわw)の容姿を持ち、女性らしさを前面に押し出した優美なスケーティングが魅力だった。
もっともケリガンもワーキングクラスの出身で性格もすばらしいとは言えなくて、凱旋帰国後のディズニーランドでのパレードで「ばかばかしい!」と舌打ちしたのがカメラに抜かれてあっという間に人気は下降したけどね。ケリガンの家も後で大問題を引き起こして大変なことになるんだけど、身の丈にあわない位につくと、心構えと覚悟ができてない人は大変ね、といういい例ね。

だけどそもそも本当に五輪出場を目指すのならば、あのときハーディングはケリガンなんか狙うべきじゃなかったの。当時、たとえばミュンヘンのワールドでクリスティ・ヤマグチ、トーニャ・ハーディング、ナンシー・ケリガンが表彰台を独占してアメリカ国旗が二枚しかなくて大騒ぎなんてこともあったくらい、本当に狙うべきだったのはクリスティ・ヤマグチなのよ。
ケリガンも五輪三位と二位のメダリストでそれは立派だったけど、ハーディングのケリガン襲撃は完全な錯誤だわ。嫉妬とか恨みとか、自分の人生のうまくいかなさをライバルにぶつけただけのキチガイ沙汰だわ。

ハーディングの仮想敵は五輪金メダリストにまでなったヤマグチではなく、あくまでもケリガンだった。自分とは正反対の容姿を持ち(姐さんには同じ箱にしか分類できないんだけどね)、優雅でたおやかなレディに見える、米スケ連も押せ押せのナンシー・ケリガン。

ハーディングは「幻想クラッシャー」だったから、闘争心や不平不満を公然と口にして「フィギュアスケートは上品で女性らしいもの」「優雅にして洗練、美しさを競うもの」という大前提をことごとくぶち壊した。

自らが携わる競技のイメージを悪くして、暴力的で粗暴で下品な言動で世間のひんしゅくを買うことに懸命ですらあったと思うわ。真面目に間違えていったのね。真剣に馬鹿だったの。

とんでもなく才能があり、偉大すぎるほど偉大なスケーターになっていけるはずだった子が、自分の言動の無残さでみるみる失墜していくさまを、加熱していた報道合戦のせいで全米に、世界に余すところなく一部始終が公開されて・・・本当にひどかった。

でも彼女のファンたちはそんなハーディングに快哉を叫び、一時期は全米をつなぐ大きなファンクラブが結成されて、ハーディングがデザインしたTシャツが販売され、ハーディング支援のチャリティーショーが催された。ファンからの寄付も次々によせられて、ハーディングは後年、暴走するファンを嫌ったスポンサーがファンクラブとは手を切れと通達したのを拒んで「金銭的に苦労しているハーディングがスポンサーよりも我々を選んだ!」とファンを大喜びさせたりしている。

結局、使い捨てをされるんだけど、ハーディングを支援していたファンの元締めはベトナム帰還兵の男性で、ハーディング支援の理由をきかれると「子供時代の虐待や戦争によるトラウマが、ハーディングと同じだから」と答えているわ。
恨みつらみを晴らしてくれるスターだと思っていたのよ。冷たい世間、無理解な社会、理不尽な差別や貧困、それそのものと闘う前に「そんな世間」を破壊する、力の象徴として彼女を見ていた。それこそ代理によるミュンヒハウゼンシンドロームの負の連鎖よね。

ハーディングのめちゃくちゃな言動に痛快さを覚え、「世間に理解されないハーディング」「でもそんな世間に立ち向かう俺たちのハーディング」という幻想に酔いしれて、自己投影と自己統一化を行っていた。そんな値打ちはない人なのに、自分の人生を捧げるほどに。

トラウマが一緒だから応援する、って、それってアスリートへの態度じゃないわよね。もしも姐さんが選手だったらそんな応援にはゾッとするだろうと思うけど、ハーディングもまた「あたしのことをわかってくれる!」って入れ込んでしまったのね。そのくせ気に入らないとテレビカメラの前でもファンを蹴ったりしてたけどね。ファン主催のパーティをすっぽかしたり、何時間も遅刻したり、それはひどい扱いだったわ。

この、暴走するファンとそれをあおる選手って図式もどっかとどっかでやっているわね。そっくりよ。

羽生や鈴木が病気を抱えながらの戦う姿に、あるいはそれを乗り越えて頑張っている姿に力づけられる、というのと全然違うわ。
ふたりは病を言い訳に使っていないし、病を理由に誰かを攻撃もしていない。病んでいるから反社会的でいいなんてふたりはかけらも思っていないわ。そんな惨めなえこひいき、もしもしてやるよと言われたところで、ふたりはきっぱりと拒むでしょうね。人間としての誇りがあってスケーターとして正々堂々、自分のすべてで戦えるから。

場外乱闘を起こすのは実力がない奴だけなのよ。本当に戦える人間は、そんな無駄足を踏まないわ。

そしてどっかの誰かはぼっちだけど、どっかの誰かはびっちなように、ハーディングもかなり奔放で、普通の自尊心のある女性なら決してしないようなさまざまな男性トラブルと縁が切れず、内縁の夫とも切れたり別れたりそのたびに暴力事件を起こし続け、言動は次第に反社会性を深め、周囲に対してもどんどん暴力的になっていく。

『トーニャ・ハーディング 氷の炎』という本が近代文藝社さんから出ているわ。かなりやっつけな内容だけど、本の前半部分のハーディングの生い立ちや言行録はとても見ごたえがあるわ。
なんでやっつけかと言うと、五輪出場かなうか否かの時期に急に出された本なのよ。
とある新聞社さんの記者がメインで書かれていて、ハーディングがもしも五輪メダリストになっていたら出すはずの自叙伝とか伝記用の資料を流用してるんだと思う。

ハーディングは世界選手権のわずか九日前に旦那を殴打して新聞沙汰になったのね。そしてメダルを逃したときに「わたしがメダルを逃したのはシカゴ・トリビューンの記事のせいだ」ってインタビューで主張したわ。
他罰姿勢も誰かにそっくり。

悪いのはいつも他人。誰かさんそっくりね。

・母親が毒
・頭が悪い
・身体能力はすごかった
・男にだらしない
・反社会的
・ファンとの癒着
・ファンが暴走
・採点の謎
・インタビューでいつも人の悪口
・連盟を批判するくせに過剰なえこひいきを受ける

わーーどっかの誰かさんみたい。
びっちは身体能力だけは大したものだったからね。肩を負傷してマースって言ってるはしから振袖を着てご登場、とか、足をやりましたーって棄権した後にヒールはいて京都散策、とかねwww

ぼっちの身体能力は別にすごかないけどね。驚異の負傷→回復能力は「すごい」けど。試合の日程にあわせて医者がパーセンテージで回復度を断言してくれる驚異の肉体www本当に怪我をした選手に対してなんという侮辱かと思うけどね。最低だわ。

それでね、ハーディングがカネカネ言い続けてきたことや、口を開けば誰かをおとしめなければ喋れない病にかかっていることや、男にだらしなくてどうにもならなかったことや、スポンサーにこびまくるくせに気に入らないことがあるとすぐ悪口を言いふらすところや、どんなに大恩あるコーチでも親子で口撃しまくって二度と一緒に組めないことや、ファンと癒着しすぎて離れられなくなるところや、ファンにまで乞食をするところや、そっくりだなあと思うわけ。

学ばないのね。ハーディングもせっかくフィギュアスケートの歴史に名を残す悪行の数々を繰り返して「他山の石」になってくれているのにさ。

マスメディアを利用しようとして、自分に有利なことしか書くな、流すな、放送するなって主張して、少しでも不利なことを書かれると速攻で訴訟するって脅すとか、そんなところは別に真似しなくてもいいのにね。しかも自分に不利ってのも旦那を殴ったとか銃を持ち出したとか、全部自分のせいなのよ。呆れたものだわ。

そしていくら毒親が悪いと言っても、その恨みつらみを無関係な赤の他人で晴らすのはよくないわ。その人のためにならないわ。毒親だ、と認識するのは辛いことよ。自分の親がダメなやつだったと悟ってしまうのは、たぶん失恋よりも離婚よりももっとずっと辛いと思う。なぜなら子供にとって親は全世界だからなの。どんな親でも子供というのは優しい気持ちでお父さん、お母さんと思うのよ。100パーセントの信頼を親に向けて、結果、さんざんに傷つけられて、それでも親に愛してほしい、認めてほしいと願ってしまうものなのよ。

でも、自分が抱える生きにくさ、どこに行っても同じトラブルに出くわすとか、まわりがわかってくれないと泣くのなら、それがあまりに続くのならば、やっぱり<自分が>変わっていくしかないのよね。

親のせいかもしれない。本当に残酷な形で裏切られ、信頼を利用され続けてきたのかもしれない。だけどあなたの人生は、あなたがコントロールできるのよ。親の人生に手出しはできない。親を変えることはできない。だけどあなたはあなた自身として幸せに元気に楽しく生きていけるの。そう思うところから始まるのよ。

キムチもミキムチも、もう親のせいでーとは言えない年齢になっているわ。自分がしてきたことの責任は自分が取らなければいけないの。

目を覚ましてほしいと思う。姐さんはふたりのことも、スケーターである限り、最後の最後のところでは見切りをつけきれずにいるわ。フィギュアスケートという過酷で残酷で辛いことばかりで、だからこそ、美しくて崇高ですばらしい世界を現実のものとして表現でき、観客と一対一で向き合って、ひとりひとりの人生すら変えてしまうような想像を超えた「その世界」を作り出せるこのスポーツにせっかく携わっているふたりに、・・・目を覚ましてほしいと思っているわ。

ハーディング活躍当時、スケートの採点は公明正大でジャッジの権威は絶大だ、と先に紹介した本の中にも記載されている。それがパブリシティ用の常套文句で本を出すにあたって取材をした先の米スケ連へのリップサービスなのだとしても、「公平さ」「公正さ」が大前提だという認識は、10年たっても100年たっても、絶対に変わらない真実のはず。

ぼっちもびっちも、この大前提を踏みにじっている時点で、競技者と名乗る資格はないし、そもそも競技に出してはいけないのよ。

そしてハーディングはもう二度とスケートの世界に戻れない。彼女はその才能を惜しんだ人の手によって何度も窮地を救われて、復帰の舞台を与えられ、過剰なほどの引き立てを受けてきた。そしてその都度自分の行動でぜんぶぶち壊してきた。最後には彼女をかばう人はいなくなったわ。誰ひとり。

ぼっちもびっちもハーディング以上の汚名を歴史に刻んだわね。現在進行形でそれを見せつけられ続けるのはもううんざり。

進撃の邪悪を阻止しなければ、腐敗は進む一方だわ。


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フィギュアスケート停滞の理由 | コメント(30) | トラックバック(0) | 2013/11/18 04:17

俺たちの黒猫さん!―ISUの「倫理規定違反」

フィギュアスケートの未来のために、そして<日本>の未来のためにずっと闘い続けてきてくださった俺たちの黒猫さんからコメントをいただきました!ありがとうございます!

罫線で囲まれた文章のCopyrightは「黒猫」さんにあります。

ありがとうございました

手相見姐さん、こんにちは。

こんにちは!いつもブログを拝見しております!黒猫さん!!!俺たちの黒猫さん!

先程は、拙ブログへコメントいただきありがとうございました。
お礼をと思い、こちらへうかがってみれば・・・いやいやびっくりしました。
こんな本屋さんがあるのですね。
何だか自分が浅田真央と高橋大輔をはべらせて記念写真を撮ってもらったような気がして、にやついてしまいました。

私の本は別として、とても素敵なレイアウトですね。
NHK杯の写真と選手の切り抜きが泣かせます。
ここの店員さんは、きっとスケオタなのでしょう。

NHK杯は、織田君のSP以外はわりとまともな判定だったと思います。
ただ、佐野稔があの判定を運でかたずけてしまったのには呆れてしまいましたが、あのコラムのおかげで、テクニカルジャッジが1台のカメラ映像だけで判断を下していることを多くのファンが知ることになったのは良かったと思っています。
というのは、ISUは自ら、『公正かつ公平なスポーツ競技会の運営方法』を倫理規定に謳い、ISUに関係する全ての人間にそれを遵守するように求めているからです。
競技を見た観客や視聴者の多くが疑問を抱くような判定になる場合は、ISUは説明する責任がありますし、そもそも様々な角度からのジャンプを一台のカメラで判定するのは公正かつ公平であるとは言えないでしょう。
ISUの倫理規定は下記URLを参照下さい(PDFファイル)
http://skatingjapan.or.jp/image_data/fck/file/Figure_ISU_Communication/comm1717J.pdf
同じもののコピーを拙ブログで紹介したエントリー
http://azplanning.cocolog-nifty.com/neko/2013/01/post-d54e.html

倫理規定の中には、接待や贈り物を受け取ってはいけないし、200フラン(日本円でおよそ22000円)以上の場合は、会長と事務局長の事前承認が必要という項目があるのですが、これがISUに関する全ての人間に適用されるのなら、キム・ヨナがジャッジと頻繁に食事会をしていたのも問題になってしまいます。

こういう疑問を書いただけで、必死になって否定しようとする人間がいるのは何とも不思議な話です。
自分達が作ったルールを守っていないのではないか?といっているだけなのに、『陰謀論だ~』と大騒ぎして、まるでM資金か徳川埋蔵金のような印象を植え付けようと躍起になるのは何ともまあ・・・
いろいろな人がいるものですね。

2013-11-16 17:24 : 黒猫さん

Copyright (C)「黒猫氏」 All Rights Reserved.


「ときどき黒猫」の「あけましておめでとうございます」のエントリーは2013年1月1日。
http://azplanning.cocolog-nifty.com/neko/2013/01/post-d54e.html

どうよこの、コメントですら情報をくださってあたしたちに「あんたどうするの」って啓蒙し続けてくださる姿勢。猫先生!にゃんこ先生!尊敬せずにいられないわ。

このエントリーを拝見したらISUもIOCも全員辞職しなけりゃあいけないようなドス黒さの証拠がこんなにハッキリキッパリ書かれていることに驚かされるわ。読めば読むほど空恐ろしい告発の連続よ。震え上がるべきだわ。

今の不正採点は「おかしい」のよ。

あたしたちはいいことにはいいと、おかしいことにはおかしいと声を上げていかないと、勝手に「賛成」にカウントされて、数の暴力にさらされてしまうのよ。

あたしは今の採点はおかしいと思うし、おかしいことは正してほしい。

それに被害者は浅田だけじゃ全然ないわ。キムチとそのフォロワーを除く全選手が被害者よ。過去と未来のスケーターもそれに含まれているの。

カネを出して買えるメダルに一体何の意味があるの?

浅田は少ない場合はあと3つ、多くても5つの試合で引退するわ。あの人が現役の間、黙って見ていて、それでいいの?後悔しない?あのようにいかなるときもスケートに真摯に取り組んで、一途に理想を追い続け、あたしたちの人生をこれほど豊かに照らしてくれた偉大なスケーターの最後のときまで、黙って見ているだけで平気なの?

そんなのあたしには我慢も理解もできねーわ。異常な今の採点をやめさせなければいけないのよ。

黒猫さんがしてくださったことを無駄にはできない。『フィギュアスケート 疑惑の高得点』という武器をどう活用していくか、よね。

にゃんこ先生!このブログには黒猫さんを賞賛、支持し、孤独な戦いを支援する、ファンのコメントが多数寄せられています。海外からだと書き込みができないから、とうちにいただくコメントも多いですw
それは黒猫さんが常に公正な視点でもって、事実に即して<真実>を訴え続けてくださっているからだと思うんです。
あたしもずっと黒猫さんのファンです。これほど明確な事実の山を前にしてまだ陰謀と抜かせる自己欺瞞はヤバイwww正気かって話ですよ。

日本のフィギュアスケートファンに、もしも黒猫さんがいてくださらなかったら、と思うとゾッとします。世の中は確実に悪くなり、心ある人はさらに肩身が狭い思いをし続けていたでしょう。そんなの絶対おかしいです!

ありがとう黒猫さん!そして黒猫さんの本とブログをもっと広めていきたいです!

そういえばあたしも埋蔵金発掘に関わったことがあるんだけど、実にうまく「掘った奴を殺す」ように仕掛けがされているのよね。なんての、昔やってた筋肉自慢のSASUKEって番組だったっけ、澤山璃奈も出たことがあったわよね、よく知らないけど、走っていくとごろごろ岩が転がってきたり地面が陥没したり、小川が決壊して水がだばぁとかね。
自然の地形を上手に見切って手を出したら必ず死ぬように作ってあるの。それに目くらましになるおとりがちゃんと用意されていて、まあ頭のいい人がやったのね~でも作った後でそいつ自身も殺されていたけどね。地図を指さして「ここで3人、こちらで5人は死にますけど、掘りますか?」って聞いたらシャチョさんが逃げちゃってwwwシャチョさん!なぜ逃げるアルか!人は死ぬけど確実にお宝は出てくるアルよ!だけどそれは埋めた側にとって大切な掛け軸と秘密の巻物アルよ!wwwwまあ山を荒らさないほうがいいからさ、基本、静観が一番よね。

どーしてもカネに困ったらあたしお宝を掘ろうと思うの。あたしは死にゃーしないわよ。仕掛けがわかっているからね。ただ掘り出したモノを誰が買い取ってくれるのかってところが問題になってくるわね。町の博物館におさめられて「はい、どうもー」で終わるかもwww
余談を書いたわw電波者はせっかくいただいたコメントの食いつく箇所が違うわねw


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フィギュアスケート停滞の理由 | コメント(10) | トラックバック(0) | 2013/11/16 22:31

アメリカの人気低下について(さとさん編)

アメリカ在住の「さと」さんが、現在のアメリカでのフィギュアスケート人気の停滞についてコメントをくださいました。

こちらのコメントに対するご意見だと思います。
大変に詳しく、現状に即した内容をまとめてくださっていますので、皆さんとシェアさせていただきたいと思います。

オープンにしてもいいですよ!とのことなので、早速記事にさせていただきました。
「さと」さん、ありがとうございます。

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フィギュアスケート停滞の理由 | コメント(8) | トラックバック(0) | 2013/10/24 16:39
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