▲2号車牽引の別の列車をミニティンバーでスナップです。'83年初夏 P:石澤 究
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以上、私の入川林用軌道の訪問記でした。たった1回の訪問でしたが、非常に内容が濃く、かつたっぷりと森林鉄道の雰囲気を満喫できました。
▲本線最大の勾配難所でしょうか?機関士?さんも手押し!(左)。しっとりと濡れた緑とガスがかかっての入川は幻想的で期待した以上のトワイライトゾ~ンでした(右)。'83年初夏 P:石澤 究
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▲一番機関車らしい3号車です。'83年初夏 P:石澤 究
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26年前、1983(昭和58)年の入川は、今では考えられないほどの“山奥”でした。秩父鉄道三峰口駅からバスで秩父湖へ、さらにバスを乗り継いで川又集落を目指し、そこから延々と林道を歩くわけで、都内から日帰りするにはかなり無理がありました。当時は関越自動車道も東松山IC~前橋ICが延長開業して3年目。今では秩父往還道として見事に整備された国道140号線も二瀬ダムから先は片側交互通行さえある未舗装路で、クルマで行くにもそれなりの覚悟が必要だったのです。それだけに入川軌道の復活を目にすることのできた方は決して多くはありませんでした。
▲さすがに動力車が導入されていることもあり、運転に関するさまざまな規則が設定されていました。'83年初夏 P:石澤 究
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▲サービスカットでは、こんな山奥にワンチャンも登場です。横の砂は軌道の滑り止めのものでしょうか? '83年初夏 P:石澤 究
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今回、石澤さんからお送りいただいた写真を拝見し、あらためてあの“つかの間の夏”が鮮明に思い出されてきました。まるで約束事のように午後になると襲ってくる雷雨、写真屋さん(?)大丈夫か…と合羽を持って3号機で探しに来てくれた現場の方、渓谷に響く甲高いフランジ音、シャワーのように降り注ぐエゾハルゼミの鳴き声…あの夏は、私にとっても石澤さんにとっても生涯の宝物に違いありません。あらためて石澤 究さん、ありがとうございました。