Image: CNN

テレビ男「ブラウン管テレビ置いてくね〜」

先週末の真夜中、アメリカのバージニア州にて、何者かが古いテレビを玄関先や庭に置いて行くという奇妙な事件が発生しました。

CNNとWWBTの報道によれば、8月11日の朝、同州ヘンライコ郡グレンアレンの住民の少なくとも60人が、玄関先に置き去りにされた旧型テレビを発見とのこと。 防犯カメラには、テレビのような物を被っている人物が置いて行く姿が…。

セキュリティシステムが、置いて行く光景を捉えていたという地元住民のAdrian Garner氏はWWBTの取材に対し、「つなぎを着て頭にテレビを被った男」が映っていたと語っています。同局に提供された動画には、午前5時30分ごろに正体不明の何者かGarner氏の玄関先にテレビを置き去る姿が映っていました。

同氏は「私の最初の反応は、"これ注文したっけ?"でした。アマゾンの箱ではなく、何だか奇妙でした」とWWBTに語っています。

Image: WWBT

ヘンライコ警察のMatt Pecka警部補は、警官らがテレビを回収するために派遣され、 60個以上を見つけており、当局は現在、この事件は複数犯の仕業だと考えているとWWBTに伝えています。もし捕まれば、犯人たちは私有地を散らかした罪、あるいは不法投棄の罪で告発される可能性があるとのこと。なお、回収されたテレビはごみ処理場行きになると付け加えています。

CNNの記事に書かれているように、グレンアレンでテレビ置き去り事件が起きたのは今回で2回目。2018年には、その地域の郊外の住宅街で数十個のテレビが置き去られる事件があったと地元の報道局が報じています。ある一家は1986年製の東芝のFSTブラック・ストライプ方式テレビが置き去りにされているのを見つけたとか。その当時、地元住民らはテレビには何らかの異常があるか、何か未知の物が入っているかもしれないと用心していたとのこと。しかしながら、歩くテレビ男についての目撃情報はありませんでした。

ですが今回は、あまり気にしていない感じの地元住民もいるようで。地元住民のMichael Kroll氏はCNNに、「こういったテレビを近所中に配りまくったなら時間を持て余していたに違いない」と語っています。また別の住民は「もしかしたらテレビ男は、私たちの生活にちょっとしたユーモアをもたらすためにやったのかもしれませんね。」とどっしり構えている感じ。

動機も正体も不明のままですが、どこから大量の旧型テレビを仕入れたのか、そんな点も気になります。

Source: CNN, WWBT(1, 2)