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2019年10月07日 15時23分 JST

北朝鮮の漁船、水産庁の船と衝突して沈没。約20人が日本海に投げ出される

水産庁の漁業取締船「おおくに」が漁船に対して、日本の排他的経済水域の外に退去するよう警告していたところ、双方の船体同士が接触したという。

朝日新聞社
違法操業をしている北朝鮮のものとみられる船に退去警告をする海上保安庁の巡視船(2019年5月下旬、日本海の大和堆付近、海上保安庁提供)

北朝鮮漁船と水産庁船が衝突 漁船沈没、20人が海に

 海上保安庁によると、7日午前9時5分ごろ、日本海の「大和(やまと)堆(たい)」と呼ばれる海域付近で、違法操業の取り締まりをしていた水産庁の漁業取締船「おおくに」と北朝鮮の漁船が衝突した。漁船は午前9時半ごろに沈没、漁船の約20人が海に投げ出され、水産庁の船舶が救助に当たっている。現場は日本の排他的経済水域(EEZ)内という。

 水産庁によると、EEZ内に入っている船をおおくにが確認。EEZ外に退去するよう警告していたところ、双方の船体同士が接触したという。水産庁は当時の状況やけが人などの確認を進めている。現場は、石川県の能登半島沖北西約350キロ。大和堆は周囲よりも浅くなっている場所で、スルメイカの好漁場として知られている。

 この海域では2016年秋ごろから、北朝鮮の漁船による違法操業が急増。17年からは海保や水産庁が警戒し、取り締まりを強化していた。

(朝日新聞デジタル 2019年10月07日 14時14分)

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