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菅田将暉が小松菜奈につば吐くキスシーンを山戸結希が絶賛、「溺れるナイフ」初日

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「溺れるナイフ」初日舞台挨拶の様子。左から志磨遼平、上白石萌音、菅田将暉、小松菜奈。

「溺れるナイフ」初日舞台挨拶の様子。左から志磨遼平、上白石萌音、菅田将暉、小松菜奈。

溺れるナイフ」の初日舞台挨拶が本日11月5日、東京・TOHOシネマズ 新宿にて行われキャストの小松菜奈菅田将暉重岡大毅ジャニーズWEST)、上白石萌音志磨遼平ドレスコーズ)、監督の山戸結希が登壇した。

本作は、ジョージ朝倉の同名マンガを原作にしたラブストーリー。田舎町に引っ越してきた15歳のティーンモデル・夏芽と、神主一族の跡取り・コウが惹かれ合っていく姿を描く。小松が夏芽、菅田がコウを演じる。

夏芽の印象を聞かれた小松は「私は12歳の頃からモデルをやらせていただいているんですが」と前置きし、「夏芽もモデルをしていて女優になったという(私と)同じ道を辿っているので、近いものを感じました」と共感を示した。

恋愛映画は初主演だったという菅田は「山崎賢人とか仲いいですけど、すごいなあと思いました。カッコよく、美しくないと『こいつら何やってんだろう』で終わっちゃうんですよ。だから観てもらえる2人でなくてはいけない」と難しさを語る。続けて小松とのキスシーンについて触れた菅田が「監督に『コウちゃんらしいキスが見たい。顔面につばを吐いてくれ』と言われて、そのときは(小松さんに)『じゃあ、つばを顔にかけるね』と言って演じて、そこに全然違和感を感じてなかった。ハードなことをできたのは、この組だったからだと思う」と振り返ると、山戸は「いいつばでした。素晴らしい輝くつばでした」と返答する。

夏芽を優しく支える大友を演じた重岡は「監督から『素のままでいい』と言われたので、最初はどうしようかと思ったんですが、結局何も考えずに演じました。でも、なんで(『素のままでいい』と言ったん)ですか?」と山戸ににじり寄る。その質問に山戸は「重岡さんは『俺は(大友みたいに)あんなに尽くさない』っておっしゃられていますけど、それは違います。あれが重岡さんの素で、運命の女の子とこういう恋愛をすると思ってこっちは撮ってるんです! だから尽くす男でお願いします!」と力強く返答。その迫力に押された重岡は「はい、僕は尽くします。瓜二つでございます。違う点はまったくございません」と考えを変えた。

制作時について聞かれた山戸は「私はいつもどんな石ころみたいな人でもキラキラ輝くように撮ってやろうと思ってるんですが、すでに小松さんと菅田さんはスターでしたので、この2人の人生で一番美しい瞬間を撮ってやる!という気持ちで作りました。ですのでお二人に挑戦するような気持ちでした」と述懐した。

初日を迎えた心境について菅田は「映画って簡単に公開されるものではなく、たくさんの人のご協力によって公開されるということを強く感じる作品でした。1人でも多くの人に観てもらいたいと思っています」とコメント。最後にマイクを握った小松は「17日間というタイトな撮影だったんですが、過酷すぎていつも明日死ぬんじゃないかという感覚でした。撮影中は公開できないんじゃないかと思えるほど撮れなかったシーンも多かった。でも今日、初日を迎えられて純粋にうれしいです」と挨拶し、イベントの幕を引いた。

※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

(c)ジョージ朝倉/講談社 (c)2016「溺れるナイフ」製作委員会

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