妻夫木聡と井上真央が社会派ミステリー「乱反射」で初共演。監督は石井裕也

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 テレビ朝日系では、今秋にメ~テレ55周年記念ドラマ「乱反射」(日時未定=メ~テレ制作)を放送することが分かった。第63回日本推理作家協会賞を受賞した貫井徳郎氏による同名ミステリー小説を原作に、妻夫木聡、井上真央が初共演する。監督を務めるのは「舟を編む」(2013年)で、日本アカデミー賞最優秀監督賞などの映画賞を受賞している石井裕也氏。

 地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う父親で新聞記者の加山聡(妻夫木)が突き止めたのは、誰にでも心当たりのある、小さな罪の連鎖。街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、事なかれ主義の市役所職員、尊大な定年退職者。複雑に絡み合ったエゴイズムの果てに、悲劇は起こった。決して法では裁けない“殺人”に、残された家族は沈黙するほかないのだろうか。

 妻夫木は「原作者は貫井さんで、答えがないところを提示することが得意な方。その部分の描写が多かったので、どこまで縮められるのかなと思っていましたが、台本はとてもうまくまとまっていました。それぞれの無神経さや人間自体の感情が交錯する部分が、特に印象的に描かれているなと思いました」と感服し、聡の妻・光恵を演じる井上は「脚本を読んだ時、今の私にどこまで表現できるのだろうと最初は悩みましたが、石井監督と妻夫木さんというお二人の存在が勇気となり、この作品に飛び込むことができたように思います」と率直に語っている。

 また、妻夫木は「僕が演じる聡の子どもが亡くなって、なぜ亡くなったのかということをずっと追い求めていく話です。すごく客観的に見ていたものが、どんどん自分の話なのかと思える部分が出てくる。一緒に苦しみながらも、『人間とは何なのか』ということを考えていただけるような作品になっていると思います」とし、井上は「失われた日常の中で、ゆっくりと立ち上がる夫婦の姿を、多くの方に見ていただけるとうれしいです」とアピールしている。

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