箱根登山鉄道(神奈川県小田原市)は22日、10月の台風19号による被災を受けて運休中の箱根湯本―強羅駅間の運転再開が2020年秋頃になる見通しだと発表した。今後、国や県、箱根町などと協議しながら復旧工事の方法を検討し、設計・施工に進む。
岩石が流れて線路上に堆積したままの、大平台―宮ノ下駅間にある「大沢橋梁」では、岩石を搬出するための道を整備している。岩石の下に埋もれているレールが損傷している場合、修復作業が必要になる可能性もあるという。
宮ノ下―小涌谷駅間の山肌に沿って列車が通過するための「蛇骨陸橋」では土砂崩れによって橋脚やレールが崩壊し、現在は地質調査を実施している。
運休区間は約20カ所が被災したが、順次復旧作業が進む。同社は「早期復旧に向けて全力で取り組む」とコメントした。