陸上自衛隊特殊作戦群

陸上自衛隊　特殊作戦群「SFGｐ」とは

陸自が初めて「特殊部隊」と正式に明言した精鋭部隊

自衛隊の秘密作戦 (ARIA‘DNE MILITARY)

4384029861 | 自衛隊特別取材班 | アリアドネ企画 | ￥ 2,310 | 2003-05-01

画像引用元　防衛省公式サイト

陸上自衛隊初にして唯一の特殊部隊である特殊作戦群（略称は「SFGｐ）は、高い空挺降下能力、水中浸透能力、とくに遠距離潜水能力を持ち、隠密上陸にも長けている「陸自の切り札」とされます。千葉県船橋市の習志野駐屯地に駐屯し、中央即応集団「CRF」の隷下部隊になっています。現代の予測できないテロ攻撃や、世界平和と国際協調に挑戦する「ならずもの国家」による拉致にも対応できるよう、対テロ能力、人質奪還能力も十分に備わっているものとされています。警察のSAT同様、いったん、特殊作戦群に所属すると家族であっても一切、口外できない内部規則があるともされています。平成24年7月11日の防衛省男女共同参加推進本部決定によりますと、一部部隊や職種において女性自衛官の配置制限が行われており、特殊作戦群においてもイルマちゃんはいないものと考えられています。2015年、イスラム国による日本人殺害事件を受けて、安倍総理が自衛隊による救出作戦を考えたともいわれていますが、実現されることはなく、その後、人質二人は殺害されました。イスラム国はすでに日本国に対して明確に敵であると意思表示し、日本国民の殺害をも宣言しており、日本政府は対策に迫られていますが、特戦群でもそのような海外での邦人救出など任務拡大を見据え、様々な作戦に対応できるよう、日々訓練が行われているとみられています。しかし、防衛省では特殊作戦群の部隊の詳細や訓練など、ほぼ秘匿しているために特殊作戦群についての写真や情報は「中央即応集団」編成式典以外でほぼ公開しておらず、実態はベールに包まれています。指揮官は素顔をさらすものの、実際に作戦を行う隊員は甲武装にバラクラバを被るという今までの自衛隊からは考えられない異様な姿は、少人数のゲリラが都市部の重要施設や、浄水施設、鉄道やインフラを破壊するコマンド攻撃の対処や対ゲリラ戦闘が主任務であることを表しています。なお、「特殊部隊」とは一般的に一般部隊の兵員から選抜された精鋭で構成され、特別な訓練を受けている部隊と国際的に定義されます。陸自では特殊作戦群が特殊部隊であると陸自が公式サイトで明言しているほか、海上自衛隊には特別警備隊と呼ばれる特殊部隊が編成されています。

特殊作戦き章と特殊作戦群隊員の報酬

特殊作戦群の隊員が左胸に着用することが許されたバッジが「特殊作戦き章」です。日の丸と剣をバックに鳶と榊の葉、自衛隊の桜星を配しています。ある米軍特殊部隊のベレーのクレストには、ラテン語で「抑圧からの解放」というモットーが添えられていますが、自衛隊特殊部隊のシンボルマークはもはや飾り文句など必要ないほど、ストイックな意匠です。隊員の報酬も特殊作戦群には特殊部隊向けの給与制度である「特殊作戦隊員手当」が適用されていますので、特殊作戦群隊員には厳しい任務に見合った待遇が保証されます。なおこの「特殊作戦隊員手当て」は特殊部隊以外でも一部指定されており、西部方面普通科連隊の一部隊員にも支給されています。このような特別扱いを受ける理由は彼らもまた特別な存在だからです。

さらに詳しい部隊概要など

特殊作戦群はアメリカ陸軍の特殊部隊であるグリーンベレー、デルタフォースを編成・装備・訓練の手本として発足しており、現在の隊員数は戦闘要員が約200人、後方支援隊員が100名とされています。研究意欲旺盛な隊員が多く、自費にてアメリカのＰＭＣ（傭兵派遣会社）、あるいは傭兵スクールなどに研修へ出向いて技術を習得する者が多くいるとされます。産経新聞社の報道では、隊員を的の両脇に立たせ10m以上離れた場所を移動しながら拳銃の弾を標的に命中させる特別な訓練を行っています。軍事フォトジャーナリストの菊池雅之氏によれば2013年にアルジェリア人質拘束事件が発生し日本人10人を含む人質が皆殺しにされたアルジェリア事件で日本が自衛隊特殊部隊を送れば高い資質を持ちサイレンサーと光学照準器付きM4カービンを所持したエリート選抜の陸上自衛隊特殊作戦群が出動していれば人質の邦人の多くが安全に救出された可能性が高く悔やまれるそうです。典拠 http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B 9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/crime/6082 自衛隊施設のテロ警備チェックも任務になっている日本の軍事アナリストで株式会社危機管理総合研究所代表取締役所長、特定非営利活動法人国際変動研究所理事長、静岡県立大学グローバル地域センター特任教授である小川和久氏によれば陸上自衛隊特殊作戦群はラーメン屋の出前もちに変装して駐屯地へ侵入するなど自衛隊施設のテロ警備チェックも行っています。このときはおかもち内に仕掛けられた発炎筒が火を噴いたそうです。

典拠 http://sriic.org/backnumber/20110519.html

CQBのプロ集団「特殊作戦群」が使うワンランク上の特別な武器

公開! 世界の特殊部隊―極秘任務を遂行するテロ対策エリート集団 (別冊宝島 1615 ノンフィクション)

CQBはClose Quarters Battleの略で近接戦闘のことです。自衛隊において行われているCQB訓練は陸自では普通科が旧陸軍の毒ガス製造工場を使って行うほか、航空自衛隊の基地警備教導隊や基地警備隊でも同様にCQB訓練が行われています。前述したとおり、特殊作戦群では過去、自分たちの使用する武器や装備品を公開したことはありません。しかし、防衛省が一般公開している入札に係る書類や、元米軍兵士の証言によって、特殊作戦群ではある程度、陸自のほかの部隊では使用されていない特別な銃器を配備していることが伺えます。通常、一般の部隊では、89式小銃と9ミリ拳銃、M24スナイパーライフル、ミニミなどが配備されますが、特殊作戦群のメインアームには、アメリカ軍のＭ４カービンを使用しているとされます。M4は、ある日本人の米軍兵士が、陸上自衛隊特殊部隊の親しい幹部から「M4に取りつけるための「ダットサイト」を輸入したい」と頼まれ送ったところ、合衆国政府に無許可で不正輸出したとの罪でFBIに摘発され、同兵士が後に出した声明文にてM4の配備が発覚しています。ただし、防衛省ではこの"事件"自体を「事実無根」としています。この証言以外にも、http://www.thegunzone.com/という外国の権威あるサイトにて、アメリカ国防総省が行っている対外軍事援助プログラムであるFMS対外有償軍事援助を利用して、日本がM203グレネードランチャー、QDSS-NT4サイレンサーが付属したコルト社製M4A1カービン銃を購入していると指摘されています。陸自装備にM4って意外と似合うかもしれないですよね。さらに特戦用のスペッシャルな装備として配備されている可能性があるのが、MP7サブマシンガンです。自衛隊がMP7なんて中二病臭い・・・と思われるかもしれませんが、実際に自衛隊の公告に「ヘッケラー&コッホ社」と「4.6mm短機関銃」という記載があるので、MP7サブマシンガンと見られています。試験用との記載はなく、納入場所は陸上自衛隊関東補給所ですが、陸上自衛隊の一般部隊にMP7が配備される可能性は極めて低く、特殊部隊である特殊作戦群へ配備されるものと見られています。今後はオカモチに仕掛けられたMP7が火を噴く事態もあるのではないだろうか。そんな岡持ちありえません。だれだ、そこで笑ってるの。

参考文献
http://www.epco.mod.go.jp/kokok/27-350/announcement20120919204553.pdf
http://www.mod.go.jp/gsdf/gmcc/hoto/hkou/11hk039.pdf

ほかにも、同社のUSP拳銃や、さらに自衛隊の平成21年（2009年）度装備品等（火器車両関係）に係る各種契約希望募集要項には銃器メーカー「ウィルソン・コンバット社」の名称があり、同社のM870ベースのコンバット･ショットガンを採用したものと見られています。ほかにはいわゆる対戦車ライフル、対物ライフルであり装甲車両などを攻撃する際に用いられます。平成21年（2009年）度装備品等（火器車両関係）に係る各種契約希望募集要項にて公開された装備品で、バレットと見られています。もちろん配備先は陸上自衛隊特殊部隊。なお自衛隊では対人狙撃銃を公開していますが、対物狙撃銃を一般公開していません。さらには米国警察のSWATや日本警察のSATの装備品としても知られる、大きな音と閃光が出る閃光発音筒、いわゆる非致死性のスタングレネードやフラッシュバンと呼ばれるものも装備しています。豊和工業の製造する防衛装備品です。

余談ですが、ＣＱＢ特殊訓練を実施する業者「田村装備開発」社長の田村氏は、かつて埼玉県警察特殊部隊ラッツに所属していた元警察官。田村装備開発の教官には元自衛隊特殊作戦群もいるとのことです。だからここで訓練を受けるのはサバゲーマーにとってステイタスとなるそうで、現職自衛官からエアガン遊びのサバゲーマーまで大人気です。

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