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【芸能・社会】

東京ドーム 最多58回目のステージ あふれていたのはKinKiの愛!

2019年12月16日 紙面から

2年ぶりとなるKinKi Kidsの東京ドーム公演のステージ=東京ドームで

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 人気デュオ「KinKi Kids」が15日、「ThanKs 2 YOU」と題した2年ぶりの東京ドーム公演を開催。同所ではこの日で58回目のステージとなり、単独アーティスト最多記録を更新した。7月に亡くなった所属事務所のジャニー喜多川社長のお別れ会も行われた思い入れ深い場所でもあり、生前は毎公演、足を運んでくれたジャニーさんへの“愛のかたまり”を詰め込んだ曲目で構成。名物の長いトークコーナーでも故人のモノマネや思い出話に花が咲いた。

 突発性難聴を抱える堂本剛(40)が、耳のコンディションを考慮しながら選曲したセットリストにはジャニーさんと相方・堂本光一(40)への愛情と友情があふれていた。

 アンコールの最後には、剛がジャニーさんへの思いを込めて後輩グループ「A.B.C−Z」の主演舞台「ジャニーズ伝説」のために書き下ろした楽曲をベースに、剛が同曲の候補として書きためた歌詞の中から、光一との友情を描いたKinKiバージョン「You…〜ThanKs 2 You〜」を歌った。

 ♪君が涙をはじめて見せてくれた 気づかないふり 出来なかった どんなひとにも悲しみが流れてる 背中を掌(てのひら)で撫でた

 ジャニーさんが火葬されて魂になったときの瞬間を切り取った歌詞だ。「僕と光一の間に、その場で芽生えた友情があって、これも素で書きたいなと」。現実を受け入れられず、涙を流す相方の心の傷をそっと癒やした剛自身はまだ一度も泣いていないが、本音は「涙をこらえるのに必死」という。「でも泣いたら(ジャニーさんに)『YOU最悪だよ』ってなるなと。こういうときこそ傷を笑いに変えて、明るいものにしていかないと」

 もともとジャニーさんのモノマネを世に広めたのは自分たち。この日のステージでも、最後に「You…」を歌うまでは、ジャニーさんをネタにしてファン5万5000人を笑わせた。

 初披露となる新曲「KANZAI BOYA」は、ジャニーさんが初めて2人に付けたグループ名にちなんでおり、曲の最後にジャニーさんのモノマネを披露する光一は「剛が勢いで作ってしまった曲。めちゃくちゃ愛情のあるディスりですね」と評した。

 全22曲のステージで、光一は「ボクの背中には羽根がある」に深い思い入れがあった。「これだけのステージに立っている自分があるのは、ジャニーさんのおかげ。“羽根”を授けてくれたのもジャニーさんですから」と感謝をにじませた上で「ジャニーさんが亡くなって、たくさんの思うことがあったんですけど、ステージからお伝えしようと思っていました。2人が並んでいることそれが全てだと思います」とあいさつした。

 

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