相生橋は、平和記念公園の北の入口にあたる橋です。本川の両岸を東西に結ぶ橋と、その中央から南に伸(の)びて、平和記念公園のある中島町に渡(わた)る橋、二つの橋が「T」字型に組み合わされています。
この橋は、そのユニークなかたちから、原爆投下(げんばくとうか)の目標にされたといわれます。すさまじい衝撃波(しょうげきは)で橋桁(はしげた)は変形し、北側の欄干(らんかん)は川に落ち、歩道の一部が持ち上がりました。
被爆後(ひばくご)数日間、橋の付近(ふきん)にも、下を流れる本川にも、被爆(ひばく)して亡(な)くなった人たちの死体が無数に散乱(さんらん)し、地獄(じごく)のような光景だったと伝えられています。