NATOに北マケドニアが加盟 30か国の体制に

NATOに北マケドニアが加盟 30か国の体制に
ヨーロッパのバルカン半島に位置する北マケドニアが27日、NATO=北大西洋条約機構に加盟し、これでNATOは30か国の体制となりました。NATOとしては、北マケドニアを加えることで、この地域で存在感を高めるロシアや中国をけん制するねらいがあるとみられます。
北マケドニアは去年2月にNATOへの加盟が承認されていて、その後、加盟国の議会での手続きを経て、27日、正式に加盟し、これでNATOは30か国の体制となりました。

北マケドニアのペンダロフスキ大統領は演説し、「歴史的な成功だ。これで北マケドニアの将来が保証される」と述べました。

また、NATO加盟国で最大の軍事力を持つアメリカのポンペイオ国務長官は「北マケドニアの加盟を歓迎する。集団防衛の義務を果たしていく」とする声明を発表しました。

北マケドニアがあるヨーロッパ南東部のバルカン半島では、ロシアが軍事支援やエネルギー企業の進出などで影響力を強めているほか、巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国も存在感を高めています。

こうした中、NATOとしては、北マケドニアを加えることで、ロシアや中国をけん制するねらいがあるとみられます。

北マケドニアに対しては、今週、EU=ヨーロッパ連合も加盟交渉を始めることで合意していて、この地域が、大国のせめぎ合いの舞台となっています。