ザ・フィッシング > 過去の放送一覧 > 2005年9月24日放送
日本最西端の島・沖縄県与那国島。太平洋と東シナ海に挟まれた絶海の孤島である。この島の周辺は大型のカンパチやカジキなど大型魚の魚影が極めて濃い。 8月21日。与那国島に夢を求め一人の男がやって来た。沖釣りのエキスパート・田原泰文である。彼の夢、それは超巨大魚・カンナギを釣ること。カンナギとは全長1m体重100kgを超えるマハタの老成魚を言う。しかしこの魚を釣ることは限りなく困難で、熟練の釣り人が一生か掛かっても手にすることは稀。40年以上のキャリアを持つ田原も、100kgオーバーをまだ釣ったことが無い。 到着早々田原は沖に出た。釣行日数はたった3日間。チャンスは多ければ多いほど良い。田原は、まずカンナギ釣りのエサに使うムロアジをサビキで釣る。予定数を確保したらいよいよ本番。水深200〜400mの起伏ある根を攻める。が、初日はアタリが無く肩ならしで終わった。 2日目の午後、田原はまず10kgのオオグチハマダイを釣る。暫くして同船者の竿が水面と平行にしなる。100kgのカジキだ。「今日は何かが起こる」船中がそんな予感に包まれる。そして最後の流し、ついに田原の竿が海に突き刺さった。カンナギだ。ゆっくりと海面に浮き上がる子牛のような巨大魚。先ほどのカジキよりデカイ。が、それは田原の予想を裏切る魚だった。