協会への質問

※協会からの返信、回答は顧問医師の指導を受けております。

腎臓病

協会では、セミナーや健康教室、メールやFAXなどでいただいたご質問を随時回答させていただくと共に、同じような疑問を持つ方への回答としてご紹介させていただいています。

腎臓病


ここでは、いただいた質問を病気別に分けてご覧いただけますので、
ご自分のお悩みと同じ質問が無いか確認してみてください。


腎臓病

腎不全、Iga腎症、ネフローゼ症候群
多発性嚢胞腎、その他の腎疾患
糖尿病、糖尿病性腎症

パーキンソン病

多系統萎縮症(オリーブ橋小脳萎縮症、
綿条体黒質変性症)、脊髄小脳変性症
筋萎縮性側索硬化症、進行性核上性麻痺
大脳皮質基底核変性症
その他
脳梗塞、脳卒中、脳出血
リウマチ、アトピーなど、その他の病気   





質問内容新着紹介




・質問75

【実践前の方からの質問】

①冬に血圧が高くなるのはなぜ?②治療において最優先するものは?


【協会からの回答】

①「血圧は心臓・血液など様々な要因で変化しますが、血圧の決定要因の1つに、末梢 血管の抵抗があります。冬は寒いために、熱が外部へ逃げるのを阻止しようとして、血 管が収縮して細くなります。すると、血管の断面積が小さくなり、血液を送るために大 きな力(血圧)が必要となるのです」(タニタの健康応援ネット「からだカルテ」より)  末梢血管に血液を届けようとして高血圧になるなら、高血圧が健康に悪いとばかりは言えないようですね。血圧が上昇する原因は寒さばかりでなく、正月においしいものを食べすぎたり宴会が続いたりして、脂肪や塩分の摂りすぎによってもやはり血圧が上がってしまいます。ところで、血圧は自分の意志とは関係なく自律神経がコントロールしています。
つまり、自律神経は、体全体の健康を維持するために状況に応じて、常に血圧を上下させています。例えば、運動不足で下半身の血流が滞ってしまうと、下半身の血液循環を促すために血圧を上げますし、目詰まりした糸球体に血液を送るためにも血圧を上げるよう心臓に指示します。このように血圧を上げる理由は様々ですが、健康を維持するための血圧で、高血圧が常に悪いということはありません。ところが、どこの病院でも、上が130mghを超えると当然のように降圧剤が処方され、脳が150mghの血圧が必要だと思っても130mghに抑えてしまいます。

②腎臓病の患者さんは、運動を制限されているため下半身に静脈血が溜まります。そこで体は血圧を上げてでも静脈血を流そうとします。また、目詰まりした毛細血管に血液を届けるためにも高血圧が必要です。このように、腎臓病患者さんは高血圧であることが宿命づけられていると言えましょう。でも、お医者さんは降圧剤を処方し、血圧を下げるよう指示します。なぜ、降圧剤を処方するかその理由を、あるお医者さんに聞いてみました。

一般に、お医者さんたちは、「患者さんの命を守ること」を最優先にしているという。むくみや糸球体の破損などを防ぐには高血圧であることが必要だけれど、死に直結する脳梗塞や心筋梗塞を防ぐために降圧剤を処方するのだそうだ。これにより腎機能が衰えるのはやむを得ないという。私たちの受けている治療は、お医者さんの人生観というか死生観に基づいて行われていることを知りました。  なお、実践者の中には、内臓トレーニングで腎臓の機能を改善しながら血圧を下げている人がおります。

・質問74

【実践前の方からの質問】

各地で行われている健康セミナーではどんなお話をしているのですか?


【協会からの回答】

1 腎臓病を概観し病気を理解すること

・腎臓病は血液の循環が悪くなると発症すること

・病気が発症してから透析に至までの流れ

・腎臓病治療の現状

・特に、病気初期の人に対して、お医者さんが「しばらく様子を見ましょう」とか「気を付けてください」といい、なぜ特段の治療をしないか、その理由について

2 患者さんの立場から、腎臓病とどう付き合うかについて

・自分の病気がどこまで進んでいるかについて

・むくみやだるさなどの症状の改善方法

・クレアチニン値を下げる方法

・病気の進行に合わせて、どの程度の運動をしたらよいか

・食事で気を付けることは何か

・病気の進行の早い糖尿病性腎症の人が気を付けること

3 参加者の皆さんとの質疑応答や個別面談

・講師が、予めセミナー開催前に頂いていた質問にお答えします。

・ご希望があれば個人的にスタッフがご相談にのります。

以上がセミナーの内容です。これを参考にして参加をご検討下さい。

なお、参加に当たっては、ご夫婦など病気を理解し、食事や身の回りの世話をしてくれる方と御一緒においでになると、腎臓病の理解が一層深まることと思います。

・質問73

【実践前の方からの質問】

ウォーキングや水泳などの運動をして、毎日4時間くらい身体を動かしている。血流改善にはふくらはぎの刺激が大切と言うことだが、私のように運動をしていれば血流の活性化が図られているのではないだろうか?


【協会からの回答】

皆さん運動をしていると仰るけれど、本当にふくらはぎ使った運動をしているでしょうか。静岡においでになる皆さんの足の裏を拝見すると、ほとんどの方が体重を小指の側に掛けて歩いているため、足裏の外側の皮膚が硬くなっています。体重を小指側に掛けて歩くと、膝は曲がらないし、足首も動かないため脚を棒のようにして腰をふって歩くことになります。これではふくらはぎを刺激しないので血流改善にはなりません。自分の歩き方をもう一度チェックしてみてください。

ふくらはぎを動かすには、足の裏の親指と人差し指の付け根付近に体重をかけて歩いてみましょう。そうすると、自然に足首を曲げて歩くようになり、ふくらはぎの筋肉を使って歩くことになります。

足の指を使い、足首や膝を使った歩き方をすれば血流改善に繋がります。出来るだけ足の指で床をけるようにして歩くことを意識してみてください。

・質問72

【実践前の方からの質問】

内臓トレーニングでクレアチニンが下がるというが、それならば医師の間で話題になっているだろうし、厚生労働省も放っておかないはずだ。しかし、世間的にあまり内臓トレーニングの評判を聞かないのはどうしてか?


【協会からの回答】

実践者の中には、お医者さんもお役人さんもいます

このような質問は、セミナー会場はもちろん、クリニックや協会にもたくさん寄せられます。しかし、評価は相手がすることであり、私たちはこれに対する回答を持ち合わせておりません。ただ、内臓トレーニングは腎臓病の皆さんにとって朗報であろうと、健康雑誌やネットで一生懸命広報活動を行っています。
その結果、徐々にではありますが内臓トレーニングが理解されてきていると感じています。
 実践者の中には、少ないながらもお医者さんも厚生労働省のお役人さんもいます。だから、肩書きはどうあれ、腎臓病を患う個人としては、評価してくれているのではないでしょうか。

しかし、公的な組織に評価されるのはなかなか難しいと思っています
 お医者さん達の学会でも厚生労働省の審議会でも、医学的な機序に基づいた治療方法で あるか、統計的に本当に効果的な方法であるかなどの検討は、必ずエビデンスという科学的な数値に裏付けされた資料を基にして行っています。
それに引き替え、私たちが発表する数値は、全て内臓トレーニング実践者からの自主的な報告に基づいています。例えば、クレアチニン値が2.0から1.0に下がったとの報告があったとしても、報告してくれた人の病状や、性別、年齢、実践時間など全ての条件が異なります。このため、下がった1.0の数値の持つ意味は全く違っており、統計学的な意味を持ちません。
したがって、エビデンスを以て公的な評価をするお医者さんや厚労省の方々にしてみれば、内臓トレーニング実践者の結果を公的に評価することは難しいのだと思います。

自分の体を信じて頑張りましょう
 クレアチニンの数値がまちまちで、病状も、年齢・性別も、実践時間も全く違うのに、多くの人がクレアチニンの数値を下げているのは事実です。したがって、クレアチニン値を下げる方法として、内臓トレーニングが理に叶っていると信じて良いのではないでしょうか。
 実践者の皆さんは、トレーニングによって変化した自分の体を信じ、内臓トレーニングを選択した自分を信じて、根気よくトレーニングに励んでください。
実践者の皆さんの体調がよくなり、クレアチニンの数値が下がることが一番大切なことですから。

・質問71

【実践前の方からの質問】

トレーニングに行くには、月に何回くらい行かないといけないものですか?
働いているので、何回も行けません。 また、自宅で治療するにも時間があまりありませんが、トレーニングできますか?


【協会からの回答】

クリニックの受診と、健康教室の参加というのは、どちらも通っていただくものではありません。 一度、静岡まで来ていただいた後は、自宅での実践となります。

内臓トレーニングの基本の実践時間は1日3時間です。
脳神経疾患の方は、4~5時間実践することと、体の動かし方を修正するリハビリ運動をあわせて行っています。
難しい病気なので、体にかける時間がないということでしたら、残念ですが、内臓トレーニングを行うのは難しいと思います。