Debian 10ベースのMX Linux 19が現地時間の10月22日に正式リリースされた。

デスクトップ環境のXfceはバージョン4.14となり、カーネルも4.19にアップグレードされている。最近の人気もさることながら、内容的にも大幅に魅力がアップしそうな勢いだ。

ということで、少し古めのPCのHDDに余裕があったので、さっそくお試しインストールしてみた。

インストール開始

先ずは、公式ページからISOイメージをダウンロードし、インストール用USB又はDVDディスクを作成する。

作成したUSB/DVDでPCを立ち上げると次のような画面となる。

初期画面で、F2キーとF3キーをクリックし、それぞれ言語とタイムゾーンを選択した後、MX-19 x64 (October 21, 2019)を選んで、エンターキーを押す。

PCが立ち上がったら、デスクトップ上のInstalerアイコンをダブルクリック。

キーボードレイアウトに問題がなければ、Nextボタンをクリック。間違っていれば、Change Keyboard Settingsで変更する。

デフォルトでは、既存のパーティションにインストールするようになっている。パーティションの編集が必要であれば、ここでRun partition tool（パーティション編集アプリケーションGpartedが立ち上がる）を選択して作業をする。

どのパーティションをrootパーティションにするかswapパーティションにするかなどを選択し、Nextボタンをクリック。

ブートローダーGRUBのインストール先（通常はHDDの先頭のMBR内）を決める。なお、別のLinuxディストロのブートローダーがディスクの先頭にある場合は、インストールしないという選択肢もある。もし、Macの外付けHDDへインストールするなら、チェックは外した方がよい。

ここでは、コンピュータ名（Computer name）などを入力する。デフォルトではSambaサーバーの設定がオンになっている。Windowsマシンとネットワーク上でファイルのやり取りができるので、問題なければこのままで先に進む。

ここで、ローケールやタイムゾーンに問題ないかチェックしておく。デフォルトでは、システムクロックがUTCにセットされているが、Windowsと共存させるのであれば、時刻の狂いが生じないように、System clock uses LOCALにチェックを入れておくとよい。

最後に、ユーザー名とパスワード並びにrootパスワードを設定し、Nextボタンをクリック。インストールが完了したら、再起動する。

日本語環境の構築

再起動後、最後に設定したユーザー名でログインする。日本語環境を整えるため、MX Toolsを起動する。

上記の画面で、MX パッケージインストーラーをクリック。

一番下までスクロールして、言語を選択。

日本語に関するパッケージのなかから、必要なものにチェックを入れ、Installボタンをクリックする。

バージョン18.3では、インストーラーにバグがあって、ひとまとめにしてインスールできなかったが、今度のバージョン19では、きれいに修正されていた。