三十三間堂
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 仏  像
千手観音坐像と千体千手観音立像
◆ 風神雷神と二十八部衆
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仏像
千手観音坐像と千体千手観音増

− 国宝 風神・雷神と二十八部衆
 (こくほう ふうじんらいじんぞう)

 観音二十八部衆に風神・雷神を加えた30体の等身大の尊像が千体観音像の前に安置されています。
  その多くは、古代インドに起源をもつ神々で千手観音に従って仏教と、その信者を守るとされます。名称や尊容は、7世紀の中国で訳された経典にみえ、すでに敦煌の遺跡には、その作例があるといいます。天衣の女神や甲冑をつけた神将、動物や楽器を執るものなど変化に富み、他では見られないものもあり、あたかも護法神像の博物館のようです。
  これらは、檜材の寄木造り、玉眼を用いた彩色像で、それぞれが迫真的な表情や姿態を見せる鎌倉彫刻の傑作です。
風神像
雷神像

− 風神・雷神像
 (ふうじんらいじんぞう)

  ともにインド最古の聖典とされる「リグ・ヴェーダ」に登場する神で、その名が示すように自然現象を神格化した原初的な神々です。
  風神は、ヴァーユと呼ばれ、数頭立ての馬車で天を駆けて悪神を追い払い、富貴栄達を授ける神とされ、一方の雷神は、ヴァルナという水神だといわれます。
  仏教では、仏法を守る役目とともに、悪をこらしめ、善を勧めて風雨を調える神と信じられています。
  その像形は、古代の信仰や伝説的空想によって、全く日本化されており、後世の二神のイメージを決定づけた名作で、お堂の再建時に造像を統括した湛慶が、その作成に深くかかわっているとされます。
− 二十八部衆像
 (にじゅうはちぶしゅうぞう)

那羅延堅固像 ならえんけんごぞう
二十八部衆にも加わる密迹金剛と一対で「仁王」と呼ばれ、寺門に配置される、強力の守門神です。

大弁功徳天像 だいべんくどくてんぞう
通常、吉祥天と呼ばれる施福の女神で、二十八部衆の婆数仙と共に千手観音の脇侍として必ず登場する一尊。

神母天王像 じんもてんのうぞう
鬼子母神と呼ばれるインド起源の夜叉で、幼児を守り、安産をつかさどるとされます。

毘楼博叉像 びるばくしゃぞう
原語の音写語で「広目天」と呼ばれ、西方を守護するという四天王の一尊です。矛を突き立てて怒号する迫真的な彫像。

帝釈天像 たいしゃくてんぞう
インドラと呼ばれたインド伝来の英雄の神で、口ひげをたくわえた端正な容貌は品格さえ感じさせる作品です。

 まごらおうぞう
頭には、首をもたげた蛇を巻きつけ、顔には、五つの眼を持つという異形で、大蛇を神格化したという琵琶をかまえる音楽の神です。

金那羅王像大弁功徳天像
金毘羅王像
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