坂本スミ子さん死去 「楢山節考」「夢であいましょう」出演

パワーあふれる歌声で「ラテンの女王」と呼ばれた歌手で、フランスのカンヌ映画祭で最優秀賞を受賞した「楢山節考」で印象的な老婆の役を演じるなど俳優としても活躍した坂本スミ子さんが23日、脳梗塞のため熊本市内の病院で亡くなりました。84歳でした。

坂本さんは大阪市出身で、高校を卒業後NHKの合唱団を経てラテン歌手としてデビューしました。

パワーあふれる歌声で「ラテンの女王」と呼ばれ、昭和36年に始まったNHKの音楽バラエティー番組「夢であいましょう」に出演したほか、紅白歌合戦にも5年連続で出場しました。

俳優としても活躍し、昭和58年に発表されフランスのカンヌ映画祭で最優秀賞のパルムドールを受賞した今村昌平監督の映画「楢山節考」に老婆の役で出演するなど俳優としても活躍しました。

平成6年からは熊本市内に移り住んで、長年保育園と幼稚園の園長を務めていました。

家族によりますと、坂本さんは80歳の時には記念ライブを行うなど活動していましたが、今月2日に脳梗塞で倒れて熊本市内の病院に入院し、23日亡くなったということです。