人類とは長いつきあいの健康食「ごま」

ゴマ,健康食,美容食

古くから世界各地で健康食として親しまれているごま

ごまは、古来より健康食・美容食として広く親しまれてきた食品の一つです。原産地はアフリカのサバンナ地帯で、紀元前3,000年以前の古代エジプトではすでに栽培され、医学文献に効用が記されていたとか。その後インド、中国など、世界各地に広がりました。

日本に伝来した時期は、いろいろと説があるようですが、奈良時代には栽培され、食用だけでなく灯油としても使用されていたそうです。

ごまの色の違い・種類

ごまは種皮の色によって黒ごま、白ごま、茶ごま(黄ごま、金ごまとも呼ばれる)などがあります。漢方では、便通をよくし滋養に富み、特に黒ごまは肝・腎の機能を高める長寿食、白ごまは脾・肺の機能を高めるというように、使い分けられています。(ただし、漢方・中医学の場合、西洋医学でいう臓器の機能だけを指すものではありません)

栄養面で大きな差はありませんが、黒ごまは、皮の黒い色素成分としてアントシアニンなどのポリフェノールや鉄分等をより多く含んでいます。また茶ゴマは脂質が多くコクがあり香りもよく、白ごまも脂質が多く、ごま油などにむいています。もちろん産地や品種によっても、多少は含まれる成分や風味は異なってきます。

ごまの国産品は稀少で、価格も輸入品の10倍程度と高いのですが、近年は国産品への需要が高まっているそうです。より付加価値の高い新品種として開発・ 育成されたのが、「ごまぞう」。高リグナン含有量が多く、脂質代謝改善の機能が高い(ラットレベル)ことが報告され、今後の新商品の開発に期待が寄せられています。