休館日=火曜日(5月4日は開館)、5月6日[木]
開館時間=午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分)
入館料=一般:500円/高校生以下無料

小海町高原美術館では、コレクションより「もうひとつの風景」をテーマに写真家の小林紀晴、広川泰士、アニメーション映画監督の新海誠を紹介します。
小林紀晴は、1968年長野県茅野市に生まれ、1988年東京工芸大学短期大学部写真科を卒業、新聞社カメラマンを経て、1991年よりフリーランスとしてアジアを多く旅をし作品を制作、1997年「DAYS ASIA」で日本写真協会新人賞受賞、2000年から2002年までニューヨークに滞在、現在は東京工芸大学教授として後進の指導にも力を注いでいます。本展では、長野県諏訪の御柱祭や沖縄県宮古島の伝統行事など、日本各地に伝わる約30箇所の祭りや神事を撮影した「遠くから来た舟」(2013年第22回林忠彦賞を受賞)、故郷で四季を通じて幾度も登山し撮影した「八ヶ岳」を紹介します。
広川泰士は、1950年神奈川県に生まれ、広告写真、TVコマーシャルなどで活躍する一方、世界各都市での個展、多数の美術展への招待出展、ニューヨークADC賞、日本写真協会賞、A.C.C.ゴールド賞、文部科学大臣賞他多数の賞を受賞、国内外で高い評価を受け、クライアント・ワーク、ライフワークともに精力的に活躍しています。本展では、日本各地に存在する産業活動や政策事業、さらには自然災害がもたらした一つの側面として、「壊しては創る姿」がむき出しになった異形ともいえる風景を、現代日本の「ごく普通の風景」としてとらえた「BABEL」シリーズを紹介します。
新海誠は、1973年長野県小海町に生まれ、中央大学文学部国文学専攻を卒業、2002年、個人で制作した短編作品「ほしのこえ」でデビュー。2016年公開の『君の名は。』は社会現象を呼ぶ大ヒットとなり、国内外で数々の映画賞を受賞しました。2019年公開の最新作『天気の子』は、観客動員数1,000万人を超える大ヒットを記録しています。本展では2004年公開の初の長編映画『雲のむこう、約束の場所』と、小海町が主人公の暮らす町のモチーフになっている2011年公開の『星を追う子ども』を、劇中に登場するキーアイテムの模型と共に紹介します。
本展を通じ、普段接する風景とは違う、もうひとつの風景を感受し、過去から現在、そしてわたし達はこれからどこに向かうのかを考えるきっかけとなれば幸いです。


関連プログラム

映画上映会(無料、各回定員15名)
◎新海誠監督作品上映会  4月24日(土)、5月16日(日)、6月6日(日)
10:00〜

「雲のむこう、約束の場所」

2004年公開・約91分
<あらすじ>
南北に分断された日本。北海道に建設された謎の「塔」まで飛ぼうと飛行機を作るヒロキだったが三年後、ヒロキたちは憧れていた少女・サユリが眠り続けていることを知る。彼女を救おうと決意した二人は、思いもかけず「塔」とこの世界の秘密に近づいていく…。はたして、彼らは約束の場所にたつことができるのか!?

<メインスタッフ>
原作・脚本・監督:新海誠
キャラクターデザイン・総作画監督:田澤潮/美術:丹治匠、新海誠/音楽:天門
<キャスト>
吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香 ほか
13:30〜

「星を追う子ども」

2011年公開・約116分
<あらすじ>
ある日、少女アスナは、地下世界アガルタから来たという少年シュンに出会う。二人は心を通わせるも、少年は突然姿を消してしまう。「もう一度あの人に会いたい」そう願うアスナの前にシュンと瓜二つの少年シンと、アガルタを探す教師モリサキが現れる。三人はそれぞれの想いを胸に、伝説の地へ旅に出る…。
<メインスタッフ>
原作・脚本・監督:新海誠  /作画監督・キャラクターデザイン:西村貴世
美術監督:丹治匠 / 音楽:天門
<キャスト>
金元寿子、入野自由、井上和彦 ほか
◎小林紀晴監督作品上映会  5月3日(月)、5月4日(火)
10:00/13:30/15:30
(1日3回上映)

「トオイと正人」

2021年公開・約63分
旧残留日本兵の父とベトナム系タイ人の母との間にタイに生まれた「トオイ」は、8歳の時に日本に渡り「正人」と呼ばれるようになった。その後、写真家を志した28歳の「正人」は、タイのバンコクへ、生まれ故郷のウドンタニへ旅に出る。 やがて、「正人」のなかに眠っていた「トオイ」が、静かに目を覚ます。さらに父の記憶を追ってメコン川を渡る。
瀬戸正人の著作『トオイと正人』を映画化。タイ、ラオス、福島でロケを敢行。
写真家・小林紀晴による第一回監督作品。

監督・脚本:小林紀晴
原作:瀬戸正人
ナレーション:鶴田真由
出演:瀬戸正人、尾方聖夜
音楽:いろのみ
編集:上野一郎
撮影:小林紀晴、今井知佑、尾崎聖也

お申込方法(先着順、定員になり次第締め切ります。)
電話、ファックス、Eメールで下記項目を美術館までお知らせください。
1.代表者のお名前 2.電話番号 3.ご希望の日時 4.人数(代表者含む)
電話:0267-93-2133 ファックス:0267-91-3011 Eメール:bizyutukan@koumi-town.jp

※個人情報は、本目的と会場で新型コロナウイルス感染症が発生した場合に、公的機関および参加された皆様への連絡を速やかに行う目的以外に使用いたしません。目的が終了後、速やかに破棄します。

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