戦後ウクライナで生活した洋野町出身の元日本兵の親族の思い<岩手県>
岩手めんこいテレビ
ロシアがウクライナに侵攻した。 このウクライナから2006年に63年ぶりに岩手県洋野町に一時帰国した元日本陸軍兵士の上野石之助さんの親族に今の思いを聞いた。 上野幸夫 さん 「なるべく早めに紛争をやめてもらって、平和になってもらえれば一番いいが」 左舘富雄 さん 「平和な国であるように、双方が努力していければなと思う」 平和を願うのは、ウクライナに住んでいた洋野町出身の元日本陸軍兵士・上野石之助さんの甥・上野幸夫さんと左舘富雄さん。 上野石之助さんは第二次世界大戦後、当時の樺太・現在のサハリンに残ったまま行方不明になり戦時死亡宣告を受けていたが、ウクライナで現地の人と結婚して生活していることが2006年に判明した。 そして63年ぶりに一時帰国し、兄弟や親族と再会を果たした。 その後、石之助さんは2013年に亡くなったが、ウクライナには石之助さんの長女と長男の家族が、モスクワには次女とその家族が住んでいるという。 奇しくも今回、その家族が住む両方の国、ロシアとウクライナとの間で戦争が起きてしまった。 上野幸夫 さん 「ウクライナにいる(石之助さんの子供)兄弟、それから兄弟でもロシアのモスクワにいる兄弟もいるわけですよ。だからすごく複雑な感じで、どうにもできないんだろうけど、心配だけだね。できればどこかに逃げてもらいたい」 2人は一刻も早く再び平和が訪れることを願っていた。
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