寺田総務相、妻に賃料 夫婦共有、事務所「適切」

寺田稔氏

 寺田稔総務相の政党支部など二つの政治団体が、事務所を置くビル(広島県呉市)の一部を所有する寺田氏の妻に少なくとも5年間、毎年120万円ずつ賃料として支払っていたことが5日、関係者への取材などで分かった。総額で1200万円に上る。ビルは寺田氏との共有だが、寺田氏側は「妻の持ち分に対しての支払いで適切だ」としている。

 2団体は「自由民主党広島県第5選挙区支部」と「寺田稔呉後援会」。政治資金収支報告書によると、2団体は2016~20年、それぞれ毎年120万円を支出した。ビルの登記簿によると地上5階、地下1階で、寺田氏が7分の2を、妻が残りを所有している。

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