ウクライナ全土で10日にあったロシア軍のミサイル攻撃などについて、主要7カ国(G7)は日本時間11日夜、緊急のオンライン首脳会議後の共同声明で「最も強い言葉で非難する」とし、プーチン大統領らの責任を追及すると述べました。プーチン氏は「テロへの反撃」だとしており、11日も各地で攻撃を継続。市民の被害は増え続ける一方です。
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【プレミアムA】「死の通り」 ブチャ 生存者の証言
ロシアによるウクライナ侵攻から半年。大量虐殺の悲劇に見舞われた街ブチャに「死の通り」と呼ばれる場所があります。生存者が語るロシア占領下の「絶望の1カ月」とは。金成隆一記者が住民の証言を丹念に集めました。臨場感のある写真や映像とともに伝えます。
■■■10月12日(日本時間)■■■
13:41(ロンドン05:41)
ロシア軍、イラン製ドローンを使用 英国防省分析
英国防省は12日、ロシアによるウクライナへの侵攻をめぐり、ロシア軍が遅くとも8月からイラン製の無人機(ドローン)を使用しているとする分析を明らかにした。
英国防省によるとロシア軍は、10日のキーウを含む全土への攻撃の際にイラン製ドローン「シャヘド136」を使用した。同機は体当たりしての自爆攻撃が可能なことから「カミカゼ・ドローン」とも呼ばれる。
英国防省は、これらのドローンは低空飛行で速度も遅いため迎撃は本来容易だが、ロシアが複数機を同時に使用することで一定の成果を上げている可能性がある、と指摘。一方、同機は爆発物の積載量が少ないことから、ロシアの望むほどの攻撃能力はないとした。
10:30(ワシントン11日21:30)
プーチン氏は「理性的だが大きく誤算」バイデン大統領語る
米国のバイデン大統領が11日、ロシアのプーチン大統領について「理性的な人物だが、計算を大きく誤った」と話した。米CNNテレビのインタビューで語った。「キーウで両手を広げて歓迎されると思ったのだろう。完全に誤算だったと思う」とも述べた。
プーチン大統領が実際に戦術核を使うと思うかと、問われると「そうは思わない。世界の指導者として戦術核兵器をウクライナで使うかもしれないと話すことは無責任だ」と語った。最近、民主党関連の非公開イベントで「戦術核兵器を安易に使えば、アルマゲドン(世界最終戦争)にならずに済むとは思えない」と発言したことについては、「私が言いたかったのは、それが恐ろしい結果を招く可能性があるということだ」と答えた。
11月に開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でプーチン氏と面会する意思があるか問われると、「会うつもりはない。ウクライナ抜きでウクライナは語らない。ウクライナについてロシアと交渉するつもりはない」と答えた。
09:15(ワシントン11日20:15)
民間人への攻撃は「ロシア軍の戦略の一部」 米研究所
米シンクタンク戦争研究所(ISW)は11日、ロシアのウクライナ侵攻の総司令官に新たに任命されたセルゲイ・スロビキン大将をめぐり、同氏の過去のシリアでの戦闘経験は、10~11日のウクライナ全土への攻撃とは関連がないとする見方を示した。
スロビキン氏は2017年から航空宇宙軍の司令官を務めており、シリアでは、甚大な被害を与えたアレッポへの空爆を監督したと批判されている。ウクライナ情報総局のユソウ氏は11日、ウクライナの民間施設などへのミサイル攻撃を、スロビキン氏のシリアでの戦略と関連づけて批判していた。
これに対しISWは、スロビキン氏の前任のドボルニコフ大将を含む他のロシア軍の司令官らも、同様にシリアで民間施設への攻撃を指揮してきたと指摘。国際法の軽視と民間人への攻撃は「ロシア軍の戦略の一部となっている」と述べた。
03:00(キーウ11日21:00)
ゼレンスキー氏、オデーサを世界遺産にするよう訴え
ウクライナのゼレンスキー大…