観光客も登山者も姿なく 北アルプス玄関口の上高地

近藤幸夫
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 毎年、大型連休から本格的な観光シーズンを迎える北アルプスの玄関口、上高地(長野県松本市)。だが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大で観光客や登山者の姿がなく、静寂に包まれている。

【動画】無人の北アルプス玄関口の上高地=長島一浩、内田光撮影

 マイカー規制されている上高地では、路線バスが5月6日まで運休。タクシーも乗り入れを自粛しており、向かうための「足」は事実上なくなった。ホテルや旅館、売店、キャンプ場など全ての施設が休止し、北アルプスの山小屋も営業していない。

 観光スポットの河童橋(かっぱばし)からは、好天に恵まれると、雪化粧をまとった穂高連峰が望める。環境省の大嶋達也・国立公園管理官は「上高地は旅館や山小屋など関係者が一つになって責任を果たそうとしている。事態が収束するまで、観光も登山も我慢してほしい」と話している。(関係機関から特別の了解を得てドローン撮影しました)(近藤幸夫)