イオンモール豊川 4月4日にグランドオープン

　豊川市白鳥町に建設中の「イオンモール豊川」は４月４日にグランドオープンする。イオンモールとイオンリテールなどが６日、名古屋市中村区で発表した。新店舗のコンセプトは「はじめてを、はじめよう。」。また、豊川市民ら近隣住民を招待する「ソフトオープン（プレオープン）」は３月30日に始まることが同市議会特別委員会で明らかにされた。

　３階建て延べ11万３０００平方㍍に専門店約１９０店が入る。核店舗は「イオンスタイル新豊川」。既存の「イオン豊川」（同市開運通２）との差別化を図る。サブ核店舗は「ユニクロ／ジーユー」「本の豊川堂×ｎｉｄｏ　ｃａｆｅ」など。
　特徴は、１階の「グランドパーク」と２階の「セントラルパーク」と名付けた巨大な空間。「グランド」は屋外にあり、障害のある人も無い人も一緒に遊べる「インクルーシブ（すべてを包み込む）」な遊具や噴水を設置する。「セントラル」は大屋根で覆われた芝生エリアとテラス席からなる。天候に左右されることなく、開放感の中で食事が楽しめる。
　グルメは53店舗。レストラン15、カフェ６、フードコート12、食物販20。１階の食物販ゾーンは「豊かなＭＡＲＣＨＥ（マルシェ）」と名付けた。豊川商工会議所が運営する地域応援セレクトショップ「豊穣屋（ほうじょうや）」などが入る。
　３階は最新マシンを導入したエンターテインメント施設「ＭＡＲＩＮＯ」が県内初出店。「本の豊川堂×ｎｉｄｏ　ｃａｆｅ」は約１７００平方㍍あり、書店とカフェが融合したくつろぎ空間が楽しめる。
　また１～２階に４００インチ大型ビジョンを設置するほか、デジタルによる新しい映像を体験してもらう。大型デジタルサイネージ（電子看板）で専門店スタッフが商品を情報発信する。
　ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）にも力を入れた。商業施設としては国内最大級のメガソーラー施設を置く。低エネルギー消費施設であることの証明を受ける「ＺＥＢ　Ｒｅａｄｙ」を10万平方㍍以上の商業施設としては国内初達成する。周辺に大きな建物がない環境を生かし、自然換気を促進する。ＡＩ（人工知能）カメラを使い、館内空調をコントロールし、省エネと感染症対策を徹底する。
　イオンモール豊川の園谷益男ゼネラルマネジャーは「年間９００万人の来場が目標」と語った。

　イオンモール豊川の開業に合わせ、名鉄は６日、豊川線を増発すると発表した。通常は１時間２本だが、計７往復の増発で午前10時～午後１時台は１時間４本となる。新型コロナウイルス禍で２０２１年のダイヤ改正で減便されていた。期間は３月30日から５月７日。イオンは来店客の２割の利用を想定する。
【山田一晶】