元役員2人、贈賄罪認める 山形 ふるさと納税贈収賄

山形地裁
山形地裁

山形県寒河江市のふるさと納税を巡る贈収賄事件で、贈賄罪に問われた農産物加工販売業「さくらんぼファクトリー」(山形市)のいずれも元役員の鈴木成花被告(50)と相田潤被告(49)の初公判が25日、山形地裁(佐々木公裁判長)で開かれ、両被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

同社は、寒河江市のふるさと納税の返礼品協力事業者だった。検察側冒頭陳述によると、市の担当者だった元市職員の東海林雄彦被告(39)=加重収賄と収賄の罪で起訴=から返礼品の送料を増額してもらう便宜を受け、同社は約2589万円の利益を得たという。

起訴状によると、両被告は、同社が協力事業者の要件を満たしていないのに、東海林被告に虚偽説明をしてもらい承認を受けたり、送料増額をさせたりした見返りとして、現金計約80万円を謝礼として支払ったとしている。

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