パリのエッフェル塔の前でポーズをとっているのは自民党の国会議員たちです。フランスを視察中にSNSに投稿したこの写真を巡って「税金を使って観光旅行か」などと批判を浴び、削除する事態となりました。 ■フランス研修中に…“エッフェル塔ポーズ” 　今井絵理子参院議員のSNS：「女性局38名、無事にフランス到着！！」 　24日、フランスに降り立ったことをうれしそうに報告したのは、元SPEEDのメンバーで自民党参議院議員の今井氏です。 　自民党女性局のメンバー38人が、3泊5日で行ったフランス研修。地元議員と少子化問題について意見交換をすることなどが目的とされていました。 　ところが…。 　参加者の1人、広瀬めぐみ参議院議員（57）のSNSへの投稿で目立っていたのは、フレンチやデザートの写真です。 　パリの観光名所・エッフェル塔の前で楽しそうにポーズを決める3人組の女性。真ん中に映っているのは、松川るい参議院議員（52）です。 　今回のフランス研修は、4人の国会議員と30人ほどの地方議員などが参加しました。 ■街の人からは…「腹は立つ」 　これに対し、街の人からはこんな声が聞かれました。 　30代会社員：「『あ、またか』みたいな感じで」 　20代会社員：「どういう目的で（SNSに）あげているのか、ちょっと気になりました。海外視察だったら、別にあげる必要もないのかなと」「言葉悪いかもしれないですけど腹は立ちます。海外とやり取りするのであれば、ZOOMで良いんじゃないかなと思う」「国民が今、物価高とかで苦しんでいる状態のなかで、国の税金を使って38人でわざわざ行く必要も本当にあったのか」 ■自民党内からも批判「相当おバカなんだな」 　女性局メンバーの行動には、自民党内からも批判の声がありました。 　自民党　若手議員：「38人規模で女性局が欧州に行くというのは異例ではある」 　自民党関係者：「こんな写真アップしたら批判が出るに決まっているのに。それすら感じ取れないのは、相当おバカなんだなと」 　自民党ベテラン議員：「いくら真面目な研修であっても、あの写真を出したことは軽率だった。それをSNSに出す必要があったのか」 ■松川議員が釈明「問題だとは思っておりません」 　エッフェル塔の写真をSNSに投稿した松川議員は、次のように釈明しました。 　松川議員：「上院議員との意見交換の後に、リュクサンブール宮殿見学をしましたが、日本で言えば国会議事堂見学に該当することをご理解頂きたいと思います。こうした意見交換などの合間にエッフェル塔に立ち寄って記念写真も撮りました。そのことが問題だとは思っておりません」 　しかし、真面目な研修に参加した人に迷惑を掛けたくないとして、松川議員はエッフェル塔の前での写真を削除しています。 ■視察費用に“党費”も…今井氏「無駄な外遊ではない」 　一方、自民党女性局で局長代理を務める今井議員は、自身のSNSを通じて反論しました。 　今井議員：「海外研修に対して『公金を使って無駄だ』という指摘もありますが、無駄な外遊ではありません。旅費についても党の活動ですから、党からの支出と、参加者の相応の自己負担によって賄われています」 　今回の視察で、国会議員は1人30万円を自己負担。それよりも上回った分は、党費で賄われたといいます。党費の多くは政党交付金で、原資は税金です。 　今井議員の主張に対し、野党からは…。 　共産党　小池晃書記局長：「エッフェル塔の前で、これはないんじゃないですか。話題になった以上は、それに見合う成果を出して頂きたい」 （「グッド！モーニング」2023年8月1日放送分より）