民放でドラマ枠が増加している理由 「バラエティー量産時代」が終えん?

エンタメ

  • ブックマーク

Advertisement

 夏本番を前にして、すでに民放各局は秋ドラマの準備に余念がない。何でも今年は“豊作”を期待して、各局が「テレビの原点」に立ち返った大胆な編成を進めているというのである。

 ***

 10月から始まる民放各局の秋ドラマ。最多となる週8枠を設ける予定なのがフジテレビだ。次いでテレビ朝日も日曜夜9時台にドラマ枠を新設し、日本テレビと並び週7枠。TBSも週6枠と、秋の番組改編はドラマ花盛りとなりそうだ。

 芸能デスクが解説する。

「フジの看板である月曜夜9時のドラマ枠、通称“月9”では『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』が放送され、中谷美紀と大沢たかお、二宮和也のトリプル主演、全員が月9初主演という触れ込みです。実は広末涼子も出演予定でしたが、不倫騒動で降板。今月には彼女の出世作『ビーチボーイズ』のブルーレイが発売され、大々的にPRしたかったところですが、完全に出鼻をくじかれましたね」

 だが、フジはピンチをものともせず、次の一手を講じているという。

 さるフジテレビ関係者が明かすには、

「月曜夜10時枠で関西テレビが制作する連ドラの主演に、橋本環奈を起用する予定です。昨年、菊田一夫演劇大賞を受賞した彼女は、TBS系の春ドラマ『王様に捧ぐ薬指』で地上波連ドラ初主演を果たした。今、勢いに乗る実力派の若手女優です」

 とはいえ、同作は最終回の視聴率が7.8%と少々物足りない結果に終わった。はたして今回は大丈夫なのだろうか。

次ページ:動画配信による収益確保が重要課題に

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]