ラベル VAIO U101 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル VAIO U101 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2010/09/07

VaioU101とiPhone4

iPhone4、なかなか調子がいい。やはり携帯電話と情報ツールが一体化している状態というのは非常に使い勝手がよく、あれだけ依存するように使っていたミニPC、Vaio U101 は電源を入れることが殆どなくなってしまいました。

PCは起動時間が分単位でかかってしまうけどスマートフォンは触ればすぐ使えるわけで、何かをウェブで調べるとかGoogleカレンダーで予定を管理するとかミクシをみるとか、軽くて雑多なネット用途にはもはやPCは必要ないと思えてきます。

ZaurusやAdvanced esの時代は貧弱なメモリ量とCPUパワーから、Windowsのファイルがちょっと見れるよっていうくらいの性能しかなかった。携帯端末で作ったデータも最後にはWindowsに集約することを考えると、最初からWindowsマシンがあったほうが手っ取り早い。そうなると、持ち運べるミニPCがとても便利だということになります。
1~2年前のネットブックブームは丁度その要求のピークだったのではないかなあ。
自分もこのブームの間、「どのミニPCを買おうかな」と散々考えていましたが、Vaioでがんばってる間に小型低消費電力CPUのクロックが上がり、もともとストレージが少ないネットブック向けのクラウドサービスが急激に成長したことにより「プライベートでわざわざPCを持ち歩くまでもないな」というレベルまでインフラが整ってきた感があります。

というわけで自分のモバイル環境はいつのまにかU101からiPhoneへ代替わりしてしまいました。ノートPCを買うとなるとネットブックで5 万程度、それなりの性能を求めたら10万以上になってしまう所だけど、なんとなく機種変更した携帯電話でここまで快適なモバイル環境が手に入ってしまうというのはとってもありがたいことだなと思います。

2010/01/11

劇的ビフォーアフター

愛用しているSONYのノートPC、VAIO U101。すでに発売から5~6年も経ちサポートも終わってしまいました。
オークション等で中古品を手にいれるしかない、失われた機種になってしまっています。
全くトラブルが無い機械でもないので“もしもの時”のタメに、たまに出品されているマザーボードなどのジャンク部品をいくつか買っておいてありました。
ところがとうとうその“もしもの時”が来てしまった。

ある日充電しようとACアダプターをつないだところ、バッテリー充電LEDが謎の高速点滅状態になってしまったのです。
バッテリーを交換してもダメ。買い置きしてあったマザーボードにバッテリーをつなげると正常動作……ということは、マザーボードの充電周りにどこか異常が出ているっぽい。

いろいろ見てみたんだけど、基板の修理は難しいため、マザーボードを交換して本体の修理を完了しました。これであと数年は使えるといいのだけど。

修理が完了すると、当然ながら充電回路が壊れた古いマザーボードが手元に残るわけです。
これ、ノートじゃなくて普通のパソコンとしてはまだ動く。いい筐体を探して納めてあげれば、もう1台パソコンゲットだぜっ!っとなるのではないか。

というわけで、作りました。



左がマザーボードを交換して復活したVAIO U101、右が余ったボードを突っ込んだ新パソコンです。
見ての通り、外観はファミコンです。
ケーブル類の無いファミコンを1台買ってきて中身をすげ替えたのです。
「すげ替えた」と書いてしまうと一言だけど実際はかなり大変でした。




背面の下段にはマザーボードが入っています。PCMCIAカード、外部ディスプレイ出力、IEEE1394端子がそれぞれ使えるように穴をあけました。
1394の隣にUSBが1ポートあるのですが、そこには内部で4ポートハブを接続し上段に出るようになっています。




USBポートには衝動買いしたままいまいち使いどころのなかった、バッファローのファミコン風コントローラのIコンIIコンを挿しています。これは形・大きさが全く元のコントローラーと一緒なので本体の台にピッタリ収まります。
あとはUSBディスプレイ、無線マウスレシーバー等適当に。




フロント部分にもUSBを用意しました。




変わり果てた姿になりました(笑)
電源スイッチとリセットスイッチは元のファミコンから取り出して使い回してます。電源スイッチが一次側のスイッチ、リセットスイッチが実際のPowerスイッチとして機能しています。
操作感が昔のままでとてもいい感じ。猫リセットならぬ、猫シャットダウンをくらう可能性がありますけど。
VGA出力を使って大きいディスプレイに表示することもできるんだけど、USBは別に電源いらないってとこがいい。




ファミコンは電源LED等の表示が一切無いため、電源とHDDアクセスランプを設置。
USBディスプレイにはBIOS表示が来ないのでこのLEDは必須でした。




カートリッジ口は元のコネクタを使うことも考えていたんだけど、抜き差しにかかる力が大きすぎるのでやめておきました。代わりにここにもUSBを配置。




カセットも加工してUSBメモリ等を仕込めるよう改造します。




カートリッジを挿す雰囲気はいい感じに再現できました。





モデル:ファミコン改
OS:Windows XP
プロセッサ:Mobile Celeron 600A
メインメモリ:512KB
記憶媒体:SSD8G
外部接続端子:USB2.0×8 / IEEE1394×1 / ディスプレイ出力

元からついていたLAN端子、無線LANは取っちゃいました。ネットにはUSB無線LANアダプタで繋ぎます。
昔の機械だけど、XPはサクサク動きます。こいつのためにもう一回り大きいUSBディスプレイ買ってしまおうかなと悩むくらい調子いい。
本体\1280、カセット\100、内部での基板固定用にパテやネジで\1000くらいしかかかっておらず、あとは無駄遣いで余らせていたハブやコントローラを流用して非常にお安く作れたところも良かったです。

バッファローさんはコントローラだけじゃなくて、ファミリーベーシックそっくりのUSBキーボード出してくれたらいいのに。
これ会社で使ったら怒られるかなあ(笑)

2009/12/31

さして壮大ではない野望



昔からこういうモノを作りたいとはおもっていたんだけど、なかなか実行に移す機会は無かったわけです。
今回いろんな成り行きからVAIO U101のメイン基板(バッテリー周辺回路が故障)が手に入ったため、これをファミコンの筐体に入れることにしました。
U101はかなり小さいんだけど、ファミコン本体の基板はカセットの幅より狭いぐらいでかなり小さく、そのままではとても入りません。
100均で買ったハンディルーター、ニッパー、ヤスリを駆使してガリガリと削りまくってます。今日はUSBの口を作り、なんとかそれっぽい感じになりました。まだまだ完成までにはかかりそう。

2009/04/16

VAIO U101 改造続報

色々と改造してきたVAIO君、前回無線カードの跡地にハブを置くということをやりました。
結果、「無線LAN」「Bluetoothドングル」「内蔵MicroSD」「外部ポート1個」という構成になってます。詳細は過去の記事を見てください。

僕の場合、会社では「無線LAN」と「Bluetoothドングル」を使わないので、元から付いている無線LANのオン・オフスイッチに連動してこの2つをオン・オフできればいいなーと前から思ってました。
某S○NY様のお仕事がそろそろ落ち着きつつある中、この改造に取り掛かります。

1.USBの挿抜について
USBデバイスを切り離す時、電源だけ切って他をつなぎっぱなしという状態で問題ないのか?というところがポイント。
全部切らないといけないって話になるとかなり面倒なことになってしまうからです。

余計な部品が色々乗ってますがつかってるのは左端の一部分だけ。

とりあえずUSBの4本をいったんブレッドボードに入れて、そこからコネクタにつなぎなおすだけの実験回路を作成しました。
こいつにUSBメモリをつなげておき、パソコンに挿した状態で5Vラインだけを繋いだり離したりしてみます。『ペポ』『ベボン』とおなじみの音が出て認識したり切れたりしました。特に問題なさそうだ。
あとはデバイスマネージャを見ながらこの回路をハブの下にぶら下げてみたり、この回路下にハブをぶら下げたりしつついろんなデバイスで実験して動作確認しました。
おおよそバスパワーのデバイスであれば、電源だけ切れば抜いたことになるようです。セルフパワーだと当然ながらこの方法では切れません。
今回スイッチ化しようとしている2つのデバイスについてはこの方法で問題ないため、電源だけオンオフ作戦で行くことにしました。

2.スイッチ
U101液晶右側についてるスライドスイッチを動かすと、純正無線LANカードがささっていたコネクタの電源に来ている3.3Vがオン・オフします。これを使って、USBの5Vをオン・オフすればよいわけです。
秋月の通販ページを眺めたりしてたところ、なおぽんさんが「いい部品あるよ」とのこと。


で、なんだかんだ話をしてるうちに部品をもらうどころか実用サイズで動くところまで作ってもらっちゃいました。相変わらず器用だなぁ。
小さいです。何も考えずに埋め込めそうだ。

3.実装
今ある回路のハブから無線LANとBluetoothドングルの電源を切り離します。
スイッチ回路の電源入力側にハブからの電源を接続し、出力側に上記デバイスの電源を繋げます。
あとはスイッチ入力に3.3Vの信号線を入れてあげれば完成。


これでスイッチ化を終了。オフにしても内蔵のMicroSDと左側の外部ポートは動いてます。
ハブの発熱を考えるとハブそのものをオフにするスイッチを、裏蓋に作りつけるようにしてもいいかもしれないなーと思った。

この機種はバックライトの寿命はどのくらいなんだろう。ここまでやったら長生きしてほしいもんです。

2009/02/02

VAIO U101 SSD(?)追加

前回VAIO U101にBluetoothと高速無線LANを内蔵したわけですが、使ったUSBハブにはもう1ポート空きがありました。
せっかくだから何かつけちゃおうってことでバッファローコクヨサプライから出ている超小型MicroSDカードリーダー/ライターに目をつけました。
これは小さい。カードの入れ方とかすごくアイディア商品だなーと思います。

そんでまあ、樹脂部分をバキバキに分解し、USB端子部分をいい感じに露出させて半田付けしたらこんな感じになりました。

ついでに線材もUSB用のやつに付け替え。MicroSDがチラッと見えてます。今挿してあるのは6Gというなんだか中途半端な容量ですが、この見えてる部分をちょっと押し上げてやると抜けるので交換は非常に簡単です。
そのうち16Gあたりを買ってきて乗せてあげればいいなー。32Gが出れば最高なんだけど。


ああ、手前左のスリットから光が漏れてなんかチカチカまぶしかったので、それぞれの基盤に乗っていたチップLEDを全部外しちゃいました。光ってるのがかっこいいという意見もあったんだけどね。
まあそのうちアクセスランプあたりに信号を流し込んであげればいいかなーと。

あと裏蓋加工してon/offスイッチ付けたい気がする。

とりあえず今回はこの辺で工作はおしまい。

小型MicroSDカードリーダー/ライター、普通に使うためにもう1個買いました。ちっさくて便利だ。

2009/01/24

VAIO U101 無線LAN 11n化

久々に2chのU101スレを見ていたら、無線LANをとりかえるネタでもりあがっていた。
出来る、と知ってしまうと猛烈にやりたくなってしまい、パーツをかき集めてしまいました。早速取り掛かります。

■いるもの
・VAIO U101
こいつを改造です。
ネットブックとか言って小さくて5~6万で買える小さいノートパソコンがやたらと流行ってますが、なんだかんだ言ってもこいつのガジェット感を超える、グッと来る製品がなかなか出てこない。
いいのがでたら乗り換えよう、って思いつつも重宝して使ってます。
右に置いてある箱は以前作ったエネループ電源BOX。

・小型USB 高速無線LAN
planexから出ている超小型USB無線LAN子機。
VAIO U101に搭載されてる11Mbpsに比べ、こいつは最大150Mbpsというハイスピード。4、5年で世の中進歩してますね。

・小型USB Bluetoothドングル
今回使ったのはプリンストン製のもの。
邪魔にならずにBluetoothを拡張できるモジュールです。
発売された当初、「これはすげー!」って買ったけど結局マウスにしか使ってないなあ。101にはUSBポートが2つしかなくて、これを挿しっぱなしにしてしまうと残りが一つになってしまうというのも少々つかいにくかった点。
小さいくて内蔵するの簡単そうなんでこいつもついでに混ぜ込みます。

・USBハブ
これはバッファロー製です。そこそこ小さくて、セルフパワー&バスパワー両対応のものを選んで買ってきました。
その他、配線用の線とか半田とかいろいろ必要です。


■設計
高速LANとBluetoothマウスを使いたい時、
 ┌パソコン───┐
 │     USBポート→ハブ→LANアダプタ
 └───────┘   └→Bluetoothドングル
と、こんな風にいろいろつなげなければならないわけです。せっかく小さいパソコンなのに面倒な感じになる。これを、内蔵してしまうことにする。低速LANのモジュール、結構大きいものが入っているのでこれを取り除き、そのスペースに新しい部品を配置しよう。
 ┌パソコン────────────┐
 │ ┌── USBポート  ┌→ USBコネクタ→外部へ
  │  ↓┌───────┘          │
  │  ハブ→LANアダプタ       │
 │    └→Bluetoothドングル      │
 └────────────────┘

■実装
緑の基盤が、11Mbpsの無線LANモジュール。MiniPCIなんだけど特殊コネクタで接続されているため実質交換不可能な難物でした。
でもこいつには世話になった。こんなアクロバティックな作りこみをしてまで101を作った人たちに感謝です。

まあ、それをスパッと取り除くわけですが。奥にUSBが見えてます。これだけのスペースがあればいろいろ置ける。

2ちゃんのスレでは3ポートハブを使って、無線モジュールとBluetoothモジュールをばらさないまま内蔵している写真が上がっていました。
しかし勢いで買って来てケースをこじ開けた上記USBハブの基板が中途半端に大きかったので、今回僕は全てケースを開けて直接半田付けすることにしました。

101の基板についているUSBコネクタは、写真で見た状態で上から3つをカットし、手前に持ち上げます。
一番下の端子はGNDなのでカットせず線を繋ぎハブの基板のGNDと接続します。
ハブの電源はUSBのパワースイッチICのIN端子から取りました。こうすることにより電流制限をハブ側に任せることが出来ます。


拡張基板はハブの基板に各基板を半田付けして作りました。USBが繋がるとおりに接続すればOKなので簡単です。
ハブ、無線LAN、Bluetoothはそれぞれ写真のような大きさ。左側の基盤はそれぞれの中身を取り出してくっつけたものです。


あとは101から取り出した電源、GND、信号線2本をハブのアップストリームへ接続し動作確認。
それからハブの空きポート一つから101の外部向けコネクタに電源、信号線を接続してあげれば完成です。



上の写真は完成一歩手前。この状態からあと3本 (真ん中のポートから持ち上げた足へ)配線して完成しました。


■まとめ

Bluetoothが素の状態でつかえるのは便利。無線LANは…54Mのアクセスポイントしか持ってないのでフルパワーは試せないけどまあ調子いい感じ。
外部に引きずり出したポートも、1.8インチバスパワーの外付けHDDが動いてるのでまぁ困ることはないかなーという雰囲気。ただ電池の持ちは悪くなるだろうなあ、これ。

本体との接続は一回はずしてもうちょっときれいにやり直したい。スペースあるので電源スイッチとかコネクタとか仕込めたらいいなーと思ってます。
あともう1ポート余ってるから何か突っ込もうかな…小さいUSBメモリとか。SSD化した時のHDDの空きスペースもあるので、一回全部バラせばもっといろいろ出来そうな気がします。

久々に楽しい工作ができました。

2008/07/23

ノートパソコンを電池で動かす 外装編

電池直列編では、思い立って動かしてみるところをやってます。
監視回路編では、AVRマイコンを使った残電圧監視回路を作ってみました。

さて、20個の電池はさすがに邪魔です。4個ずつの電池ボックスにいれても邪魔です。
そんなわけで、アキバで「いつか使おう」と思って買ってきてあったケースのなかからいい感じのを選んでみました。

電源スイッチです。部品を嵌め込むための穴を、ヤスリでサイズを調整しながら最終的にはぴったりになる大きさで開けます。
これ、四角い穴を開けるのがなかなか大変でした。案外しっかりしたケースで、プラスチックなんだけど厚みが3ミリぐらいあります。カッターとかではキツイ…どうしようかと悩んでいたのですが会社で機械設計の人にちょっと話してみたところ「それなら超音波カッターでしょう」という話になりました。

超音波カッターとは一見普通のカッターナイフみたいなナイフの柄からコードが出ていて、それが20センチ角ぐらいの機械に接続されたものでした。
機械には周波数の調節用ダイヤルがついています。で、超音波を出しながらナイフの刃先をプラスチックに当て、発振する周波数を調節していきます。
周波数が合わないうちは硬くて全然切れないプラスチックが、周波数が合ったとたんにバターのように溶けながら切れ始めます。
まあアレです。プログレッシブナイフ。
切り口は溶けた感じになるので、かなり余裕を残して切り、残りはヤスリで仕上げないといけません。


丸い穴は簡単。ドリルでがーっと開けるだけ。

これはノートPCへ電源を提供する端子部分です。電源のところもそうだったけど、嵌め込みパーツを使う場合はよっぽど変な失敗をしない限りはきれいに仕上がります。

ああでもこれ、位置がちょっと失敗気味だったかも。あとから考えると1ミリぐらいずらしたかったのですが、一発勝負なのでどうしようもありません。
問題なく配置できてるからいいんだ。

ちと写真がわかりにくいかもしれませんが、これは残容量を示すLEDメーターです。
10段階表示。

窓はLEDにあわせて四角く切り取ってあります。
こいつも超音波カッターでズバーッと切って、あとは汗だくになりながらガリガリとヤスリで削りました。
なかなか綺麗に四角い窓が開いています。

薄いグレーのアクリルレンズかなんかをぴったり嵌めればより製品っぽくなると思うので、良い素材があったら取り付けたい。
今はLEDがそのまま見えるような形になってます。

外観はこんな感じになりました。
単純に黒い箱ですねぇ。電池が20本入ると結構ズッシリとした重みになります。なかなかカッコいい。

これ、組み立ててるうちにいろいろと改善案が出てきてしまうんだよね。USB給電口があったら便利じゃないのとか、そもそもステップアップ電源を使って電池を16本ぐらいで済ませられるんじゃないのか、とか。

今回はとりあえずこのまま完成させます。

VAIO君を接続してみました。
以前の実験では2時間程度の駆動時間でしたが、今回は自宅で20本全て充電しなおしてから稼働時間のチェックをしてみました。

ウサビッチの動画ファイルをひたすらループ再生させること、なんと2時間50分。警告音がピーピー鳴り始めました。予想通りというか、予想以上というか。

普通に使ってれば3時間持ちそうです。あとはやっぱり100均の4本100円電池を5パック買ってきて実験してみたい。どんな結果になるのか……ダメダメでも笑えるし、それなりに長く動いたりしたらそれはそれで面白いな。

内部写真中身は電池がみっちり押し込まれ、
スピーカーとか電池同士をつなぐ配線がその隙間にねじ込んであります。
なかなかいい感じの仕上がり具合になってるんじゃないかと。目的として、実用は3割ぐらいでいい。単3乾電池でそれなりに動かすというオモチャ感覚を楽しむのが7割です。

もしeeePCなんかを買ったら19V系に設計しなおさなきゃいけないなあ。とはいっても、あれは単体で8時間も持つようなので外部バッテリーなんていらなそうですけどね。

2008/07/04

ノートパソコンを電池で動かす、続編

ノートパソコンを電池で動かすの、続編です。

ただひたすら“直列にしてACアダプタの代わりに繋げました”という前回の状態ではあまりにも大雑把です。
そもそも電池がどれだけ減ってるのか解らないというのはバッテリー装置としてはあまり実用的ではありません。というわけで、残量表示をつけてみることにしました。

最近は安価なマイコンがいろいろと出始めています。特にPICマイコンは安くてラインナップも多く、周りでも使ってる人がいるということで自分でもちょっと買っていじってみたりしていました。
しかしこやつがいまいち言うことを聞いてくれない。結構書き込み機とか高かったのに、結局放置してしまってました。
なんかフル機能のC言語でサクっと動くものはないのか……
そこでふと目にとまったのがAtmelのAVRマイコンというもの。無料のコンパイラで超簡単!というようなことがどこかのページに書いてあったのでこれを使ってみることにしました。
機材も3千円くらいのを買えばあとは部品代だけ。これも投げ出したら目も当てられませんが(笑)

そんなわけで買って来ました。AVRマイコンと書き込み機。
AVR Studioというフリーの開発環境をダウンロードしてきてインストールします。
適当なプログラムを作ってコンパイルし、書き込み機で書き込み、テスト用の回路に乗せる。……すると、さっくり動きました。これは良い。

回路は最初いちいち半田付けとかしてられないのでブレッドボード上に作っていきます。
ブレッドボードは、ボード上の穴に部品を挿していくだけで回路が組めてしまいます。部品のデータシートとか見ながらザクザク挿して実験です。
とりあえずLEDをピカピカ光らせることに成功した後は、電池の残量を読み込むためにA/Dコンバーターを動かしてみました。24Vの変化を5Vの幅で読まないといけないので、抵抗で分圧して読み込みます。
この辺のプログラムも実に簡単。基本機能を走らせるだけで出来てしまいました。
表示は今回、10個LEDが入ったレベルメーター用の表示器を使うことにしました。
オーディオアンプとかについてる、ボリュームが大きくなるとバー表示が上に伸びていくアレです。仮装大賞の得点ランプみたいなやつ。
バッテリーが満タンなら全部点いていて、減ってきたら段々消していくことにします。

プログラムはめちゃくちゃ簡単です。A/Dの値を読む→LEDに表示。これだけ。
電池がやばくなって来たら音が鳴るように、スピーカーもつけてみました。一通りブレッドボード上で動くことを確認して、これ以上変更がないってところまで詰めたら回路図を作ります。

次は、回路図を見ながら実際に作っていきます。
部品の配置と、配線には結構頭を使います。パズルっぽい感じ。
方向性が決まったら、部品を一つ一つ半田付けして、配線もしていきます。

ブレッドボードで実験してた時と比べたらかなり小さくなりました。右上にくっつけてあるのはなおぽんさんがくれた電源ユニット。昔作ったそうです。小さく作ってあってすごい。

中ほどにある黒いのがAVRマイコンです。CPUです。1MHzで動いてます。最近のパソコンのCPUは1GHzが2個とかなのでこいつの2000倍以上の能力があるんですねぇ。
そういや昔のPC-9801なんかは20MHzを40MHzにオーバークロックするパーツが5万とかしてました。
このAVRは最大16MHzで動作させることが可能です。200円ぐらいなのに。
技術の進歩っておそろしいね。

残量表示が出来るようになったので、あとはこれを前回のものといっしょにきれいに箱に収めたら完成です。

続きはこちら

2008/04/04

SSD VAIOのその後

どうやらこれが1000件めの書き込みになるようです。
最近は古いノートをSSD化したい人が多いみたいで、以前書いたVAIO Uの記事があちこちに貼ってもらったりしていて見て頂けてるようです。正直たいしたことは書いてませんが少しでもお役に立てていたら幸いです。
VAIO U101 1.8inchHDD CF SSD関連の記事はこちら。
今後ともよろしくです。

一応、その後の経過を書いておきます。昨年11月12日にハードディスクを引っこ抜きコンパクトフラッシュを突っ込む手術を行いました。
インストールも済み、起動時間も良好。ただし「休止」操作は遅くていまいちな感じ、というところまでは以前ご報告したとおり。

その後、ほぼ毎日使ってます。
HDDの代わりに入っている8GにはWindowsXPをnLiteしたものと、その他常用するアプリケーションが入ってます。OpenOfficeとか。
全体の容量の少なさをカバーするためにPCカードスロットに同じく8GのSDHCを入れ、そこにMy Documentを移動してあります。
また、フロントのMemorystickスロットにはこの機種で使える最大サイズである4Gのメモステを入れています。ここには各種辞典のデータファイルがほぼいっぱいに入ってます。

WindowsUpdateやavast!の更新、その他プログラムやドライバのインストールを行ったりとそれなりに頻繁に書き込みを行っていますが今のところ全く問題は出てません。
何の不都合もなく快適です。これならeeePCでも全然困らないだろうなと思うけど、まあわざわざ買い換えるほど性能差は無いのでしばらくはこいつを使い続けると思います。

あとなんだろうなあ。バッテリ寿命は体感で1、2割ほど伸びてるような気がします。
しかし最新機種と比べて一番つらいのはバッテリですね。3年前と今では同じサイズでも駆動できる時間は倍ぐらいになってるみたいで、カタログ見てるとすごくうらやましい。

Atom搭載機に期待。SONY様、お願いなんでAtom版U101出してください。全く今の大きさでいいんで、バッテリを最新技術で作り込んで無線LANが高速対応になってたら20万でも多分買う。

2007/11/14

1.8inch HDDについてのいろいろ

3年ほど前は、東芝の1.8インチHDDといえば、僕が昨日の記事でいじっていたような50ピンのメスコネクタで統一されていて、iPodもLOOXもVAIOにもこれが入ってました。

80Gバージョンが発表された頃までは「これは大きくなったらいつでも入れ替えできるぞ」と喜んでいたんですが、100GがいきなりZIFコネクタというフラットケーブルを差し込むタイプのものに変わってしまいました。東芝50pin1.8インチ搭載機の最大容量がここで運命付けられてしまったわけですよ。ガーン。

これから先はZIFの時代かー、と思っていたわけですが、今年発表されたiPod Classicに搭載されていた1.8インチHDDはシリアル化されてました。プレイヤーという性質上、大きいキャッシュも転送速度もさほど重要ではないと判断した結果でしょう。

これまで東芝1.8インチHDD搭載のモバイルノートパソコンは、ある意味アップルに振り回される形で変わっていた接続規格をそのまま使っていました。しかしそのおかげで50pinもZIFも過去のものになろうとしています。
気に入ったモバイルPCを長く使いたいところなのに、消耗品であるHDDが2年やそこらで規格がかわってしまうようでは正直困るですよ、まったく。

まあ以上のような経緯がありまして、先日使わせてもらったCF to 1.8HDDなんていう基盤は非常に有難い物だったりします。

DVDとかもそうだけど、規格って安定してないと結局ユーザーが被害を受けるんだよなぁ。なんとかして欲しいよまったく。

1.8HDDまとめ
・今のところ東芝だけでコネクタは3種類ある。
・東芝でも8mmのと5mmのがあり、5mm分のスペースしかない機械には当然8mmのものは入らない。
・日立の1.8inchHDDもあるけど、全く形が違う。2.5inchのコネクタでつながるらしい。
・金曜はひさびさの東京出張でまたアキバ行く。

2007/11/12

Vaio U101 SSD化


液晶工房さんで最近売り始めたCF->1.8インチHDD変換[CF-1.8HDD]を入手しました。写真左に写ってる基盤です。

これは何かというと、コンパクトフラッシュメモリを1.8inchハードディスク(写真右)として使うことを可能にする変換機です。
VAIO U101にはこのタイプの1.8inchHDDが入っているので、この変換機を使うとコンパクトフラッシュをそのままハードディスク代わりに使うことが出来ます。


と、いうわけで早速U101をバラしてハードディスクを引っこ抜き、ハードディスクカバーを取り付けない状態で組み立てなおしました。2枚目の写真のようになります。この窓から抜き差しが可能です。

基盤は薄すぎるため、裏側にはスペーサーを貼り付けてあります。また下の空きスペースには、抜け落ちないようにスポンジがつめてあります。
これらの工作材料はなおぽんさんが用意してくれました。この場を借りて感謝です。

使っているコンパクトフラッシュは、写真のものでTranscend製、TS8GCF266…8Gバイトで266倍速というものです。
ベンチマークのスコアを貼っておきます。

--------------------------------------------------
CrystalDiskMark 1.0 (C) 2007 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
--------------------------------------------------

Sequential Read : 26.563 MB/s
Sequential Write : 23.860 MB/s
Random Read 512KB : 26.724 MB/s
Random Write 512KB : 8.246 MB/s
Random Read 4KB : 10.143 MB/s
Random Write 4KB : 0.127 MB/s

Date : 2007/11/12 23:28:43

ちゃんとした"SSD"として売られているものと、こうしてCFカードを利用したものとの間にどれだけの違いがあるのかわかりませんが、いずれにしろフラッシュには書き込み寿命というものがあります。
この寿命、10万回とか言われてますがWindowsって結構こっそりいろいろアクセスしてるので、その10万回でどのくらいの期間持つのかぜんぜん読めません。
いつか壊れるかも、とか思いながら使うのもなんだか気持ち悪いので、EWFというものを導入しました。
これを使うとディスクに対して書き込むか書き込まないかを自分で管理できるようになります。書き込まなければ寿命も減らないってことで、なかなか安心できるわけです。


さて、実際に使ってみました。
起動はかなり早いです。HDDの3倍…いや5倍ぐらい早いかも。
逆に休止は退避も復帰もやたら遅いです。シーケンシャルリードライトのベンチマークスコアは80GHDD同じぐらいのはずですが、体感で倍ぐらい時間かかってます。ベンチマークも当てにならないとこがあるなと感じました。
通常の操作感は良くなってます。ホントにPDA感覚になった気がします。

8Gというのは確かに少ないですけど、いろいろ入れて6Gぐらいに収まってるので何とかいけそうです。
ユーザーデータはSDカードをPCMCIAスロット経由で入れてますし、メモリ1Gあるのでページファイルを作成しない設定で動かしてます。
CF->1.8を試すなら、いろいろ容量を節約する手段は用意しといた方がいいかもしれません。

また高速大容量のCFを入れ替えたりして使ってみたいですね。別のCFにLinux入れて遊ぶとか、いろいろ楽しめそう。
なにか実験したらまた書きます。