この投稿では、2019年10月から現在までの伊藤氏と岡村氏の行動を時系列で考察していく。ソースは
著書「Black Box」➡
メディア ➡
SNS等の投稿 ➡
裁判資料 ➡
で色分けする。なお筆者のコメントは💡、伊藤氏の行動は🔴、山口氏の行動は🔵、岡村優太氏は💛で示す。
10月
10月7日 🔵🔴口頭弁論で山口氏、伊藤氏、双方が意見陳述をして結審【東京】
🔴民事訴訟結審後、参議院議員会館で開かれた裁判報告集会に出席
💡伊藤詩織氏の내로남불
開催場所が「参議院議員会館」であることになぜ誰も突っ込まないのだろうか?私人である伊藤氏の民事裁判の結審報告会を「参議院議員会館」という官公庁の施設で行うのは異常な事態ではないか?
伊藤氏を初め、伊藤氏擁護派の面々は、安倍総理が山口氏に何らかの便宜を図ったという憶測のもと過剰な非難を繰り返しているが、「参議院議員会館」を結審報告会に使ったということは明らかに議員の誰かが伊藤氏に便宜を図ったということだ。それに対して自分たちは何とも思わないのだろうか。
韓国ではこういったダブルスタンダードを「ネロナンブル」という。「내가 하면 로맨스, 남이 하면 불륜(ネガハミョン ロマンス、ナミハミョン ブゥリュン)」の略語で「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」、つまり自分には甘く他人には厳しいダブルスタンダードを嘲笑しながら批判する時に使われる言葉である。伊藤氏、そして伊藤氏擁護派の方々にはこの「ネロナンブル」という言葉を贈りたい。
10月8日 💛岡村氏、伊藤氏の最終弁論に関する望月衣塑子の記事をリツイート
10月10日 💛OpenTheBlackboxがツイートしたハフポストの記事をリツイート
10月11日 🔴民事裁判結審をTwitterとFacebookで伝える
🔴同じ日、FGMを伝えるBuzzfeed記事と、「Complete Woman」「ユーパロのミチ」両方がドキュメンタリーイベントTokyo Docsの出品作品選ばれたことをTwitterとFacebookで告知
10月12日 🔴Web岩波での連載開始をTwitterとFacebookで告知
🔴同じ日、外国語で書かれた災害時の支援用指差しのページをFacebookで投稿
10月17日 🔴ショートドキュメンタリー「I killed my flowers」をTwitterとFacebookで告知
💡Yahoo!クリエイターズプログラムに掲載された作品。もちろん岡村氏は編集とプロデューサーとして参加しているが、それだけでなく、Yahoo!クリエイターズプログラム側からも、編集にMariko Ide氏、エグゼクティブプロデューサーに金川雄策氏が入っている
10月27日 🔴福岡県の性暴力根絶条例を知ってもらうイベントに参加【福岡】
11月
11月3日 🔴Web岩波の連載2回目をTwitterとFacebookで宣伝
11月10〜11日 🔴Tokyo Docsで「Complete Woman」がヤフー賞、夕張のドキュメンタリーが最優秀ピッチ賞を受賞【東京】
Tokyo Docs実行委員会委員長の天城靱彦氏と
前述した「I killed my flowers」を一緒に制作した、ヤフークリエイターズプログラムのMariko Ide氏、金川雄策氏と。岡村氏は出席しなかったか、いても写真には一緒に写らなかったようだ。2018年以降、コロンビアの短編動画、Complete Woman、I killed my flowers、ユーパロのミチと、伊藤氏が作った (と世間は思っている) 映像制作全てに深く関わっているのに、伊藤氏と公式の場で写った写真はゼロ、皆無だ
💡Tokyo DocsとYahoo!クリエイターズプログラム
Tokyo Docsは「ドキュメンタリー作品の国際共同製作を支援するため、2011年より毎年開催している国際フォーラム」とのこと。2018年から「ショート・ドキュメンタリー・ショーケース&ピッチ」部門にYahoo!クリエイターズプログラムが連携することとなった。下の記事では、上の写真で伊藤氏と一緒に写っている金川雄策氏が、ヤフー株式会社メディア統括本部のコンテンツプロデューサーとしてインタビューされている。
ヤフー株式会社メディア統括本部コンテンツプロデューサー、金川雄策氏
つまり、伊藤氏が夕張のドキュメンタリーをプレゼンし受賞した「最優秀ピッチ賞」も、「Complete Woman」が受賞した「ヤフー賞」も、どちらも選考にはYahoo!クリエイターズプログラムが関わっているのである。
Yahoo!クリエイターズプログラム側からしても、伊藤氏のドキュメンタリーを掲載すれば、公開初日に視聴回数が10万を超えたり、ハフポストなどのメディアが記事を書いてくれたりと一石二鳥だろう。第一、Twitterのフォロワーが1万8000人のドキュメンタリー作家なんてそうはいないし、伊藤氏の作品が受賞すれば無料で宣伝にもなるのだ。
ちなみに、日にちは前後するが民事一審判決と同日の12月18日に「Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム感謝祭」が開催され、2019年から新設された「ドキュメンタリー 年間最優秀賞」の受賞者には、もちろん再び伊藤氏が選ばれている。
これももちろんハフポストで記事になり、先程紹介したYahoo!の金川雄策氏が自らのFacebookで宣伝している。
11月10日 🔴グラビア女優で#KuTooの石川優実氏とトークショー【東京】
12月
12月5日 💛アメリカIT企業のプロモーション映像制作の出演者を募集【東京】
💡伊藤氏のサポート以外にも、国内で細々とした仕事はやっていたようだ
12月14日 🔴土砂投入1年目の辺野古からFacebookを投稿【辺野古】
12月17日 🔴翌日に判決が出る旨と、それに関するBuzzFeedの記事を伝えるFacebook投稿【東京】
12月18日 🔴勝訴を伝えるFacebook投稿【東京】
民事第一審 勝訴後の矛盾
2019年12月18日に出た勝訴判決に関する報道の数々は、もう皆さんご存知であると思うので、ここでは深く追わない。 ここでは、その報道や会見の中で私が感じた矛盾、疑問点を何点か指摘していく。(細かく上げると切りがない…)
① 民事裁判を起こした動機
伊藤氏は18日判決後の会見で「(山口氏が)逮捕されていたらこの裁判をやる必要はなかった。なぜ逮捕しなかったか。解明しなければ、同じことがトップの一言で起きる」と発言している。
逮捕状は逃亡や証拠隠滅のおそれがある場合に出されるものである。山口氏は逃亡していない。では伊藤氏は「逮捕されなかった間に山口氏が証拠隠滅をしたため刑事起訴されなかった」と信じているとでもいうのか。証拠隠滅を図ろうとする人間が、被害者からのメールに堂々と性行為があったことを認める発言をするだろうか?
それとも、民事裁判を起こした本当の目的は、山口氏に損害賠償を請求することではなく、山口氏に対する幻の逮捕状が執行されなかったことを世に広く知らしめ、世に問うためだとでも言うのだろうか?それならば訴える相手は山口氏ではなく、警視庁であるべきだろう。
② 自殺未遂をするほど性被害のPTSDがあるのに、自ら山口氏の会見を取材
これについては昨日の投稿でも書いたが、前日の報告集会で「6月末に孤独を感じて自殺未遂をした」と語っているのに、どうして周りの人間は、伊藤氏が山口氏の会見にジャーナリストとして参加するということを止めなかったのか。本当に理解に苦しんでしまう。
しかも、下の動画は山口氏の会見のほんの一部だが、(伊藤氏の主張に従えば)自分をレイプした犯人が、目の前で、自分の言っていることがいかに間違っているか、矛盾しているかを指摘してくるのを1時間に渡って聞かなければならないのだ。想像しただけでこっちの胃が痛くなるほどストレスフルな状況だ。
実は、こういった行動を伊藤氏は事件直後から継続して行っている。というより、事件前から全てのアクションは伊藤氏側から起こされていると言っても過言ではない。インターンを依頼するメールも全て伊藤氏からだし、東京で会いたいと希望したのも伊藤氏だ。事件後に「お疲れ様です」メールを最初に送ったのも伊藤氏だし、「メールで繋がっていることすら耐えられない」と言いながら電話とメールで執拗に「誠意ある対応」を求めたのも伊藤氏である。
口では「PTSD」「似た風貌の人を見るだけでパニックになり吐き気がする」と言いながら、行動では自ら山口氏に接近している。言葉ではいくらでも嘘をつける。その人の本心が知りたければ、行動を見るべきである。
③「Black Box」を読めば嘘をついていないことが分かる?
山口氏の会見に参加した後、報道各社の囲み取材にて伊藤氏は次のように発言している。
会見でウソつきだと言われた件については「ウソつきと言われたことは、たくさんあるが著書『Black Box』で反論している。ウソつきでないことを理解していただけると思う」と語った。
この発言自体がまた「ウソ」であることは明らかである。なぜその場で誰も突っ込まなかったのだろう?山口氏は会見で、伊藤氏が「Black Box」で書いたことと事実が乖離していることを「矛盾」として指摘しているのに、それを「Black Box」でどうやって反論できるのか?タイムマシーンでもない限りは無理だ。
確かに「Black Box」だけを読めば、伊藤氏は「ウソつきではない」と思う人もいるかもしれない。しかし、私のブログをここまで読んでくださった皆さんはもうお分かりかと思うが、「Black Box」と事実を比べて読めば、伊藤氏が「ウソつきである」ことは容易に理解できるのである。メールの省略、時系列の入れ替え、学歴や職歴の隠蔽…まさに「Black Box」である。
④ 批判してくる人と「対話したい」のか、「黙らせたい」のか
伊藤氏は判決の翌日、12月19日の会見で「どんな結果になろうと、民事でのピリオドが打てましたら、次は(セカンドレイプへの)法的措置を考えています」と発言している。「セカンドレイプ」とは、コトバンクによると
性暴力・性犯罪被害者が被害を公にしたり、被害を診察する産婦人科医や事情聴取をする警察官から、被害者にも責任があるという趣旨の発言を受けたりすることで、周囲の誤解や好奇に晒され二次的に精神的、社会的に不利益を被ること
とのことであり、この会見での「セカンドレイプ」は主に「性的暴行を受けた被害者に対するバッシング」を意味していると思われる。
ところが、この会見の1ヶ月ほど前 (11月10日)「#KuToo」の石川優実氏と対談をした時に、以前講演会で「伊藤さんの発言は虚偽なのではないか」と意見してきた男性に関して、次のように発言している。
私の中にある真実をきちんと伝えても、批判してくる人は当然います。それはある意味仕方のないことだと思っています。ただ、お互いに否定しあうだけじゃなくて、そう思う背景に何があるのかを知ることができたら、同意はできなくても、批判し合うことを避けることはできるのかなと思うんです。そのために必要なのは対話だと考えています。
しかしそのたった1ヶ月後には「セカンドレイプには法的措置を取る」と言っているのである。これはどういうことだろうか。「伊藤氏の発言は虚偽なのではないか」という批判はセカンドレイプには値しないということであろうか。それとも、たった1ヶ月で心変わりしたと言うのだろうか。
前者だとすれば、ではその「伊藤氏の発言は虚偽なのではないかという批判」と「セカンドレイプであるバッシング」の違いはどこにあるのだろうか。会見で話題にされた「月刊Hanada」、杉田水脈氏のツイート、はすみとしこ氏のイラストなども、全て「伊藤氏の発言は虚偽なのではないかという批判」ではないのか。それらを「法的措置を取るセカンドレイプ」とするならば、伊藤氏が思う「ある意味仕方のない」「対話が必要」な批判とは一体どのようなものを言っているのか。
後者であるならば、カメラの前で自分がたった1ヶ月後に発言したことと全く矛盾する発言を堂々とする人を、私は信用しない。そのように主張がコロコロと変わるのであれば、伊藤氏が今後どのような媒体でどのような主張をしたとしても、全く参考にできないということになる。
表には出ない伊藤氏の公私パートナー(達)
伊藤氏が今までに制作に関わってきたドキュメンタリーと短編映像の中で、クレジットが分かっているものを一覧で見てみよう。
- 2016年 Al Jazeera 「Witness - Japan's War Game」
Director: Nicholas Ahlmark
Story Editor: Shiori Ito - 2016年 CNA「Undercover Asia: Lonely Deaths」(孤独死)
Producer: Nicholas Ahlmark
Director: Shiori Ito
Editor: Yusuke Hayamizu - 2016年 Al Jazeera 「Witness - Racing in Cocaine Valley」
Director/Filmmaker/Camera: Lali Houghton
Director/Filmmaker/Producer: Nicholas Ahlmark
Camera: Shiori Ito
Editor: Gino Moreno
Producer: Edison Huaman - 2018年 Yahoo!ニュース「この子が人生の光であり、未来」――母となったコロンビア元ゲリラ女性
文・写真=伊藤詩織
動画制作:岡村裕太 - 2019年 CNA「Undercover Asia: North Korean Ghost Ships」
Producer/Director: Nicholas Ahlmark & Yusuke Hayamizu
Writer: Nicholas Ahlmark
Camera Operators: Nicholas Ahlmark, Yusuke Hayamizu, Shiori Ito - 2019年 Yahoo!クリエイターズプログラム「Complete Woman」
監督・撮影:伊藤詩織
編集:岡村裕太
エグゼクティブプロデューサー:金川雄策
ローカルプロデューサー:Mohamed Saidu Bah
音声効果:浦真一郎 - 2019年 Yahoo!クリエイターズプログラム「I Killed My Flowers」
監督・撮影:伊藤詩織
編集:岡村裕太・Mariko Ide
エグゼクティブプロデューサー:金川雄策
プロデューサー:伊藤詩織&岡村裕太
音声効果:浦真一郎 - 2020年完成予定 「ユーパロのミチ」
監督:伊藤詩織
プロデューサー:Hanna Aqvilin
撮影・アソシエイトプロデューサー:岡村裕太
撮影・音響:リム メグミ
写真:篠田英美
ご覧の通り、伊藤氏が今まで制作してきた映像はドキュメンタリーから短編動画に至るまで全て、「当時付き合っていた恋人」と一緒に作ってきたものである。アルマーク氏とは、別れた時は一波乱あったようだったがその後の関係はいいようで、現在彼はHanashi FilmsでHanna Aqvilin氏とAl Jazeeraの「Witness」シリーズを制作しているようである。
一緒に働くジャーナリストの男女が私生活でもパートナーになることはよくあるし、それ自体は何も問題はない。映像作家というアーティスト同士が公私ともにパートナーとなり、お互いを刺激しあって作品を作ることができれば、人生は素晴らしいものになるだろう。
しかし伊藤氏とアルマーク氏、また伊藤氏と岡村氏の関係で不可思議なのは、プロデューサーと監督、または監督とエディターとして二人三脚であるはずの彼らの名前、または写真が全く前に出てこないという点である。
アルマーク氏と孤独死のドキュメンタリーを撮影した時は、ドキュメンタリー制作に深く関わること自体も初めてであったと思われる。周囲からのサポートは不可欠な状況であったはずだ。しかも編集はアルマーク氏と速水雄輔氏に任せて、自分はWALKCAR宣伝のため、佐藤氏とヨーロッパに飛んでいる。ちなみに速水雄輔氏もしっかりとしたキャリアのある映画監督である。
そういった周囲のサポート、特に当時パートナーであったアルマーク氏のサポートに関して、伊藤氏は雑誌などで語ることは一切ない。ニューヨークの大学の写真学科を中退し、ロイターのテレビ通信部で3分間の映像を作っていた以外にはインターンの経験しかない27歳の伊藤氏が、突然1時間のドキュメンタリーを初監督し、ニューヨークフェスティバルで銀賞を受賞することに、誰も疑問を抱かなかったのだろうか。
GQ編集長である鈴木正文氏は、伊藤氏がニューヨークフェスティバルで2部門で銀賞を受賞したことに対して、このように書いている。
というように、かの女はフリーランスのジャーナリストおよびドキュメンタリー作家としてすでに独自の地歩を固めるにいたっている。襲いかかったいわれなき困難に打ちのめされ、翻弄されたにもかかわらず、打ちのめされきらず、翻弄されきらずに、みずからが立てたジャーナリストとして生きるという志の旗を降ろすことなく、いっそう高く掲げている。そんなかの女とかの女の才能が、ラスヴェガスで祝福されたことを、まずよろこびたい。
「GQ Japan」編集長、鈴木正文氏
この文章を現実と照らし合わせると、ちょっと皮肉な内容に聞こえてしまう。確かに伊藤氏は、ドキュメンタリー作家として「独自の」地位を固めているのかもしれない。なにがあってもジャーナリストになると志を高く掲げ、その彼女の「才能」がラスベガスで祝福された…
その伊藤氏の「才能」は、岡村氏と出会ってからも十分に発揮されているようである。アルマーク氏からのサポートの話がインタビュー記事などで出てこないのは、伊藤氏が会見をし有名になった時には2人がすでに別れていたことを考えると、まだ「仕方ないか」と納得できる部分もなくもない。
しかし岡村氏に関しては、現在のパートナーである。しかも南カリフォルニア大学出身、映像作家としてはいわばエリートだ。出会って以降、伊藤氏が監督するドキュメンタリー全てに深く関わり、「ユーパロのミチ」に関してはほぼ2人の作品と言っていいほど岡村氏は情熱を傾けている。
しかし、岡村氏はTokyo DocsやYahoo!の授賞式などで伊藤氏と一緒に写真に写ったことは、今までただの一度としてない。伊藤氏が彼の名前や彼のキャリア、彼のサポートに関してメディアなどで言及したことも、これまでただの一度もない。岡村氏はまるで、ロサンゼルスでの自分のキャリアを投げ捨て、伊藤氏の影となってその全てを捧げ生きることに同意したかのようである。グッドラックというしか他に言いようがない。
以上が、1989〜2020年4月までの伊藤詩織さんの言動に関する考察であった。時系列での考察は今回の投稿で一旦は終了する。皆さんのご愛読とコメント (Twitterでも) が非常に励みになりました。心から感謝いたします!