最悪の馬場状態をものともせず、坂路で前走を上回る時計を叩き出したアドマイヤカイザー

　【エプソムＣ】降りしきる雨の中、実力派アドマイヤカイザーが意欲の坂路追いだ。１本目４Ｆ64秒０のリハーサル後、２本目はテンから飛ばして４Ｆ52秒８。開門から約３時間経過し、坂路は水が浮き出す最悪の状態。それでいて、前走・都大路Ｓ時（同53秒９）を上回る“好時計”は状態アップはもちろん、陣営の意欲の表れだろう。よれることなく、真一文字に駆け上がった姿は文句なしだ。

　重賞Ｖこそないが、２年前のＧＩマイルＣＳで４着（優勝馬エアジハード）の実力馬。東京コースでも昨秋のＧII毎日王冠でも２着の実績がある。天皇賞を制したサイレンススズカを担当した腕利きの加茂厩務員も「きょうは、よう走っとたね。今度はビシビシ乗っているから、今までみたいなことはないと思う」としっかり感触を得ている。今季は７、７、11、12着と惨敗続きだが、魅惑の惑星候補だ。　　【出走表へ／調教カルテへ】