世の中ウソが多すぎる! 恐怖コミック系の表紙で「この物語は全て実話です」とありながら、中身の最後に「この物語はフィクションで実在の…」と書いてあり、「どっちやねーん!!」とひとり突っ込みを入れてしまう渇いた世の中に、「Dr.モローのリッチな生活」は正真正銘、すべて実話&「こんな日常があるのか!?」とめっちゃ笑える漫画家絵日記です!! 

   
 
Dr.モローのリッチな生活 〜しょにょさん〜
© Dr.モロー&スタジオ寿/フォックス出版 2002

『とらだよ。』vol.18対象ページ
PDFファイル(1200KB)
 第73回:水城せとな先生

 第72回:カトウハルアキ先生

 第71回:中田ゆみ先生

 第70回:柴田ヨクサル先生

 第69回:梅澤淳 氏

 第68回:はっとりみつる先生

 第67回:蒼樹うめ先生

 第66回:むんこ先生

 第65回:清水栄一先生×下口智裕先生

 第64回:塩崎雄二先生

 第63回:「コミックビーム Fellows!」編集 大場渉氏

 第62回:大石まさる先生

 第61回:ヒロユキ先生

 第60回:きづきあきら先生・サトウナンキ先生

 第59回:ISUTOSHI先生

 第58回:重野なおき先生

 第57回:紺條夏生先生

 第56回:志村貴子先生

 第55回:森永みるく先生

 第54回:神宮司訓之氏

 第53回:私屋カヲル先生

 第52回:久世番子先生

 第51回:大島永遠先生

 第50回:おがきちか先生

 第49回:「コミックハイ!」編集長 野中郷壱氏

 第48回:えりちん先生

 第47回:倉科遼先生

 第46回:よしながふみ先生

 第45回:菊池直恵先生

 第44回:石田敦子先生

 第43回:藤代健先生

 第42回:林家志弦先生

 第41回:山名沢湖先生

 第40回:ひぐちアサ先生

 第39回:鈴木次郎先生

 第38回:竹本泉先生

 第37回:深巳琳子先生

 第36回:影崎由那先生

 第35回:宮野ともちか先生

 第34回:甲斐谷忍先生

 第33回:芳崎せいむ先生

 第32回:阿部川キネコ先生

 第31回:田丸浩史先生

 第30回:二ノ宮知子先生

 第29回:大井昌和先生

 第28回:広江礼威先生

 第27回:曽田正人先生

 第26回:日本橋ヨヲコ先生

 第25回:羽海野チカ先生

 第24回:石田敦子先生

 第23回:柳沼行先生

 第22回:大島永遠先生

 第21回:吉崎観音先生

 第20回:小野寺浩二先生

 第19回:ぢたま某先生

 第18回:森薫先生

 第17回:木尾士目先生

 第16回:堂高しげる先生

 第15回:犬威赤彦先生

 第14回:八神健先生

 第13回:志村貴子先生

 第12回:文月晃先生

 第11回:Dr.モロー先生

 第10回:梁慶一・尹仁完先生

 第9回:山口貴由先生

 第8回:塩崎雄二先生

 第7回:倉上淳士先生

 第6回:榎本俊二先生

 第5回:氷川へきる先生

 第4回:山浦章先生

 第3回:さなづらひろゆき先生

 第2回:村枝賢一先生

 第1回:はっとりみつる先生

  • 「コミックドルフィン」で好評連載中の「Dr.モローのリッチな生活」が連載10年目にしてついに単行本化されることになり、今回はその直撃インタビューをDr.モロー先生と「ドルフィンマン」で悪名高い鬼編集、「ネタになるやろなるやろ?」の担当サイトーさんとでお送りいたしましょう! さて、いかがあいなりますことやら…

  • 担当編集サイトーさん(以下 鬼 )  ども!サイトーです。うーん、苦節10年…身内と友人と業界中を犠牲に巻き込みながら、ついに単行本になりましたねー。当時私は司書房の編集だったのですが、まさかドルフィンマンに続き、「リッチな生活」まで単行本化になるとは…感無量ですね!

    Dr.モロー(以下 モ )  ホゲー。Dr.モローでしゅ。お茶菓子はどこですか。ありませんかそうですか。

  • (鬼)  すみません、ビンボーなもので…それより今はご自分の単行本でしょ!(汗) 皆さんもイベント歴が長い方は思い当たる節があると思うのですが、私は再読して当時の舞台裏まで思い出し、懐かしさに目が遠くなっちゃいました。思えばあっという間の10年だったような気もしますが、モロー先生はいかがですか?

    (モ)  そーですねー。……と言っても、そのエピソードそのものは覚えていても、その当時のマンガの舞台裏とかは全然覚えてないんですよ、実は。そもそも私は物事を時系列に沿って記憶するという事が大の苦手なので、同時に起こった事とかはもうさっぱり。例えば愚弟の結婚式だって、マンガに描いた事以外の事はほとんど覚えてないし。

  • (鬼)  うーん、かなり記憶が怪しいですね…もしかして先生の知らないモロー先生がいて、朝起きると知らないうちに足は泥まみれ、パジャマは血まみれ…とかないでしょうね!? まさか今回の単行本の「2色カラー特別付録」に出てくる深夜脱糞変質者って…??  ちなみに91年はソビエト連邦崩壊や湾岸戦争があった年で、米軍援助のためガソリン税が特別増税され、のちにPKOが検討されるなど世界中が大変な年でした。そしてこの年に生まれたのが長寿連載を誇る先生の「リッチな生活」なのですが、この業界で10年も続く作品はやはり先生の実力があったればこそ成り立っているのではないでしょうか(と業界関係者の尊いネタ犠牲の上に)。

    (モ)  ふはははは。誤解のないように言っときますが、10年続いた事は実力とかではないです。「周りの犠牲の上に成り立っている」というのは否定しませんが(笑)。いきなり日記マンガを描けと言われ、試行錯誤を繰り返し現在に至るってカンジです。

  • (鬼)  もしかしてシンクロナイズドスイミングのように、華麗に読者を楽しませるその水面下では、凄い泳力が消費されてということでしょうか? 楽しそうな一面だけでは漫画家の真の姿は見えませんので、マンガを目指す読者の方へマジなアドバイスがありましたらどうぞ。

    (モ)  「漫画家目指す読者」にアドバイス出来るほどえらくもないのですが、「10年前の自分」に言ってやりたい事ならあるかな。でも話長くなるからパス。……あ、「漫画家目指す読者」に1つだけアドバイスできる事があった!「そっち系専門学校はやめとけ!」専門学校という場所は「お金がかかるマンガ同好会」。行っても金と時間のムダです。漫画家になりたいと言う人は、下手でもいいからとにかく1本オリジナル漫画を描き上げる事です。これができない人は漫画家にはなれません。「描く気になればいつでも描ける」って思っている人、かなり多いんですよ。根拠のない自信に満ち溢れている人が(笑)。

  • (鬼)  私の知り合いに専門学校卒で活躍している作家さんも確かにいます。しかしモローさんがおっしゃられるとおりその方も日々たゆまぬ努力をし、何本も原稿を描いて初めて手にできた栄光であって、例えるなら職業訓練校を出ても100%の就職は保証されないのと同じように、「卒業≒デビュー」の図式はありえません。それどころか死に物狂いで執筆しても、果たして何%の方が幸福を掴めることか…これでも結構シビアな世界なのです。 でもそれだけ苦労して、家族や担当編集様をお笑いネタにしちゃう作家って一体…

    (モ)  面白ければそれで良いのです(断言)。漫画家の仕事は、漫画を描く事そのものではなく「娯楽を漫画という形で提供する」事だと思っています。いくら周りに気を使って描いた原稿でも、面白くなければ読者にとっては「ダメな漫画」ですから。面白いと思ったネタと引き換えなら身内や担当のブーイングなんか安いもんです。はっはっは。

  • (鬼)  はっはっはって…担当編集のオレ様を何だと思ってるんですかぁ!! 代わりに編集長のネタを売りますから、私だけは見逃してくださいよぉ。そしたらネームも素通しにいたしやすゼ   ダンナ…へっへっへっ、げびげび。   マジメな話、私も読者が笑って下さるのでしたら編集の一匹や二匹のプライベートなんかフミグリもんと考えております。で、司書房時代に「こりゃ面白い!」ってんでドルフィンマンのネームを通しまくったら、その凶悪ぶりにのちに入社のFOXで「アイアン編集サイトーくん」として有名に…やっぱり自己保身しとけば良かったかなー…(涙)

    (モ)  身近な人物や出来事を直接ネタにできる一方、絵日記マンガの欠点として日常生活の中から「笑える部分だけ」抽出しているので、「24時間いつでもああいう生活をしている」と誤解されてしまうという弊害もあります。それも長く続けていると「マンガの中でのキャラクター性」ができてしまうからなんですが……。リッチのエピソードは全て実話ですが、コマ割りのタイミングやネームのリズムでのデフォルメはしているわけです。実話をそのままのリズムでマンガ化しても面白くないですからね。そういう事を繰り返すと「キャラクターが立ってくる」。それが困る人もいるわけです(笑)。なまじマンガに描いてあるエピソードが実話なだけに。

  • (鬼)  なるほど、しかしモロー先生は先生自体が理路整然としていて、ボケをかます周囲の人々に論理的に突っ込むおかしさがありますが、先生自身「これは自分の大ポカですぅ!」といった爆笑話はございますか? また、Y田さんはいつもあのテンションなのでしょうか?

    (モ)  私は忘れっぽいのでポカそのものは多いのですが、特にギャグになるようなポカはないですね……。ただ単に「忘れ物をした」だけじゃマンガにならないですから。逆にY田君に関してはマンガになりそうなエピソードをマンガにしていったらああなっちゃった(笑)。本人は否定してますが、いつも下ネタ連発してるし。

  • (鬼)  なるほど。モロー先生といいパワフルなY田さんといい、先生は24時間いつでもああいう生活をしているということですね!?

    (モ)  だから違うっちゅーの!

  • (鬼)  そんなモロー先生から今回のインタビューの最後にひとこと「Dr.モローのリッチな生活」の宣伝をお願いいたします!

    (モ)  人の話を聞けー! せ…宣伝…んー…思い浮かばないよう…。ま、適当にヨロシク。

  • (鬼)  先生…これ、オチてないっす……

※インタビュー本文はじめ、アオリ、シナリオ紹介など一部の例外を除きまして雑誌掲載当時のままとなっておりますこと予めご了承下さい

   

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