蔡総統、スポーツ関連予算倍増へ意欲 東京五輪念頭に/台湾

【政治】 2018/09/04 18:23 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
代表選手らのサイン入り「中華オリンピック委員会」の旗を贈られる蔡総統(手前右から2人目)

代表選手らのサイン入り「中華オリンピック委員会」の旗を贈られる蔡総統(手前右から2人目)

(台北 4日 中央社)蔡英文総統は4日、総統府でジャカルタ・アジア大会の台湾選手団と面会した。蔡総統は、従来以上の資源を投じた今大会が「新たなモデルケースになる」とした上で、2020年の東京五輪に向けて、今回を上回る支援体制の充実を目指す姿勢を示した。また、目標に掲げるスポーツ関連予算倍増の早期実現にも意欲を見せた。

今大会では新しい取り組みとして、インドネシアまでのチャーター便を利用したほか、試合会場に近い宿泊施設を手配したり、専属の医師や栄養士を帯同するなど、選手に各種の便宜が図られた。蔡総統は「これらは進歩だ」としながらも「われわれは引き続き自己を超えていく」と述べ、スポーツ重視の姿勢を強調した。

台湾は今回、金17、銀19、銅31の計67個のメダルを獲得。金メダル数は1998年バンコク大会(19個)に次いで史上2番目に多かった。蔡総統は素晴らしい成績だったと健闘をたたえ、今夏、全力を尽くして一致団結する「台湾精神」を世界に知らしめることができたとして全ての選手に謝意を示した。

(呂欣ケイ/編集:塚越西穂)