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中国西部からトルコ一帯は地震活動期、20年は警戒必要

 中国・四川大地震の震源を含む中国西部からトルコにかけての一帯は、大規模な地震が頻発する「活動期」に入っている可能性が高いことが、気象庁地磁気観測所の石川有三所長(地震学)の分析で明らかになった。

 この一帯では過去に、活動期が30年前後続いたことがある。今回の活動期は始まってから約10年で、今後20年程度は警戒が必要という。

 中国西部、インドネシア、イラン、トルコの一帯は、「インド・オーストラリアプレート」「ユーラシアプレート」と呼ばれる大陸規模の巨大な岩盤が押し合う位置にあり、たまったひずみを解消するため大地震が度々起きる。石川所長は、米地質調査所の記録などから、この一帯で1850年以降にマグニチュード(M)7・5以上の地震がどの程度起きているかを調べた。

 その結果、1958〜97年の39年間は6回だったが、97年から現在までの11年間では約3倍の19回起きていた。1888年からの32年間と1930年からの27年間も、年1回程度の地震が起きる「活動期」だった。

2008年5月26日14時37分  読売新聞)
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