隼人＠神戸かく語りき
２００６年９月２５日スタート。その後ハンドルネームを２度変更しています。
「世情」と「誰のせいでもない雨が」 ／ 歌、フォークソング 2008.01.29
�｜翕腓澆罎�さんの歌「ファイト」については、
すでに別の投稿で紹介した。
先日は再度取り上げた（ただし「ゆびとまSNS内公開」）。
��中島みゆきさんの歌には、
学生運動などの活動（家）を描いたもの、
あるいは活動家が感慨深く思える歌があるように思う。
「ファイト」にはその点についての直接的な表現はないが、
他の歌にはそのよう表現をしたものがある。
�Ｎ磴┐弌■達帖悵Δ靴討い襪髪召辰討�れ』
に収録されている「世情」には、次のような歌詞がある。
「シュプレイヒコールの波、通り過ぎてゆく
変わらない夢を、流れに求めて
時の流れを止めて、変わらない夢を
見たがる者たちと、戦うため」
�い泙拭�歌「ファイト」が収録されているＣＤ『予感』
に収録されている歌「誰のせいでもない雨が」には、
次のような歌詞がある。
「怒りもて石を握った指先は
眠れる赤子をあやし抱き
怒りもて罪を穿った唇は
時の褥に愛を呼ぶ
されど 寒さに痛み呼ぶ片耳は
されど 私の裏切りは
誰のせいでもない雨が降っている
日々の暮らしが降っている」
�セ笋蓮�警察官が交通整理する中、
平和的なデモ行進に参加したことがある。
歩いてシュプレイヒコールをあげた。
しかし、
投石するなどした運動の経験はない。
だから、
怒りをもって石を握ったことはない。
�Φ‘安發�当時デモ隊に暴力を振るう光景を
テレビで見たことがあるが、
寒いとき、
機動隊が持っている硬い棒等で耳を殴られると、
さぞ痛いことだろう。
私には全く経験はないが・・・。
�А嵜刑戸磴粒萋芦箸話翕腓澆罎�さんの歌が好き」という話
を聴いたことがある。
本当だろうか？
�╂里粒萋芦箸如∈�でのその信念を持ち続けている者も
いるだろうし、
信念だけではなく今でも活動を続けている者も
あるかもしれない。
一方、
その信念さえ捨て去り日和ってしまった者も
多いことだろう。
��いずれであれ、
かつて怒りをもって石を握ったことのある活動家や
かつて寒い中機動隊に耳を殴られた活動家たちは、
中島みゆきさんの歌詞に
何を感じるのだろうか？
（本日２本目、今年８８本目、開設以来１５２９本目の投稿）
(2008/01/29 10:17)
彷徨人
中島みゆきさんが
そのような歌も作っていらっしゃるとは
まったく知りませんでした。
というよりも意識していませんでした。
７０年代の学生運動の最大の罪は、
その後の若い世代に
一種の政治アレルギーを植え付けたことだと思います。
今の日本の若者に、
フランスや韓国の若者のような、
政治的情熱のある運動は生まれません。
アメリカの若者ですら、反捕鯨でデモが成立します。
これは致命的だと思います。
(2008/01/29 22:34) [返信]
戌年男
破壊的な運動ではなく、
建設的な運動であって欲しかったですよね。
今、市民運動をしている人々の中には
かつての運動家・活動家もいて、
情報公開制度を通じた正攻法の運動をされている方もいますけどね。
(2008/01/29 23:27)
草加耕助
＞「新左翼の活動家は中島みゆきさんの歌が好き」という話を聴いたことがある。本当だろうか？
一般論として８０年代頃の左翼にみゆきファンが多かった事は確かだと思います。もちろんみんながみんなではありませんし、アンチみゆき派もいました。
党派によっても違うと思います。情緒的で市民運動チックな党派ほどみゆきファンが多く、マッチョな党派には少ない、あるいは落ち目の党派には多く、昇り坂の党派には少ないとか。
ちなみにマンガでは小林よしのりファンも多かったように思います。
＞かつて怒りをもって石を握ったことのある活動家や、かつて寒い中機動隊に耳を殴られた活動家たちは、中島みゆきさんの歌詞に何を感じるのだろうか？
自分が挫折して活動から離れ、はじめてみゆきさんの歌詞の意味がしみじみとわかりました。「誰のせいでもない雨が」はストレートに挫折した元活動家の心情を歌っていると思います。これは現役活動家の頃にはそうだとわかりませんでした。「現役」と「元」では全くメンタリティが異なるからです。
みゆきさんは学生時代に革マル派の活動家だった（と言われている）そうですが、「誰のせいでもない雨が」以外の一見すると運動とは全く関係ないような歌詞にも、そういうメンタリティが染み出ているのが今となってはよくわかります。
ちょっと運動関係のニュースとか流れると、胸の奥底でざわめくものがあり、密かに心の中で「頑張れ！」と拳を握る自分がいました。現役時代にはやはり「ファイト！」や「世情」が好きでしたが、これもそういう心情というか、密かなエールのようなものだったと思えてなりません。
活動から離れた直後は「同志のみんなを、そして何より自分自身の言葉を自分で裏切ったのだ」という思いが強く、本当に苦しくて、辛くて、「誰のせいでもない雨が」は何度も聞いて泣きました。「もう誰一人気にしてないよね？」と。
「船は港を出る前に沈んだと 早すぎる伝令が灯をとめにくる 私たちの船は長く火の海を 沈みきれずに燃えている」
自分なりに挫折や活動経験を自分の中で整理して、もう一度自分なりに「左派社会人」として等身大に無理なく生きられるようになるまで、だいたい１５年くらいかかりました。
(2008/07/29 03:56) [返信]
戌年男
草加耕助さま、貴重な体験内容を含めたコメントの書き込み有難うございました。
拝読していて、中島みゆきさんの歌詞作りの奥深さを感じたのですが、それはどうやって生まれたのだろうかと思い始めています。
まや、色々と教えてください。
(2008/07/29 09:16)
やなちゃん
世情
中島みゆきさんの曲の中で好きな曲のひとつです。
この曲を聴くと昔の3年B組金八先生の1シーン(生徒が逮捕されるシーン）を思い出します。
(2008/01/29 12:01) [返信]
戌年男
私も好きな曲の１曲です。
この投稿は「外部公開」したので、紹介しませんでしたが、
3年B組金八先生の1シーンはyoutubeでも観る事ができますね。
だから、
比較的若い方々が「世情」を知っているのですね。
(2008/01/29 12:19)