分類:宇宙開発機関


名称:ポーランド科学アカデミー宇宙研究センター/Space Research Centre, Polish Academy of Sciences(SRC-PAS)/Centrum Badań Kosmicznych, Polska Akademia Nauk(CBK-PAN)
国名:ポーランド共和国
本部所在地:ワルシャワ
設立年月日:1977年

1977年に設立されたポーランド科学アカデミー宇宙研究センター(CBK-PAN)は、約150名の研究センター職員の3分の1が研究者で、年間予算は約3億円です。好転しつつあるポーランド経済に助けられ、旧ソ連(ロシア)との協力で培った経験と実力を生かして宇宙科学技術の発展に力を入れています。

1977~2001年の間、CBK-PANはインターコスモス(ソ連・東欧宇宙連合)の枠組みにおいて、19基の観測ロケットと、25基の衛星ミッションへの44基の搭載ペイロードの開発を行ってきました。ロシアの惑星探査ミッションの分野では、火星の衛星フォボスの探査機やマルス96火星探査機計画に参加しています。

加えて、衛星搭載機器の開発を中心にロシアだけではなくアメリカや欧州の様々な計画に参加しており、アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)の共同による土星探査カッシーニの搭載ペイロードや、ESA彗星探査機ロゼッタの熱伝導度測定ペネトレータの開発などを手掛けています。また、中欧イニシアティブ(CEI)の枠組みで開発中の地球磁界層・電離層・熱圏研究衛星CESARに搭載する赤外線分光器等の試作も行っています。

ポーランドは2007年にESAと協力国(European Cooperating State; ECS)協定を締結しています。