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【岐阜】

本巣の商業モール、1万円で譲り受け 行方不明の経営者

2011年5月14日

 岐阜県本巣市の商業施設「海龍リバーサイドモール」の経営者が行方をくらまし、税の滞納が起きている問題で、経営者の海野正見氏が昨年9月、前経営会社から施設運営会社の全株式を購入し、事実上、土地を除く4万平方メートル以上の床面積を持つ施設を1万円で譲り受けていたことが、分かった。本巣市は固定資産税の算出根拠として施設を20億円以上と評価している。

 海野氏は携帯電話コンテンツの開発などを手掛ける「海龍」(東京)を経営する占い師。株式を売却したのは、商業施設運営会社「リオ横山」(現リオワールド、名古屋市)。

 施設は2000年3月、リオ横山の直営で「リバーサイドモール」としてオープン。鉄骨3階建て、延べ床面積は約4万2000平方メートルで、アウトレット商品を販売するモール館のほか、温泉施設や映画館の設備もある。

 両者が結んだ株式売買契約書には、リオ横山が昨年9月29日、施設を運営する全額出資の子会社「リバーサイドモール」の全株式1000株を海野氏に1万円で譲り渡す内容が記されている。この子会社はリオ横山が売買契約直前に設立。当時、施設の業績不振が伝えられ、売却時のリオ横山の発表によると、年間売上高は最盛期の150億円から37億円に減少していた。

 リオ横山は取材に対し「契約の具体的な内容は答えられない」と回答。「海野氏から施設経営に必要な資力が十分にあると説明を受け、信頼して売却した」とコメントした。

 施設は借地に建てられており、ある地権者は「なぜ半年間しか営業できないような人に1万円で売却したのか」と憤っている。

 

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