東京メトロ・副都心線 14日開業
いよいよ明日、都内最後の地下鉄とされる東京メトロ「副都心線」(渋谷−和光市20.2キロ)が開業します。 新たに結ばれる池袋・新宿・渋谷の3大エリアでは1日当たり約15万人の利用が見込まれています。 副都心線は新設の渋谷−池袋間(8.9キロ)を急行11分、各駅停車16分で運行します。これは、JRを利用するより4分速いそうです。 池袋以北は在来の有楽町線を利用し埼玉県和光市と結びます。東武東上、西武池袋・有楽町の各線と相互直通運転し、12年度には渋谷駅で東急東横線にも乗り入れ、横浜と結ばれることになっています。 ところで、地下鉄は新しい路線ほど深いと言われています。東京メトロで最深は平均深度22メートルの南北線でしたが、副都心線は同27メートルです。ただ、新宿三丁目駅だけは地下15メートルと浅くなっています。本来なら同駅で接続する丸ノ内線、都営新宿線の下だったのを、両線の間で建設したためです。工事は困難を極め、下の新宿線とのすき間はわずか11センチしかありません。ちなみに隣の東新宿駅は副都心線で最も深い35メートルとなっています。 なぜこんなことをしたのかと考えると、集客のための利便性を優先したからでしょう。新宿には七つの大手百貨店が集中し、日本有数の歓楽街・歌舞伎町も抱えています。これらに人の足を引き寄せる強力な「磁場」があれば鬼に金棒です。 新宿駅周辺は、今まででも傘を差さずに済んでしまうくらい地下通路が発展しています。今回の副都心線新宿三丁目駅開業により、七百貨店がすべて地下通路で結ばれることになりました。さらに来年後半には新宿駅南口基盤整備で甲州街道地下の通路も完成する予定になっています。東西約一・五キロ、南北一キロ弱の範囲で、新宿駅の周囲はどこでも、ほぼ地下でつながることになります。 でも、人の集積は、街の負荷を高めるのも、また事実です。これだけの地下街がある中で、火災やテロ、あるいは大地震が発生したら大パニックになるでしょう。 また、新宿線との隙間11cmの新宿三丁目駅の耐震性も気になります。世界一厳しい日本の耐震基準にのっとって作られれば絶対に壊れないのですが、阪神淡路大震災の時に高速道路は倒壊しました。これは、施工した天下り役員のいる会社の施工ミスが100%原因なのですが、メトロの施工はどこがやったのでしょうか? まあでも山陽新幹線よりははるかに安全か? ↓ブログランキング参戦中↓ 一輪車競技普及のため、1日1クリック(バナーではなくテキスト文字をクリックしてね)のご協力をお願いします。 |
コメント(4)
初めてコメントします!!
以前から、時々訪問させて頂いています。
(読み逃げでしたが・・・)
今日の更新を見てめちゃめちゃ応援したくなりました!!
がんばってください!!!!
2008/6/13(金) 午後 9:14 [ ルカ ]
>ルカさん
訪問・コメどうもです。
2008/6/14(土) 午後 10:03
副都心線。というか東京地下世界はすごいですね。映画ができそうです。副都心線の混乱ぶりがいろいろ報道されてるけど、地下鉄で働く職員さんも一生懸命なんだと。複雑な仕事みたいだけど、やることは単純作業。頑張ってもらいたいですね。
2008/6/22(日) 午前 7:42
>アテラさん
うちの最寄り駅が地下鉄のため、僕は普段JRに乗ることはまずありません。
副都心線の混乱は乗り入れの私鉄との連携が上手くいってないようですね?
2008/6/22(日) 午後 8:38