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薄氏息子、米名門大揺るがす…習氏の娘も留学中

薄瓜瓜氏が暮らしていたとされるマサチューセッツ州ケンブリッジのマンション(26日、山口香子撮影)

  中国重慶市の薄煕来(ボーシーライ)前市党委書記が失脚し、妻の谷開来(グーカイライ)容疑者も殺人容疑で拘束された事件で、米ハーバード大大学院に留学中の薄氏の息子、瓜瓜(グアグア)氏(24)に注目が集まっている。

 同大を訪れると、中国を揺るがすスキャンダルが、遠く離れた米国屈指の名門校の雰囲気をも一変させていた。

 「授業にはあまり出席しないけれど、来れば積極的に発言する人。指導力に関する授業で、中国政治を熱く語っていた記憶がある」

 同級生の女子学生(25)は、瓜瓜氏の印象をこう語る。「中国の有力者の息子だとは聞いていた。この大学院には有力者やら富豪やらの子女が多いから、特段、何も思わなかった」

 同氏が行政学を学ぶハーバード大ケネディ行政大学院は「世界の指導者を育成する」がモットー。学費などで年間約7万ドル(約560万円)は必要だ。瓜瓜氏のほかにも中国共産党高級幹部の子女が複数、留学中とされる。

 同大の学部には、今秋の党大会で最高指導者に就く予定の習近平(シージンピン)国家副主席の娘も学ぶ。米中摩擦の陰で中国の高級幹部子弟は米国のエリート教育を目指す。

 瓜瓜氏のマンションは、大学院から徒歩十数分、歴史的な家並みのボストン郊外ケンブリッジで、ひときわ目立つ7階建てのモダンな建物だった。部屋は約90平方メートルある2LDKで家賃は月額3000ドル(24万円)以上。米紙は、瓜瓜氏が今月中旬、マンションから去ったと報じており、その後、行方は分かっていない。

2012年4月28日22時17分  読売新聞)

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