袴田さん、聖地・後楽園に帰る WBC名誉チャンピオンベルト贈呈
2014年5月20日6時0分 スポーツ報知
静岡地裁の再審開始決定により釈放された元プロボクサーの袴田巌さん(78)が19日、東京・後楽園ホールで行われたボクシングのファン感謝イベントで、「WBC名誉チャンピオンベルト」を贈呈された。
ボクシングの聖地に、53年ぶりに袴田さんが帰ってきた。リングアナのコールで青コーナーから登場し、リングイン。日本プロボクシング協会の大橋秀行会長(49)からベルトを手渡され腰に巻くと、右手を上げ、ピースサイン。リングの感触を確かめるように歩き回り、ファイティングポーズも見せた。
リング上の姿を見て、姉の秀子さん(81)は「涙が出そうになりました」と感激。袴田さんはこの日、病院の外出届に「後楽園へ帰る 袴田巌」と自分で書いたという。
弁護団によると、袴田さんは拘禁症状などの疑いで東京・東村山市内の病院に入院中だが、27日に秀子さんも暮らす故郷の浜松市の病院に転院するという。