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7月1日（火）からスタートするプレミアムよるドラマ『おわこんTV』（NHK　BSプレミアム）。主演はハリウッド俳優の千葉真一、共演に小泉孝太郎、片瀬那奈らを迎えて送る。本作は、水野宗徳による「チョコレートTV」を原作とし、「テレビ番組を、このまま“終わったコンテンツ（＝おわこん）”にさせるワケにはいかない！」と、番組制作会社を舞台に、崖っぷちでガンバル熱いテレビマンの姿を描いたドラマだ。

16日に、渋谷の同局にて完成試写会が行われ、千葉と小泉、制作統括の川西琢（共同テレビジョン）と磯智明（NHK編成局コンテンツ開発センター）が出席した。

主人公で、業界のウラのウラまで知り尽くす制作会社「チョコレートTV」の名物社長・荒巻源次郎役の千葉は、「久し振りにNHKに出たらとても素晴らしい撮影ができまして、戸惑いながら手探りで、本当に短い時間だったんですけどやらせていただきました。この水野宗徳さんの原作に、本当に惚れました。そして僕の右腕でやってくれました小泉さんが、本当にさわやかな素晴らしい役で、私を助けてくれました。横から見て、こんな人が政治家になったらいいんじゃないかな、と思いました」と男気のあるコメント。

そして、テレビの真実と向き合うドキュメンタリーディレクター・三橋圭祐役の小泉は、「撮影が終わって数週間が経ちますけど、今日数週間ぶりに千葉さんとお会いして、千葉さんが「この続きやりたいね」とおっしゃってくれたんです。 僕も全く同じ気持ちです。個人的には何よりも千葉真一さんと共演出来たことがとても嬉しくて、ものすごい存在感でした。何かに例えるならサッカーのコートジボワールのドログバ選手のような、千葉さんが画面の前にお立ちになると、一気に何かが激変する、それも画面を通じて感じていただける作品じゃないかと思います」と。また、「この作品は業界ドラマですけど、まったく業界に関係の無い方が見ても楽しんでもらえるんじゃないかっていう自信はあります。制作会社には8人のスタッフがいますが、そこで働いている人たちの心の声っていうのがセリフになっていて、自分のセリフだけじゃなく、千葉さんやそれぞれ登場人物のセリフがたくさん印象に残っていて、これだけ撮影が終わってもいろんな役者さんの言葉が自分の中で残っているって、すごい作品と出会えたんだなという充実感があります。見た後の余韻というのがとても素晴らしい作品だと思います」とアピールした。

制作統括の川西は、「この業界に残っていられるんだろうかと思うくらい、かなり踏み込んだ事をやらせていただきました。僕がどうしてもやりたかったのは、「仕事に向き合う勇気」であったり、「そこにかける覚悟」であったり、今のテレビ業界を取り巻く環境というのは逆風が吹いてるところがあったりするので、働いているすべての方たちに勇気を持っていただけるようなドラマになったんじゃないかなと思います」と明かした。

同じく磯は、「制作過程では、川西さんや松木監督が「“ヤラセ”が生まれた現状を描きたいんだ」とか「視聴率競争はどうやってできるのか」だとか、リアルなネタをいっぱい言ってくれるんですけど、それをどうやってドラマで出来るのか？というところを、千葉真一さん、小泉孝太郎さんという素晴らしい俳優さんにご出演いただて、それが単なる業界の内輪ネタではなく、共同テレビのカラーが入ったエンターテインメント、なおかつ本物感のある作品に仕上がったなと思います」と語った。

【ストーリー】
物語の舞台となる「チョコレートTV」は社員20名ほどの制作会社。バラエティーやドキュメンタリー、ドラマなどさまざまな制作を請け負い、大忙し。テレビ業界が栄華を極めたのは、今はもう昔の話。普通の会社と変わらず、キー局やスポンサーに気を使い、少ない予算と厳しい視聴率競争の中で、必死に生きている。ダジャレ好きの荒巻社長が、引き受ける番組はワケアリ物件ばかり。毎回、社員が一丸となって番組制作に打ち込み、テレビ業界の荒波を乗り切っていく。

■プレミアムよるドラマ『おわこんTV』（NHK　BSプレミアム）
7月1日（火）23:15～

【原　　作】水野宗徳「チョコレートTV」
【主 題 歌】サンボマスター「愛してる愛してほしい」
【脚　　本】松木創　下山健人　田中一彦　葛木英
【演　　出】松木創　淵上正人（共同テレビ）
【出　　演】千葉真一　小泉孝太郎　片瀬那奈　福田沙紀　冨浦智嗣　遠藤雄弥　戸次重幸　市川由衣
　　　　　　／　上島竜兵　いしだあゆみ　ほか