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1997年頃から国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)において「ジオパーク」に関する議論が開始される中、2004年に『世界ジオパークネットワーク(GGN)』がユネスコの支援により設立され「世界ジオパーク」がスタートしました。
日本からは、2009年8月に洞爺湖有珠山ジオパークが、糸魚川ジオパーク及び島原半島ジオパークとともにGGNへ加盟。さらに2010年10月に山陰海岸ジオパーク、2011年9月に室戸ジオパーク、2013年9月に隠岐ジオパークが加盟しました。
現在、世界29カ国100地域(2013年9月現在)のジオパークがGGNに加盟しています。
※世界ジオパーク登録地域一覧(PDF)
※世界ジオパークネットワーク公式ホームページ(英語)
※ユネスコのジオパークに関するページ(英語)
世界ジオパークになるためには、ユネスコのガイドラインが定める、次の要件を満たすことが求められています。
・明瞭に定められた区域と充分な面積を持ち、地質学的価値だけではなく、生態学、考古学、歴史・文化的な価値があること。
・地域の人たちを中心に、公的機関、私的団体、研究教育機関を含めたしっかりとした運営組織と運営計画を作り上げること。
・ツーリズムなどを通じて、経済活動の活性化と持続可能な開発を行っていくこと。
・博物館、自然観察路、ガイド付きツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動を行うこと。
・地域の伝統や法に基づき、適切な保護対策と実行的な保存を確実に行うこと。
・世界的ネットワークの一員として、相互に情報交換を行い、会議に参加し、ネットワークを積極的に活性化させること。
※公式ガイドライン(英語)
>>第3回アジア太平洋ジオパークネットワークシンポジウム(済州島大会)での発表の模様
>>GGN代表のゾウロス教授と当ジオパーク代表団との記念写真
(左から3人目:工藤國夫副会長(豊浦町長)、左から4人目:岡田弘学識顧問)
(右から2人目:ニコラス・ゾウロス教授)
>>済州島大会出席の工藤副会長(豊浦町長)から真屋会長(洞爺湖町長)へ「再認定決定」の連絡
>>『火山マイスター』の皆様との記念撮影
>>日本国内ジオパークの2013年の認定(再認定)状況は次のとおりです。
*世界ジオパーク『新規』認定~隠岐ジオパーク
*世界ジオパーク『再』認定~洞爺湖有珠山ジオパーク、糸魚川ジオパーク、島原半島ジオパーク
洞爺湖有珠山ジオパークの4年に1度の世界認定再審査にかかる現地審査が、7月24日~27日の日程で実施されました。ユネスコの担当部局から指名を受けたニコラス・ゾウロス教授(ギリシャ)とジョゼ・ブリルハ教授(ポルトガル)が、当地におけるガイド活動やジオパーク推進に向けた各種取り組みを審査いたしました。
審査員による講評では、洞爺湖有珠火山マイスター制度等により地域の方々のジオパーク活動が広がっていること、当ジオパークが防災教育における学びの場となっていること、地場産品プロモーションの取組を積極的に進めていること、構成自治体や北海道から質の高い支援を受けて活動を続けていることなどが高く評価されました。なお、再審査結果については、本現地審査の報告に基づき世界ジオパークネットワーク本部における会議において認定の可否が決定され、9月中旬までに通知される予定です。
※ 2013世界ジオパーク認定再審査(現地調査)対応報告書【PDF 2.3MB】
【提出資料】
※審査行程
GGN(世界ジオパークネットワーク)の現地審査が2009年7月17日~19日の3日間行われ、審査員としてマレーシアからイブラヒム・コモオ教授、モハド・シャフィー・レーマーン教授が洞爺湖有珠山ジオパークを訪れました。期間中、伊達市、豊浦町、壮瞥町、洞爺湖町内の各所にある、火山遺構や散策路、展示施設、縄文遺跡、文学碑公園、果樹園などを訪れました。
※GGN現地審査【岡田弘学識顧問作成 PDF 2MB】
【提出資料】
※Application dossier for nomination to the GGN (2009)
※認定申請書(2009年 申請資料)
2009年8月22日、中国泰安市で開催された世界ジオパークネットワーク事務局会議において、洞爺湖有珠山ジオパークは、日本で最初の「世界ジオパーク」として正式に認定されました。
証明書の記載内容は以下のとおりです。
世界ジオパーク認定地域は4年ごとにユネスコによる再審査を受ける必要があり、その結果次第では認定が取り消される場合もあります。(洞爺湖有珠山ジオパークの再審査は、2013年夏に実施予定。)
再審査においては、上記項目の改善状況が重要なチェックポイントになることから、当地域の共通課題として、上記項目の改善に取組んでいく必要があります。