こうぞおのお気楽ブログ

　ゴールデンウイークも始まり、皆様いかがお過ごしですか？天気もいいのでドライブでもと思うのですが、こんな首では遠出は無理。で、先日、紹介した「evangelion:1.01」の感想でも書こうかなと。お出かけの人も多いでしょうから、マイナーなネタで。

　まだ観てない方もいらっしゃるでしょうが、ヤシマ作戦についてです。1.01ではCGによる迫力ある映像になってますが、TVシリーズでも緊張感は味わえました。で、初号機に乗ったシンジ君が突貫作業で組み立てた陽電子砲で使徒（ラミエル）を狙撃したのが、下二子山山頂。TVシリーズでは、ミサトさんが「狙撃地点は、二子山山頂！」としか言ってなかったが、1.01では、送電線構築作業の進捗を報告するオペレーターの台詞に「下二子山」とあります。病院でシンジ君に作戦内容を報告するレイも「下二子山」と言っています。

　ところで、2002年1月末、とある車雑誌の取材撮影（私の車が取材された）のため訪れた芦ノ湖スカイライン沿いのレストラン裏の展望台から撮影した写真に、二子山が写ってます。まあ、知ってて撮影したんですけどね。ちなみに芦ノ湖スカイラインは、車番組の試乗テストによく使われています。実際、程良い道幅、程良いコーナー、程良いアップダウン、富士山も臨めるすばらしい景色なので、ドライブにはもってこい（有料道路だけど）。



　赤矢印が狙撃ポイント（笑）。箱根周辺はエヴァの中では「第３新東京市」となっています。ネルフ本部は写真の枠外、ずっと左側です。芦ノ湖に浮いているのは遊覧船（海賊船）。上二子山山頂には電波施設があるそうで、アンテナが見えますね。撮影現場との位置関係は下の地図を参照（Googleマップより）。



　左下の赤ポッチが撮影場所。矢印の方向を向いて撮影しています。写真の左側には駒ヶ岳の裾野が写ってます。ここで問題。何故、下二子山なのか？TVシリーズを見た方は分かりますよね。理由は次の地図（Googleマップより）が明瞭に示しています。



　ネルフ本部は芦ノ湖の北岸にあり、その直上に使徒・ラミエルがいます。ラミエルは一定距離内から攻撃してくる標的に対し自動的に反撃するため、対抗するには「超長距離からの一点突破」しかありません（TVシリーズで碇司令に提言するミサトさん）。駒ヶ岳山頂はラミエルの探知距離内でダメ。上二子山からだと駒ヶ岳が邪魔。まさに、下二子山山頂が、探知されずに狙撃可能なベストポイント（地図内赤矢印の軌道）。1.01では下二子山を選んだ経緯が描かれていませんが、TVシリーズでは、ミサトさんが缶コーヒーを地図に叩き付けながら「二子山山頂！」と言っています。エヴァが緻密な計算から構成されていると言われる所以の一つでしょう。ちなみに、シンジ君が傷心から放浪していたのは、この地図の上方、長尾峠辺りと思われます。TVシリーズでは、長尾峠入り口でバスを降りています。

　エヴァが流行った頃、ネット上には多くの関連サイトがあり、オフ会でゆかりの地を巡るツアーも催されていました（私はロムしてただけ）。韓国ドラマ「冬のソナタ」が流行ったとき、舞台となった町や家に日本人観光客が殺到しましたが、同じ心理でしょうか。

　それはそれとして、1.01ではTVシリーズと異なる部分が沢山ありました。ネタバレになるので書きませんが、残り3作が完成すれば補完されるでしょう。おそらく、その伏線の一部は既に示されています。一つヒント。今回の4部作はTVシリーズの単なるリメイクではない、ということ。これ以上は、言えません（違ってたら怒られそうなので・・・）。

　そうそう、特装版の封入特典、劇場版上映用生フィルムコマは、2番目に出てきた使徒（シャムシエル）から反撃を受ける直前の、怯えるシンジ君のアップでした。DVD再生開始から39分39秒。3+9=12！この意味が分かる人はかなりの通です。まあ、偶然だろうな。