ミツバは高値更新、環境株人気に業績増額オンし割り負け訂正

　ミツバ（７２８０）は、１０円高の５４７円と４日続伸し、３月１６日ザラ場につけた昨年来高値５４３円を更新している。同社株は、昨年１１月に同社製モーターを搭載した東海大学チームのソーラーカーが、世界最高峰の豪州のソーラーカーレースで優勝したと発表したことで環境株人気を高めて１００円高、ほぼ往って来いの安値から今度は今年２月の今３月期業績の上方修正をテコに割り負け訂正買いが再燃しており、ホンダ関連で来期純利益が黒字転換するとの期待もフォローしている。同社の今期業績は、昨年１１月に第２四半期累計業績を上方修正したのに続き、今年２月に通期業績も上方修正して前期比減収率を縮小、経常黒字転換幅を拡大するとともに、純利益も連続赤字幅を縮めた。エコカー減税などで国内外で自動車販売・生産が持ち直し、コスト削減、経費圧縮などが上乗せとなったことが要因で、純利益は、事業構造改革費用や繰延税金資産取り崩しを吸収して１２億円の赤字（前期は１８３億３７００万円の赤字）と大きく改善する。続く来３月期も、自動車需要が中国を中心とする新興国向けに続伸することから利益を伸ばし、純利益は特別損失一巡で黒字転換、３期ぶり復配も視野に入ってくると期待されている。株価は、２００８年以来の高値水準まで戻してきたが、まだＰＢＲ評価では０．７倍と割り負けている。薄めながら株不足が続く信用好取組も支援し上値を伸ばす展開が見込まれる。