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    中国が廃棄物輸入禁止、行き場ない米国のゴミ

    • 5日、再生工場では、日本から輸入されたという廃プラスチックが処理されていた
      5日、再生工場では、日本から輸入されたという廃プラスチックが処理されていた
    • 昨年12月21日、さまざまな廃棄物を扱う業者の作業場所。近くにはプラスチック工場が多い工業団地がある(いずれも広東省仏山市で)
      昨年12月21日、さまざまな廃棄物を扱う業者の作業場所。近くにはプラスチック工場が多い工業団地がある(いずれも広東省仏山市で)

     リサイクルを目的に世界各国から大量の廃棄物を輸入してきた中国が昨年12月末、部分的に廃棄物の輸入禁止に踏み切った。

     再生処理の過程で起こる環境汚染を防ぐのが目的だ。急な措置に、国内外で波紋と混乱が広がっている。

     米オレゴン州の廃棄物処理再生施設の職員駐車場には600トンの廃棄物が積まれ、ノースカロライナ州ではトレーラーに載せられたままになっている――。

     米国、カナダなど9000以上の業者で作る「北米固形廃棄物協会」(SWANA)は昨年12月の声明で、北米各地で処理しきれない廃棄物があふれつつある現状を訴えた。米国では3分の1以上の州で「明らかな影響」が出ているという。

     原因は中国政府が昨年7月に明らかにした輸入停止策だ。生活ゴミのプラスチックや未分別の古紙など4種類24品目の輸入を昨年末に禁止。他の廃棄物の輸入も2年かけて減らし、国内の廃棄物で代替する計画だ。

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    2018年01月18日 12時02分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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