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 JR四国は14日、来年3月16日から実施するダイヤ改正で、牟岐線に、一定の周期で列車を走らせる「パターンダイヤ」を導入すると発表した。普通列車を30分間隔で発着させて分かりやすくし、利用客の増加を狙う。一方、利用者の少ない特急や阿南駅より南の普通列車は削減する。

 徳島―阿南間は、早朝・深夜と通勤ラッシュ時を除いた午前9時台から午後7時台までがパターンダイヤになる。これに伴い、普通列車を8本増発する一方、特急は3往復減らし、夜の下りと朝の上り各1本になる。

 阿南―海部間は、午前10時台から午後3時台までがパターンダイヤになる。ただ、乗客が少なく、運転士が不足していることもあって、特急を2往復減らし、普通列車7本の減便または運転区間の短縮を行う。

 阿南以南が減便になる対策として、徳島バスの協力を得て、室戸方面と大阪を結ぶ高速バスに、阿南駅で乗り降りできるようにする。上下11本の列車がバスと接続される。バスの料金は未定。

 パターンダイヤは、赤字路線の将来像を探る「四国における鉄道ネットワークのあり方に関する懇談会Ⅱ」で、乗客を増やす方策の一つとして挙げられていた。導入は牟岐線が初めて。