「週刊文春」も報じたTAIJIの死…果たして自殺だったのか?真相究明に動く婚約者と隠そうとする肉親…

一周忌を迎えた元XのメンバーでベイシストのTAIJI(本名=沢田泰司・享年45歳)については、今もってハッキリしないことばかりである。本来、邦人が海外で「自殺」としながらも、不可解な部分があるとしたら、真相を調べるものである。しかし、TAIJIの場合は違っていた…。真相は1年経っても明らかにならず、それどころか(真相が)葬られようとしている。こんなことがあっていいものか?
どうやら外務省筋や警察関係の間には、ロック・アーティストに対する偏見があるようだ。「タトゥーをしているような奴だから…」。まあ、「日本維新の会」の党首で大阪市長の橋下徹でさえ、そういった見方をするのだから仕方がない…のかもしれないが、だからと言って、人一人が亡くなっているのである、そう言った偏見はおかしい。思い起こせば、09年8月、東京・六本木の六本木ヒルズで押尾学と合成麻薬MDMAを服用して怪死した田中香織さんもそうだった。当時、銀座の高級クラブ「J」で、”麗嬢アゲハ”の源氏名で働いていたことや、全身にタトゥーがあったこと、それにMDMAで亡くなったことから「仕方がない」なんていう声もあった。だが、果たしてそうなのか?
少なくとも、TAIJIの場合は、謎や不可解な部分が多すぎる。「サイパンでの事件(出来事)」だからと言ってウヤムヤにしていいはずがない。これも民主党政権になったからなのか?自民党だったら…とは思わないが、振り返ったら民主党政権になってからと言うもの外交関係は全くダメ。米国にはヘロヘロだし、アジア内でも韓国や中国とも衝突続き。これじゃ、サイパンで起こったことまで手が回らない。TAIJIもうかばれない。
そんな中、今週発売の「週刊文春」がTAIJIの死について疑問を呈している。週刊文春の記者はサイパンまで取材に行き、当時、TAIJIのマネジメントを行いマネジャーを務めていた北見輝美氏も直撃取材している。この記事を読んだだけでもTAIJIの死には疑問がつきまとう。
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しかも、この取材に応じているのはTAIJIの婚約者だった赤塚友美さんである。赤塚さんは、TAIJIの死について今でも「納得できない」と自ら真相を探っている。まるで、どこかの2時間ドラマのようであるが、だからといって、なかなか出来ることじゃない。ハッキリ言って赤塚さんの刑事告発を受理した神奈川県警青葉署の捜査員は見習ってほしいものだ。
が、ここで不可思議なのは、赤塚さんが「疑問」に思って、自らの行動で事件の真相を探っているのに、その行動を止めようとしているのがTAIJIの親であり、妹なのである。母親は、TAIJIの死に疑問を感じながらも、いつの間にか…。妹は「Sister MAYO」の名前でアーティスト活動しているが、完全に北見氏側に立ち「兄は自殺だった」「テルミン(北見の愛称)にはお世話になった」と言い、TAIJIの自殺について書き続ける【ヘッドロック】は許せない――と北見氏を後押しする。警察関係者によれば、当時の(北見側の)担当弁護士は「妹の関係だった」というから驚きである。
何で、婚約者が真相を探ろうと一生懸命に動いているのに、肝心な肉親が真相を隠そうとするのか?「もう終わったこと?」「静かにしておいて?」。TAIJIの死は不可解なことばかり。正直って理解出来ない事ばかりである。